闇の渓谷③
「ラウラ君、鉱石は採れた?」
「バッチリだよ。C級以上のも入ってたし」
「やったね!じゃあ、次はロックゴーレムを探そうよ。この辺りには居ないようだし」
「そうだね。そういえば、ここにもエリアボスは居るらしいよ。そして、この渓谷を抜けた先には、雪原が広がっているらしいよ」
「それは良いですね!パーティメンバーが増えたら、もう一度ここへ来ましょう!」
シュリは、目をキラキラとさせ、頼んできた。
「勿論だよ。まあ、暫くはここのエリアボスは倒せそうにないからね。様子見くらいにしておこう」
「はい!」
ラウラたちは渓谷の奥へと進んでいく。
途中出てきたロックゴーレムの数は3体で、依頼達成まではあと2体必要だ。
それからも奥へ進んでいくと、2体、いや、3体のロックゴーレムが現れた。
「シュリ、前の2体を頼めるか?」
「はい!ラウラ君が戦う時間くらい稼いでみせます!」
「頼む!【冰剣】【燕剣】。【身体強化】【冰剣:氷華】【燕剣:焰華】。神楽流双剣術奥義【双刻】。神楽流剣舞【湊華】」
氷華は剣の刀身を氷に変え、焰華は焔に変えた。そのまま、両方の剣で袈裟斬りをした。それは、ロックゴーレムの体に2つの痕を付けた。
その後は、舞うように攻撃を回避し、隙を見つけては痕を抉るように攻撃する。
そして、勝負は5分ほどで決した。