夕食
30分ほど経ち夕食が完成した。
今日の夕食は、鮭の塩焼き、ワカメと豆腐の味噌汁、白米、そして自由に梅、納豆、海苔を使って食べる。ごく一般的な和食だ。
「ご飯は自由によそってくれ」
「わかりました~。お~、とても美味しそうですね~」
「お世辞はいいから、冷める前にさっさと食べろ」
「お世辞じゃないのに」
テーブルに食事を運び席に座ると、2人は手おを合わせた。
「「いただきます」」
朱莉は一口食べると、次の瞬間一心不乱に食べ始めた。
「焦って食べるな。喉につまらせるぞ」
「うっ・・・ケホッケホッ。み、水をください」
「だから言っただろ」
そう言いつつも羅優喇は、食器棚からコップを出してきて、水を入れると朱莉に渡した。
「ゴクゴク。は~、ありがとうございました。次からはゆっくり、味わって食べます」
「そうしろ。食事は冷めることはあっても、逃げることはないから。冷めたらあたためればいいから」
「はい」
その後は何事もなく食べ終えた。
「ご馳走さまでした。とても美味しかったです。あそこまで美味しいもの食べたことないです。羅優喇君はいいおよゲフンゲフン、料理人になれますよ」
「お粗末様。お前、お嫁さんになれるって言おうとしただろ」
「ごめんなさい。お邪魔しました~!」
そう言って朱莉は自分の部屋に戻っていった。