朱莉の世話
二話目です。まだ、十九部目を読んでない方はそちらを先に読んでください。
2人で顔を赤くしていると、羅優喇のスマホにLINKがきた。
母:朱莉ちゃん家事系殆んど出来ないみたいだか ら助けてあげてね
「朱莉ちゃんって家事できないの?」
「聞いてしまいましたか。お恥ずかしながら、家事全般殆んど出来ません。出来ることは皿洗いだけです。それと、私の方もLINKが来てたので見ておいてください。羅優喇君に見せるよう書かれているので」
母:羅優喇君、朱莉のお小遣いの管理もよろしくねー。羅優喇君の3つ目?の通帳に入れるから。あと、朱莉の食事のお金の分は羅優喇君のやつと一緒に入れるからね~
「なあ、何で俺が朱莉ちゃんの小遣いまで面倒見ることになってるの?」
羅優喇はできる限り顔に笑みを浮かべながら聞く。
「怒っていらっしゃいますか?」
「いや、いや、怒ってはないよ。家事が苦手なのはしょうがないよ。でも、小遣いの管理くらい自分で出来ないの」
羅優喇が聞いていくと徐々に縮こまっていく。
「すいません。多分、無駄遣いをしてしまうと思います」
「はあ、分かったよ。毎週土曜に朱莉ちゃんの部屋の掃除と洗濯をするよ。食事の時間は朝は6時、昼は12時、夜は18時だ。その時間ならゲーム内の時間でも昼時だから丁度いいだろ。遅れたり、早くしてほしいときは連絡してくれ」
「朝、6時ですか!」
「何かあるのか?」
「いえ、起きられるかな~と思いまして。すいません」
「朝5時半になったらスマホに連絡するよ。それでいいか?」
朱莉は、まだ、何かを伝えたそうな顔をした。
「スマホに連絡してもらっても、起きられる自信がないです」
「はあ、じゃあどうするんだ?その様子じゃ、インターホン押しても起きないだろ」
「すいません。あっ、そうだ!これを持っていてください」
朱莉はそう言うと1つのカードを取り出した。
羅優喇の住んでいるアパートは、全部で10階になっていて、羅優喇の住んでいる部屋は最上階の10階だ。羅優喇の部屋の番号は1002でこの階には他に住んでる人がいないので、出してきた1003と書かれたカードは朱莉の部屋の物となる。
「そうするしかないか~。分かったよ。朝、5時半に朱莉ちゃんの部屋にいって起こせばいいんだな」
「はい。よろしくお願いします」
「よろしく。この階には朱莉ちゃんと俺しかすんでないから、引っ越し参りは終わりかな?時間があるなら一緒にゲームやらない?」
「こちらこそよろしくお願いします」
そう言うと、朱莉は笑いかけてきたけど