決闘③
MERRY CHRISTMASです。
今日はクリスマスですね。僕は、クリスマスとか気にせず、いつも通り更新していきます。まだ、最初の方ですので閑話とかはいれずに進めていきます。
これからも応援よろしくお願いします。
投げられた剣をウルは弾こうとしたが、剣で弾くのは不可能だと気付き、片手で止めようとした。
止めきることはできず、手に刺さる。それでも胴に刺さるよりは低いダメージで済んだだろう。
ウルを動かしたのはVRでの経験か、ラウラに絶対に勝とうとする心か、それはウル自身も分からなかった。
手に刺さった剣を抜く。手からは血のエフェクトが出てきた。HPの隣に【状態:出血】と出ていた。出血は、10秒ごとにHPが1づつ減っていく。
ウルのHPはここまでの戦いで10にまで減っている。
残りの時間はあと、1分と40秒。未だにウルはラウラにダメージを与えられていないため勝利は絶望的だったが、ラウラは先程短剣を投げたため武器がない。
しかし、ウルはラウラが武器がないだけでは、そう簡単には攻めきれないことも分かっている。そのため、攻めるのを躊躇してしまう。
ラウラはウルが自分からはもう攻めて来ないと考えた。
ラウラは体を前傾姿勢にする。そして、最高速度で走り始めた。
一歩で2メートルほど近づく。
足音も無く一歩づつ一歩づつ着々と近づいていく。
そしてラウラは更に前傾姿勢になりスピードをあげた。そのスピードは一時的なものではあるが、それでも他の人には残像が見えるだけだろう。
そして、ウルの前に姿を現すと鳩尾を殴り付けた。
ウルのHPは3ほどまで減った。
ラウラは右足を軸に体を回しウルの頭を蹴った。
ウルは一応左腕で衝撃を逃がそうとしたが、逃がしきることはできず、吹っ飛んだ。
そのままウルのHPは無くなり、ラウラの勝利となった。