響の心が恥ずか死。
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「ごほっごほっ! うぅっ……」
「響、大丈夫かのう?」
「ずずっ……大丈夫よおじいちゃん。こんなの、薬飲んで寝ればすぐにっ……ごほごほごほっ!」
「おおっ、響……」
「……店長。私が、響の看病とお店の番をしておくので、安心して町内会の会合に行ってきてください」
「そ、そうかのう。……それなら、燐ちゃんに任せておくとするかのう」
「はい」
「それじゃあ響、じいちゃんはちと出かけるぞ。ちゃんと体を休ませるんじゃぞ?」
「ごほっ。わかってる。いってらっしゃい、おじいちゃん」
「いってらっしゃい、店長」
◆
「……悪いわね、こんなことさせちゃって…………」
「大丈夫。看病やマルチタスクについては、既に下調べしてある。たとえば、マルゴキ・H・ゼルザータの『東洋医………………」
「頭痛いからそういうのやめて」
「……で、それによると、これが良いらしい」
「……チョコレート?」
「そう。今日はバレンタインだから、響にあげるために持ってきたものだけど」
「……で? なんでそれをかじってるの?」
「こうするため」
「んっ!?」
「……これが風邪には効くらしい」
「く、くち、口うつ…………っ!」
「じゃ、お店の番してるから」
「ゼルザータのばかぁぁぁぁぁぁっ! げほげほっ!」
「あ」
「今度はなによ」
「……だからなによ! ……あ、愛粕先輩……」
「……ひ、響ちゃんって、そういうことする人、いたんだね……」
「ち、違うんです先輩! いや、違わないけど! 違うんです先輩! げほげほっ!」
「……」
「あ、じゃあ、ここにお見舞の甘酒置いておくから、あとはお二人でよろしくやんな……っじゃなくて、お……お……お楽しみにーっ!」
「せんぱーい!」
「……今のって……まずかった?」
「やっぱりゼルザータのばかぁぁぁぁぁぁっ! うげっほげほっ!」