95
「ふぅ。今日はこれで終わりにしておくか」
俺は自室のベッドの上で目を覚ますと、エアコンをつけっぱなしでダイブしたためか、体が冷えているようだ。そのため、からだの節々が動かしづらい。
「ベッドの場所変えるかどうか、検討する必要があるな」
俺はそうぼやきながら、たまにバキバキと音をならす間接を動かして、起き上がり台所へと向かった。
台所につくと、冷蔵庫を開け中を見た。
「一通りのものは揃ってるけど、なにを作るか迷うな・・・」
せめて、自分以外に食べる人がいれば相手の好みにあわせたり、相談することができるためメニューはなんとかなる。だが、一人で食べるとなると、どうしてもやる気がでない。
料理は趣味ではあるのだが、なかなか自分だけのためだと、凝ったものを作る気力が湧かない。
「はぁ、いつもと同じように簡単なものにでもしておくか」
そのせいか、このように簡単に作れるものですませてしまうことがほとんどなのだ。
俺は手早く鍋で味噌汁を作り、冷凍庫に入れておいたごはんをその中に投下する。
そして、適当な具材をいれ数分混ぜながら煮込むと、
「よし、完成」
とっても簡単にできる、味噌リゾットことおじや。(注:ただし、他の人がいる前でやってはいけません。作るのは一人のときに料理を作るのが大変だった場合のみにしましょう。かなり行儀が悪いので・・・)
テーブルに鍋敷きをおき、そこへ鍋と七味唐辛子、スプーンを台所から持ってくる。
「いただきます」
椅子に座り、冷ましながら食べていく。
「ごちそうさまでした」
俺はリビングにあるソファーに座り、テレビをつけた。
面白そうなチャンネルがないかと回していくが、一周してもなかなか見つからなかった。
「仕方ない。溜まってるアニメでも見るか」
俺はそうぼやきつつ、リモコンを操作しようとしたとき、ふと手が止まった。
『Magic Sword Onlineはかなり評判がいいようですね』
『そうですね。サービスが開始してすぐだというのに、すでに初回ロットは完売、生産が追い付いていない状態のようですね』
『このゲームは発売前からグラフィックやシステム面においてもかなり話題となっていたので、サービス開始によってゲームのプレイヤーの感想で期待以上だったというものが多いことも関係しているのでしょう。予約をしたとしても、今からでは1ヶ月ほど待つことになるでしょう』
つけていた番組はVRゲーム専門番組だったようで、そんなことを言っていた。
「はぁ~、MSOってそんなにすごかったのか」
あのゲームに感心しながら、俺は録り溜めていたアニメを見てから、寝た。
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。