表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/115

94

なんとか投稿できました。

それではどうぞ。

「真っ暗だな」

「真っ暗だね」

「きゅぅ~」


 俺たちの声が暗い店内に反響していた。

 ティアリーの鳴き声により、不気味な空間のはずが、かなりほんわかとした空間が出来上がった。


「すみませーん!」


 俺が大声でそう言うと、奥から一人の男が出てきた。


「どうした。ここには盗るものなんてもうないぞ」

「いえ、そうではなくて」


 俺は咳払いをすると、話しを続けた。


「ここでマジックバッグは売っていますか?」

「ああ、そういうことか。そんなものはもうここにはない」

「では、ほかに売っている場所は知りませんか?」

「この街に鞄屋はもうここしか残ってなかったからな、ないと思うぞ。残念だったな。ほら、用がすんだのなら帰れ」


 そう言って男はもとの部屋へと戻っていこうとした。


「ちょっと待ってください。なら、工房や近くで手に入れる方法はないんですか?」

「うちでも作れないわけではなかったが、今は素材がない。買おうにも売ってないものは買えないから、作るのは無理だ」

「なら、俺たちがその素材をとってくれば作って貰えますか?」

「なに? あんたらが素材をとってくるのか?」


 男は大声で笑い始めた。


「あんたらには無理だよ。必要な素材を手に入れるには、そう弱くないモンスターを倒す必要があるからな」

「それなら、素材を手に入れることができたら作ってくれるということですか?」

「ああ、作ってやる」

「わかりました」

「ほれ、これが素材だ」


 男はそう言って一枚の紙を投げてきた。


「ありがとうございます」


 俺はそう言って店を出た。

 店の前で紙を開いてみると、


魔石         5個

空間の魔石      1個

フロッガの皮    10個

インスパダーの糸  10個

ルクスパダーの糸  10個

スペースパダーの糸  1個


と書いてあった。

 魔石はどうやって入手するのかわからないが、他のアイテムは近くにあった森で数個はドロップした。

 ただ、スペースパダーの糸だけはドロップしていないが、同じ森で入手可能だろう。

 俺はステータスを開くと、時間を確認した。


「あ、そろそろ夕食食べないと」

「リクどうしたの?」

「アクタの家に行って、そろそろ寝ないといけない時間だったんだ」

「そうなんだ…。じゃあ、集めるのはまた今度だね」

「ああ、そうだな。じゃあ、先に送還するぞ」

「うん。またね」

「ああ。“休息を与えよ。九尾の狐、フェルネ”[送還]」


 俺が詠唱を終えると、フェルネの体が光りティアリーと一緒に消えた。

 その後、俺は街間転移台まで行き、カルドの街にあるアクタの家でログアウトした。

こんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

あともう少しで100話目になるので、そこまでは週一以内で投稿したい…

今後ともよろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ