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称号をOFFにすると、ONにしたときと同じようにからだが光出し、リクになった。
「ほら、これでいいだろ?」
「本当にリクだったんだ・・・」
「だから言ってるだろ・・・」
「はぁ。よかった」
フェルネはやっと構えを解いた。
「じゃあ、さっきの姿に戻すぞ」
「うん」
俺は称号をONにして、リサイアへと変えた。
「俺は色々と運動もしたいから、町の外に出ようと思うけど、フェルネはどうする? 戻ってるか?」
「ううん。一緒についてく」
「わかった。でも、この体は飛べるらしいから、その時は戻ってもらうぞ」
「わかった」
「じゃあ、行くか」
俺はフェルネにそう声をかけると、街の外に向かって走った。
「よし。このくらいでいいかな」
俺はそういうと、右手にカッパーソード、左手に初心者の短剣を装備し、スキルの【索敵】を使った。
すると、頭の中にどの方向に敵がいるのかという情報が、流れ込んできたような感覚がした。
「あっちか」
俺は敵がいると 感じる 方向に走った。
走っていくと、狼のような容姿の敵が2体、木の向こう側に見えた。
「よし、やるか。フェルネはここで待機。終わったら来てくれ」
「うん。わかった」
フェルネがそういったのを聞くと、短剣を再度確認し、構えて、敵に向かって行った。
「ふっ!!」
俺は右手の短剣を敵の真横に突き立て、一気に振りぬいた。
「キュア!?」
敵のHPバーを確認すると、半分ほど削れていた。
クリティカルでも入ったのだろうか・・・
そんなことを考えながらも、向かってきた敵をよけながら、そのタイミングで同じように短剣を突き立てて行った。
「キュゥゥ!!」
なんとか一体倒すと、もう一体が糸をこちらに向かい吐き出した。
「おいおい、こんな攻撃今まで無かっただろ!」
少しビックリしながらも、何とかよける。
ダメージは受けずにすんだが、その間に敵は後ろに移動していたらしく距離ができてしまった。
「くそっ、とどかない!」
愚痴りながらも、敵めがけて前へと走る。
すると、敵が糸を吐いてきた。
「マジかよ!」
俺は右に跳躍し、何とか回避する。
敵はその隙に俺のほうへ突進してきた。
「避けれない!」
そう判断した俺は、両手をクロスさせその攻撃を防ぐ。
その反動で、少しだけ後ろに滑ったが、敵との間にあった距離はほぼなくなっていた。
「このまま一気に終わらせる!」
そう叫び、敵に向かって両手の短剣を次々と繰り出した。
「キュアァァァァ」
連撃によって倒れた敵は霧散していった。
「ふぅ。なんとかここでも戦えそうだな」
俺はそんなことをつぶやいた。
お久しぶりです。yoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
先週からなかなか投稿できずすみませんでした。
今、さまざまなところで話題のポケモンgoをやっておりました。
今後もちょくちょく休むことが出てくるかもしれません。
なので、先に書いておくことにします。
まことに申し訳ございません。
今後とも気長によろしくお願いいたします。