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「これで、設定を終了いたします。リサイアでは立ち入りができませんので、自動的にリクに戻ります。よろしいですか?」
目の前に出てきた選択肢の《Yes》を選択した。
「それではゲームに戻ります」
目の前が真っ白になり、リクの姿でベッドの上にいた。
「やっと終わったか」
俺はとりあえずどんなものになったのか気になることもあり、アクタの家を出て人通りの少ない路地裏に入った。
「さてと、使ってみるか」
俺はそういうと、〝新しい生き方はどうですか?〟をONにした。
すると、俺のからだが光だし、さっき設定したリサイアに変化した。
「おお、設定通りだな」
俺はアバターの完成度に感心しながら、ステータス画面を操作して、装備を変更した。
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Lv.1
HP 70/70
MP 170/170
Str 42(+12)
Vit 18
Int 21
Mind 32
Dex 50(+15)
Speed 38
スキル
【テイム Lv.8】【短剣 Lv.1】【隠密 Lv.13】【片手剣 Lv.1】【速度上昇 Lv.1】【風魔法 Lv.1】【索敵 Lv.1】【下級二刀流 Lv.1】【】【】
控えスキル
なし
種族固有スキル
【操作】
種族固有能力
【魔砲】
装備品
【武器】カッパーショートソード
初心者の短剣
【頭部】ーーー
【外着】ーーー
【内着】ーーー
【腕】 ーーー
【胴体】ーーー
【腰】 ーーー
【靴】 ーーー
【アクセサリー】1/7
生産のブレスレット アイテム共有の指輪
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レベルが1の状態なのに、かなり強くなっていた。
「すげぇ・・・」
そういえば、フェルネに後で必ず召喚するように、って言われていたな。
俺はその事を思い出し、召喚することにした。
「“今ここに現れよ。九尾ノ狐、フェルネ”[召喚]」
詠唱を終えると、目の前にフェルネが出てきた。
「よう、フェルネ」
俺は片手を挙げ、挨拶をしてみたら、フェルネは勢いよく後ろに跳んだ。
どうやら警戒しているようで、思いっきり構えをとりながら、話しかけてきた。
「だれ?」
「いや、俺なんだが?」
「俺なんていう名前の人は知らない。早く正直に答えて」
「リクだよ。名前は違うがな」
「へ?」
「リクだってば、フェルネをテイムした」
「そうなの?」
「ああ。アバターと名前が違うから、スキルの共有でフェルネを召喚できるようにしてあるんだ」
「本当に?」
「ああ。なんなら戻ってみようか?」
「うん」
「わかった」
俺はそういうと、〝新しい生き方はどうですか?〟をOFFにした。
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
早くリサイアを飛ばしたい・・・