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遅くなりました。

 アクタの家に入ると、俺は前回のログアウトでも使った部屋に入った。


「フェルネは一回戻ってくれ」

「わかった。後でちゃんと呼んでね?」

「わかってるよ。また後でな。“休息を与えよ。九尾ノ狐、フェルネ”[送還]」


 俺の詠唱が終わると、フェルネは光だし、その場からいなくなった。


「さてと、俺もやることやらないとな」


 そう呟くとベッドに寝転がり、称号の一覧表を操作し〝新しい生き方はどうですか?〟の設定を始めた。



ーーーーーーーーーー


「オリジナルアバターメイキングルームへようこそ」


 最初の設定時と同じような無機質な声が聞こえてきた。

 だが、どうやらここは、初回ログイン時に来る場所とは違うらしい。


「アバターの種族はどうしますか?」


 その声が聞こえ終わると同時に、俺の目の前にウィンドウが表示された。


《既存の種族を使う/自分で作成する》


 どうやら、かなり自由度があるらしい。

 俺は自分で作成するを選択した。


「自分で作成する場合の注意事項を説明させていただきます」


  やっぱりあったか。

 俺はそう思った。

 自分で作るとして、最強の種族、とか入れられても困るだろうしな。


「始めに、あなたが作成された種族は、種族の一覧に登録され他の人も選択可能となります。なお、ごく稀にモンスターとして出現することもあります。

 次に特性に限度を越えるようなものを設定することはできません。例えば、最強の種族である、等の文章や、絶対に成功する、等の意味を持つ設定は不可能です。

 最後に、容姿の特徴は必ずつけなくてはならないというものではありません。人間の容姿をしたままでも大丈夫です」


 ウィンドウが変化し、ヒューマンやフェルネのような獣と人を合わせたようなキャラクターが次々と表示されていく。


「それでは、種族の名前、特性、容姿の特徴、初期ステータスを入力してください」


 目の前のウィンドウが変化し、文字が打てるようになった。

 左上に種族名と書いてあった。

 俺はそのなかに


『フィトライウス』


 と入力した。

 完了を押すと、また、ウィンドウが変化した。

 種族の特性を入力するらしい。


『背中から光の翼を出し空を飛ぶ

 接近戦や素早い動きに適している』


 完了を押すと、新しいウィンドウが表示された。


《文章の追加が可能です。これでよろしいですか?》


「これ以上書けるのか」


 俺はそう呟くと、考え始めた。

 実は、思い付いた特性はすべて書き加えてしまったのだ。

 数分間考え、思い付くものを書き加えてみようと思い、俺は文章の追加を始めた。

 そして、最終的にはこうなった。


『背中から光の翼を出し空を飛ぶ

 飛んでいる時に任意で後方に光の粒を出すことができる

 接近戦や素早い動きに適している

 金属防具が装備されていない場合、Speedが上昇する

 全状態異常耐性+5%

 種族固有スキル:操作(コントロール)

 種族固有能力:魔砲(まほう)


 色々と想像していたよりも、強くなった気がする。

 まだ書き加えることができるらしいが、もう思いつかなかったのでやめた。

 ちなみに、二行目は洒落で書いてみたら、使えたので残しておいた。

 この後、固有スキルと固有能力の内容を入力させられた。

 その結果がこれだ。


ーーーーーー


種族固有スキル:操作(コントロール)

魔力を使用し、様々なものを操ることができる


ーーーーーー


種族固有能力:魔砲(まほう)

魔力を使用して体から1m以内の空間の任意の場所から砲撃をおこなうことができる

魔力の使用量に応じて威力や射程が変化する


ーーーーーー


 そして現在は、容姿の特徴を書き込んでいた。


『見た目はヒューマンと同じで、飛ぶときだけ光の翼が背中に見えるようになる』


 入力を終え完了を押すと、ウィンドウが変化し、


《少々お待ちください》


 と表示された。

こんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

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