表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/115

86

キンッ! キンッ! キンッ!


 銅のインゴットを熱しては叩き熱しては叩きを繰り返して行くと、40回ほど叩いたところで指に通すのにちょうど良さそうな大きさのリングが完成した。


「ふぅ。さすがに作り方とかはリアルとは別だな」


 そう呟くと、再度炉のなかにリングを入れて取りだし、形を整えていった。


 なんとか形が整ったリングは、なにも装飾が施されてなく、単純なリングだった。

 完成したものを見てみると


ーーーーーー


カッパーリング

指輪

制作者:Riku

DEF+1 MIND+2 STR+1

 Rikuがはじめて作った指輪

 気持ちがこもっている良い逸品である

ボーナス

 Rikuの初作品

 Rikuの気持ち

 経験する指輪


ーーーーーー


「やっと完成した」


 俺がそう言ったとたんフェルネが飛び付いてきた。


「すごーい! ねぇ、見せて! 見せて!」

「わ、わかったから、飛び付くな」


 俺は完成したカッパーリングをフェルネに渡した。


「へぇー」


 フェルネはカッパーリングをまじまじと見ると、くるりとこちらに振り返った。


「ねぇ、これ、もらってもいい?」

「ん? ああ、大丈夫だぞ?」


 俺がそういうとフェルネは、はい、とカッパーリングを渡してきた。


「どうした?」


 どういうことなのかわからず、聞いてみると、フェルネは俺の前に左手を出してきた。


「つけて」

「ああ、そういうことか」


 納得した俺はフェルネの手をとると、中指に指輪をはめた。


「あれ? 薬指じゃないの?」

「なんで薬指なんだよ。結婚してる訳じゃないし、エンゲージリングっていったら、中指だろ」

「別に薬指でもよかったんだよ?」

「この格好で薬指につけるのは、なにかに負けた気がする」

「そうなんだ。ま、いいや」


 フェルネはそう言って、再度ハーブティーを飲み始めた。


「さてと、短剣を作るか」


 俺はそういうと、アイテムボックスから銅のインゴットを3つ取りだし炉のなかに入れた。


キンッキンッキンッ


 70回ほど叩いたところで、短剣の大まかな形ができた。


「うん。イメージ通りだ。早く形を整えて、使ってみたいな」


 俺はそう呟くと、形を整えるため、また叩き始めた。


 それから5分ほどたっただろうか。

 俺は短剣を完成させることができた。


「ふぅ。よし、一回街に戻って、装備を変えるか」


 俺はフェルネを呼び、ここに来るまでと同じようにモンスターを倒しながら、街に戻った。

  そういえば、称号でまだ設定していないものがあったな。

 俺は街につくと、称号のことを思いだし、設定するためにアクタの家に向かった。

こんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ