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クアドルの町につくと俺は、スキル用の短剣を持っていないことを思いだし、ギルドへ向かった。
ギルドにつき、フェルネを少し離れた場所で待たせ、販売所に行った。
「いらっしゃいませ、こんにちは。なにかご用ですか?」
販売所には女性がおり、頭上の三角形を見るとNPCだということがわかった。
「短剣ってありますか?」
「はい。ありますよ」
女性がそう言うと、目の前にウィンドウが出てきた。
5種類ほどあったが、どれがいいのかよくわからなかった。
「えっと、おすすめはありますか?」
「そうですね・・・・こちらのメタルショートソードなどはいかがでしょう」
新しく出てきたウィンドウを見ると、DEXのボーナスがあるようだった。
ただ、耐久力が低く、攻撃力もそこまで高くないような気がした。
「耐久力と攻撃力が高いものってありますか?」
「そうですね・・・・すみません。現在は入荷していないようです」
「そうですか」
「ひとつ、アドバイスをよろしいでしょうか?」
女性はそう聞いてきた。
「はい。お願いします」
「プレイヤーの作った装備は耐久力にボーナスが付きます。そして、自由度も高いので、作れる人がいればその人に頼むのもいいかもしれませんよ?」
女性はそう言った。
なら、自分で作ってみるか
そう思った俺は、別のものを見せてもらうことにした。
「金属のインゴットってありますか?」
「はい。ありますよ」
女性がそう言うと、ウィンドウが切り替わり、インゴットの一覧が出てきた。
俺はその中から、銅と鉄を選ぶと、それぞれ30個ずつ買った。
その結果、ロアがほとんどなくなってしまった。
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
俺が買い物を終えると、女性がそう言った。
「フェルネお待たせ」
「うん、必要なものは手に入った?」
「いや、短剣は自分で作ることにした。いいと思えるものがなくてな。だから、当分はフェルネに前衛を任せっきりになるけど、いいか?」
「もちろん任せて!」
「よかった。頼むな」
「うん!」
「それじゃ、行きますか」
「ちょっと待って、一つ言い忘れた!」
「なに?」
「ぶきは そうびしないと つかえないぞ」
なんでこいつ知ってんだ?
俺はそう思ったが絶対に突っ込まないようにした。
「わかってるよ。そんなことは置いといて、行くぞ」
「レッツゴー!」
フェルネは、はしゃぎながらそう言った。
いつもに増して、元気だなぁ
俺はそう思いながら、ギルドを出て街の外に向かった。
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。