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総合ポイントが2000ptを突破しました!
ありがとうございました。
あの後、フェルネはルコさんと色々なことを話していた。
「へぇ~。そんなこともあったのかい」
「はい。いろいろとお世話になりました」
「あの子もしっかりとした大人になってくれて、よかったよぉ」
俺は完全に蚊帳の外だったので、ほとんど聞いているだけとなってしまった。
一応、暇潰しようになにかできないのかと思っていたのだが、スキルにこの状況で暇潰しとして使えるようなものはなかった。
「ふぅ。あ、もうこんな時間かい」
フェルネとルコさんの話が一段落したようで、ルコさんは時計を見ながらそう言った。
「リクちゃんごめんねぇ。こんなに長々と引き留めてしまって。リクちゃんにも予定はあるのにねぇ」
「いえいえ、まだ大丈夫ですよ」
「いや、私も年なのかさすがにからだが答えたよ。楽しかったよ。ありがとう」
ルコさんがそう言うと、目の前にウィンドウが出てきた。
《クエストを達成しました》
《クエスト報酬:13000rを手にいれました》
どうやら今回は、リンククエストなどはなかったようだ。
「こちらこそありがとうございました」
俺は頭を下げながら、そう言った。
「それでは、そろそろ、おいとまさせていただきます」
「そうかい、そうかい。またいつでも遊びに来ておくれ」
「はい、ありがとうございます」
「ルコさん、いろいろと教えてくれてありがとうございました」
フェルネと俺はそう言って、店を出た。
「ふぅ。それで、次はどこにいくの?」
「そうだな……」
俺は少し考えると、
「クアドルでも探索するか? そろそろ他の人もくる頃だろ」
「そうだね。あ、でも、そうなるとまた乗らないといけないんだよね?」
「ん? 何かあったか?」
「うん。転移台」
「ああ、あれか。戻ってるか?」
「ううん。大丈夫。なんとかなれるようにするよ」
「そりゃよかった」
「うん。じゃあ、転移台まで競争ね?」
「フェルネがしっかりと耳と尻尾を隠せよ?」
「はーい」
フェルネはそう返事をすると、尻尾と耳を隠した。
フェルネって、こう見ると美人なんだよな・・・。
一瞬そんなことを思ったが、気にせず転移台までの競争の準備をした。
「それじゃあ」
「ああ」
「よーい」
「「どん!」」
俺たちは同時に掛け声をだし、走り出した。
「やったー! 私の勝ち!」
フェルネはブイサインを出しながらそう言った。
「負けた・・・」
「リクよりフェルネのほうが速い~」
前回は俺のほうが少しだけ速かったのに、どうして負けたのかと気になり、スキルを見てみると生産系のスキルばかりだった。
「次は負けないからな? ほら、行くぞ」
俺はフェルネにそう宣言すると、転移台に乗った。
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。