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俺はアクタのホームの一室で目を覚ました。
「知らない天井だ」
「あれ? この部屋はリクも知ってる気がするけど?」
どうやら、フェルネが出てきていたようで、真面目に突っ込まれてしまった。
ただ言いたかっただけなのに!
「フェルネ、おはよう」
「うん。おはよう? 今は一応昼だから、早くないよね」
「じゃあ、おそよう?」
「こんにちはでいいんじゃない?」
「確かに」
俺はフェルネと他愛のない話をしながら、ベッドから起き上がり、武器などを装備した。
装備をおえ、リビングに行くと
「お、リク。いたのか」
アクタがいた。
「よう、アクタ。さっきインしたところだ」
「そうか」
そう言えば、食材がかなり余ってたな・・・
そう考えた俺は、食事を作ることにした。
「おい、アクタ。今からキッチン借りて食事を作りたいんだが、お前もいるか?」
「お! さっそくやるのか。じゃあ、頼むわ」
「りょーかい」
俺はアクタにそうかえすと、キッチンのなかに入っていった。
「さて、何を作るか・・・」
俺はアイテムボックスのなかを見ながら、作れそうなものを考えていた。
幸いここには、リアルと同じような味のする調味料がそれなりの種類揃っている。
「そう言えば、のようなものってついた食材、使ったことなかったよな」
俺はそう呟き、とりあえず、ジャガイモのようなものを使いポテトチップスを作ることにした。
「さてと、鍋は持ってるし、油はそれなりにあるな」
俺は使う道具などを確認すると、油を鍋にいれ、加熱しながらジャガイモを薄くスライスする。
「ん?」
俺はジャガイモをスライスすると、おかしな場所に気がついた。
ジャガイモの中身が、紫色?
俺はおかしいとは思ったが、一応試作ということで、そのまま作っていくことにした。
一通りスライスし終えたところで、ふと気がついた。
油の温度って、どうやって確かめるんだ?
料理といえば、温度によって色々な違いがあるためどうすればいいのか気になった。
「スキルでも見てみるか」
俺はそう呟き、ステータス欄から【料理】スキルの詳細を見た。
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【料理】
[温度測定][水道水][乾燥][洗浄][時間短縮]
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「なんともご都合主義なスキル構成だな。まさに、料理はこれだけあればいいよね、って感じだろ、これ・・・」
俺は思わずそう呟いてしまった。
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。