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あれ? リアルside長すぎじゃね?
あの後、30分ほど話をして、店を出た。
「そういえば、なんで学校の近くにいたの?」
くそっ! 忘れていなかったか。
俺はとっさに言い訳を考えた。
「いや、学校に行くことがなくなって、体動かすことがなくなりそうだったから、買い物のついでに散歩にでもと思ってな」
とっさに思い付いた言い訳にしてはよかったと思う。とは言っても、そのまま言っただけのような気もするが、そんなことは気にしない。
「へぇ。じゃあ、一緒に買い物にいきましょうか。寄り道でもしながら。あと、今日は特に予定がないのよね?」
「ああ、まあそうだな」
長谷川さんはニヤリと笑いながら言った。
「ちょっとここで待っててね~」
「えっ! ちょっと待てよ!」
そして、長谷川さんは俺から離れると、電話を始めた。
数分後
戻ってきた長谷川さんとカローに向かって歩いていた。
すると、
「おーい」
声の聞こえた方に振り向くと、そこにはクラスメイトや中学の同窓生などがおよそ20人ほどの人が集まっていた。
「やっほー」
長谷川さんはその人達に手を振り、俺の手を握り歩いていった。
「いやー。よくこれだけの人が集まったわね」
「お、おい長谷川さん、これはどう言うことだ?」
「ああ、説明してなかったわね。ここにいる人たちであそぼうと思ってね。さっき集めたのよ。面白そうでしょ?」
「へぇ。じゃ、じゃあ、俺は先に買い物に行って帰r「理巧斗君も一緒に遊びましょうよ」
長谷川さんは俺が振りほどこうとした手をさらに強く握りながら、そう言ってきた。
どうやら俺を逃がす気は無いようだ。
「はぁ、なにをして遊ぶのかはっきりと聞いてから考えるから、手を離してくれ」
俺がそういうと、長谷川さんは少し顔を赤くしながら、素早く手を離した。
「ご、ごめんなさい。忘れてたわ」
「あれー? 歩美と理巧斗君って付き合ってるんじゃなかったの~?」
「手を繋いで来たから、てっきりそういうことだと思ったのに~」
「違ったの~?」
周りからそんな声が上がった。その原因を作った長谷川さんはあたふたして回りの声が耳に入っていないようだった。
仕方ない。否定しておくか・・・
「いや、俺と長谷川さんは付き合ってるとかは無いぞ~。というか、さすがに高嶺の花で無理だー」
すると、周りの人は俺の返答を聞いて
「えー、なーんだつまんないのー」
「ちぇー」
「じゃあ、付き合ってって言ったら、付き合ってくれるの~?」
「あっ! ちょっと、あんた抜け駆けする気!?」
「それはダメだよ!」
などと聞こえてきた。
最後の方は周りの声が大きくてほとんどなにをいっているのかわからなかった。
「長谷川さん」
俺は長谷川さんに、なぜみんなを呼んだのか聞くために、肩を揺らしながら声をかけた。
「長谷川さん」
「・・・」
長谷川さんからの返事はない。
「長谷川さん」
「歩美」
返事が帰ってきたと思ったら、自分の名前を言われた。
「長谷川さん」
「歩美」
「はせg「歩美!」
うーん。これはそう呼んでくれということなのか?
そう思った俺は、仕方なく名前で呼ぶことにした。
「歩美・・さん?」
「ま、今はそれでもいっか」
俺がそう呼ぶと、長谷川さんは小さな声でなにかを言ってから、顔をこちらに向けた。
「で、どうしたの?」
「いや、どうしてこの人たちを集めたのか聞きたかったらな」
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
気がついたら、こんなにリアルsideが長くなっていた・・・
なるべく早くゲームsideに戻すので、もう少しだけお付き合いください。
今後ともよろしくお願い致します。
次回の更新は6月15日午前9時です。
前回遊びすぎた・・・