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朝食を食べ終え勉強や家事を済ませた俺は、ゲームばかりしているのは良くないと思い少し外を出歩くことにした。
俺は学校が休みになっても、なにも予定がないというわけではない。バイトをしているため、夏休み中はそれなりに予定がつまってる。
夏休み初日の今日はシフトをいれていないが、明日からはかなりの頻度で入っている。そのため、今日のようなやり過ぎには気を付けなければならない。
「ふぅ、どうにかして対策を考えないとな」
俺はそう呟いた。
気が付くと、俺は学校の前に来ていた。
「今日は用事もなにもないのに、いつのまにかこんなところに・・・」
俺は買い物でもしてから、家に帰ろうと思い、来た道を帰ろうとすると
「あ、理巧斗君?」
後ろから声が聞こえてきた。
気になって振り向くとそこには
「やっほー。どうしたの? こんなところで」
クラスメイトの長谷川 歩美がいた。
「もしかして、今日から夏休みだってことを忘れて、学校に来ちゃったとか?」
「ちがう。そういう長谷川さんはどうしたんだよ」
「もう、歩美でいいっていつも言ってるのに、全然直してくれないんだねぇ~。まあ、いいや。で、私がどうしてここにいるかって? それはね、買い物に来たからです」
「あれ? いつもここ通ってカローに来てたのか?」
「うん。その方が分かりやすいしね」
「へー」
「それで、理巧斗君はどうしてここにいるのかな?」
「あ、いや、その・・・」
どうしよう。間違えてきたとか言えない・・・
どう言い訳をしようかと考えていると、
「まあいっか。理巧斗君って、これから用事ある?」
長谷川さんは突然話を切り替えた。
「い、いや? 特にないよ?」
俺はこれからカローに買い物に行く予定だったが、カローはここよりも俺の家の方が近いので、またどうしてここにいるのかと聞かれることになる。
「じゃあ、これからお茶しない?」
「へ?」
長谷川さんは口元に指を当てて、少しかがみながら、そう提案してきた。
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
ちなみに、カローとはスーパーマーケットのことです。バ○ーのもじりです。
次回の更新はもしかしたら本日中にあるかもしれませんが、明日の6月12日午前9時には投稿します。