表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初期設定をよく確認せずに始めたら、ネカマするはめになった・・・  作者: yoshikei
~次の街と生産スキルと隠しクエスト~
60/115

59

「うむ、まあこれなら合格で良いじゃろ」

「アーツって誰が使っても同じじゃないのか?」

「アーツとな? ああ、()のことじゃな。誰が使っても同じというわけではないのじゃ。技はイメージによって左右されるものじゃからの、むしろ同じという者のほうが珍しいのじゃ」

「そんなもんか」

「うむ」


 弥生は大きく頷いた。


「まあ、そんなことはどうでもよい。教えることが1つ減ったからの、妾としては楽になったのじゃ」


 弥生はそう言って、笑った。


「ふぅ、さて、次は入れ方じゃの」

「早いな。どうやるんだ?」

「うむ、基本的には他の茶葉と同じじゃの。沸騰させたお湯を少し冷ましてから、茶葉をいれたポットに注いで5分くらい蒸らす感じじゃ」

「え? それだけなのか?」

「そうじゃぞ? 他に何かあると思ったのか?」

「あ、ああ。もう少しなにかあるのかと、」

「そんなわけないのじゃ。お茶は入れ方に多少の差はあっても、ほとんど同じじゃ。まあ、色々なものがあるからの、どんなものでも一番美味しくいれようと思ったら、覚えることは多いのじゃ」

「へぇ」

「ほれ、早くやってみるのじゃ」

「わかった」


 俺は弥生にせかされつつ、お茶を入れた。




「ふぅ、これであとは待つだけだな」


 俺はお湯をポットにいれ終わり、そう呟いた。


「お主、何を休もうとしておるのじゃ。3分もあれば他にやれることがあるじゃろ。早く動かんか」

「え? なにかあるのか?」

「はぁ、そんなことも知らんのか。カップを温める、お茶請けを用意するなど、色々あるじゃろ」

「そうだったのかよ。そういうことは先にいってくれ」

「こんなことは常識じゃ」

「いや、常識じゃないって、知らない人のほうが多いだろ」

「そうなのか? これも時代の流れというやつかのぉ」


 弥生は遠くを見るような目をして、そう言った。


「まあよい。早く動かんか」

「はいはい」


 俺はそう言って、また動き始めた。


「もうすぐ5分たつのじゃ。準備は終わっておるかの?」

「ああ、なんとかな」


 ポットの近くに戻ってくると、弥生に聞かれた。残念ながらお茶請けは持っている食材が野菜しかなかったため、作れなかった。

  せめてフルーツがあればよかったんだがな。


「本当はお主が時間を測らねばならんのじゃからな」

「わかってる」

「ほれ、5分たった。カップの中のお湯を捨ててお茶を注ぐのじゃ」

「あれ? リビングで飲まないのか?」

「まあ、普通はそうじゃろうが、これは練習じゃ。ここで少し飲むくらい問題ないのじゃ」

「そういうことか」

「うむ、それに、持っていく時間がもったいないじゃろ?」

「よくわからんが、そんなものか」

「そうじゃ。今度からはしっかりするのじゃぞ」

「おう」


 それから、俺たちはお茶を飲んで、まったりした。

 かなり長い時間まったりしたのだった。

 こんにちは、レベリングについて1つの反応もなかったため、少し落ち込んでいるyoshikeiです。

 今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 本当に、一人くらい反応してくれてもよかったじゃないですか。せっかくなにか反応がもらえるかな、と期待していたのに、なんの反応もないとか、悲しいです。悲しすぎます。

 まあ、そんな作者の個人的な意見は置いておきましょう。

 今後ともよろしくお願い致します。


次回の更新は6月5日午前9時です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ