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初期設定をよく確認せずに始めたら、ネカマするはめになった・・・  作者: yoshikei
~次の街と生産スキルと隠しクエスト~
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本日はこれで最後です。

明日も連続で投稿します。

「結果だけを言うと、魔族はいなくなりました」


 話をしているフェルネはとても悲しそうだった。


「魔剣の噂が一人歩きしたんです。

 魔族を使えば魔剣が作れる。

 そんな噂があった時代があるんです。

 その噂に踊らされた者は大勢いました。その結果、魔族は姿を消しました。きっともうすでに絶滅しているんじゃないか、とも言われています。」

「そう・・・だったのか・・・・・」


 俺は悲しくなった。

 フェルネは言葉を濁したが、噂だけで、そんなことをする人間もいただろう。

 もちろん、ゲームの中の御伽話だと割りきってしまえばそれで終わりだが、俺にはできなかった。


「ちょっ、ちょっと、泣かないでくださいよ。確かに悲しい話ではありましたけど、ここで泣かれるとヤバイですって。りくは男だって毎回言ってますけど、見た目はどうみても女なんですから。ここで泣かれるとわたしが泣かしたみたいじゃないですか」


 フェルネがそう言った。

  どうやら俺は知らないうちに泣いていたようだ。


「悪い」


 俺はそう言って涙をぬぐった。

 その時だった。

 俺の耳に「仕方ないですね」と聞こえたと思ったら、体がふわりと何かに包まれたような気がした。


「わたしが泣いたときによくお母さんがしてくれました。

 お母さんに抱き締めてもらったとき、とても安心するんです。

 わたしはりくのお母さんじゃないですけど、これくらいはさせてください」


 フェルネがそう言った。

 どうやら俺はフェルネに抱き締められているようだった。


「ありがと」


 俺は小さな声でそう言った。


「いえ、幸いここならほとんど人もいませんから、泣いてもいいですよ。

 泣き顔は見ないであげますから、この際ですから思いっきり泣いてください」


 フェルネにそういわれると、俺はさっきよりも激しく泣き出した。

 フェルネはそんな俺の頭を、「よしよし、大丈夫、大丈夫」と言いながら優しく撫で続けた。



 しばらくして、冷静になったのか泣き止むことができた。


「ごめん」

「どうして謝るの?」

「そうだな。フェルネ、ありがとう」

「はい。どういたしまして」


 フェルネは特に気にしたようすもなく、笑顔でそう答えた。


「それで、何があったのか聞いてもいい? 人に話すと気持ちが軽くなることもあるでしょ? 正確にはわたしは人じゃないけどね」

「そうかもしれないが・・・」


 俺はすこし口をつぐんだ。


「無理に話さなくてもいいよ。

 話したいときに話してくれればいいから。

 何でも聞くよ。りくはわたしの仲間なんだから」

「ありがとな、フェルネ」


 俺は再度俺をいった。


「じゃあ、聞いてもらってもいいか?」

「もちろん」


 フェルネは笑顔で言った。

 こんにちはyoshikeiです。

 今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 前話にも書きましたが、本日はこれで最後です。

 5話投稿するはずが、こんなことになってしまい、すみませんでした。

 明日も連続で投稿出来るように頑張りますので、よろしくお願いします。

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