表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初期設定をよく確認せずに始めたら、ネカマするはめになった・・・  作者: yoshikei
~次の街と生産スキルと隠しクエスト~
40/115

39

「うわっ!」


 転移台のなかに足をいれると、いきなり足を水溜まりのなかに引っ張り込まれた。


   ゴツン!


 その直後、俺は尻餅をつきながら別の場所にいた。


「いてて・・・」


 辺りを見回すと、数人だが人がいた。

 どうやらここは展望台のようだった。


「ここが展望台か・・・」


 そんなことを呟きながら、フェルネを召喚するためにウィンドウを開く。

 そこでふと気づいた。

  あれ? そういえば、アクタは俺がテイムしたって言ったときにかなり驚いてたよな?

  もしかして、ここで出すと驚かれる?

 そう考えた俺は、他の人に見えないような場所を探し、移動した。


「“今ここに現れよ。九尾ノ狐、フェルネ”[召喚]」


 詠唱をしてフェルネを呼び出すと、どこからか煙がわいてきた。


「呼ばれて飛び出てジャジャジャj「言わせんぞ」


 そんな声をだしながら、フェルネが出てきた。

 どうやら、召喚エフェクトだったようだ。

 どこからこのネタを持ってきたのだろう。俺は再放送としてテレビでやっていたのをみたことがあり、一応は知っていたが、フェルネはインターネットに接続することができたりするのだろうか。


「もう、それくらい最後まで言わせてよ」

「だめだ。危なすぎる」

「ケチ」

「どこからそんなネタを拾ってくるんだよ」

「ん? なんのこと?」

「さっきの台詞」

「え? あれはお母さんが使ってたんだよ?」

「Oh・・・」


 俺は頭を抱えて、うずくまった。

  イコタさんは一体何をやっているんだ・・・


「ねえ、りく。そんなことよりもさ、ここって展望台の上?」


 フェルネがそう聞いてきた。


「ああ。たぶんそうだ。まだ景色とか見てないから、俺もよく分からないがな」

「りく、ありがとう!」


 そう言ってフェルネが抱きついてきた。


「離れろ、暑い。痛い」


 抱きつかれるのはいいが、もとの姿の狐の状態であればモフモフで可愛くて気持ち良さそうなのだが、人の姿のフェルネは無いのだ。もろもろの配慮で明確には言わないが、かなり控えめな方だった。

 そのことを言われたのだと気づいたフェルネは、


「りく、ひどい。自分にはわたしよりもあるからって!」

「いや! ないからな!」


すねるようにそう言った。



「てか、俺は男だ! あってたまるか!」

「りくはまだそんなことをいてるんですね。どうみても女じゃないですか」

「システムの誤認だ!」

「? システムってなんです?」


 そこは知らないのかよ!


「まあ、いいや。ほら、さっさと見に行くぞ」


 フェルネにそう言って、展望台の開けた方へと歩いていくと、


「あ、待ってくださいよ~!」


と言いながら、走って追いかけてきた。

 こんにちはyoshikeiです。

 今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 本日は先週の総合評価1000pt達成記念としてなるべく多くの投稿をしたいと思います。

 最低でも、あと3話は投稿が出来るように頑張ります。

 今後ともよろしくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ