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「おい! 早く教えろ!」
「わかったから落ち着けって。ほら、そんなことをしてるとフェルネが怯えるだろ?」
そう言ってフェルネの方を見ると、すでに怯えていた。
あれ? さっきまで怯えたようすも見せなかったはずなのに、どういうことだ?
「す、すまん」
アクタはフェルネの怯えた姿をみると、すぐに落ち着いた。
アクタを落ち着けるのに、あと20分は続くと思っていたので、早く終わってよかった。
「で、どういうことなんだ?」
アクタは俺から離れると、そう聞いてきた。
「ああ、フェルネは俺のテイムしたモンスターなんだ」
「は?」
「あれ? 聞こえなかったか? だから、俺のテイムしたm「いや、聞こえたぞ」
アクタは俺の言葉を遮るようにして話始めた。
「だから、この子がテイムされているモンスターだって? この姿になるモンスターと言えば、もっと後半になってやっと出てくるくらいだぞ?」
「え? そうなのか?」
「当たり前だ」
どうやらアクタはテイムについて色々知っているようだった。
よし、色々と聞いてみるか。
「アクタ、どこか個人的に話が出来る場所にいかないか? 色々と教えてほしい」
「どうしたんだ突然? まあ、もちろんいいが・・・」
「よし! じゃあ前に行った宿屋で良いよな」
「いや、ちょっと待て。どうせなら、俺のホームにしないか?」
「ホーム?」
「ああ、この街にホームを買ったんだよ」
アクタがそう言うと、フェルネが突然話始めた。
「ねぇ! まだなの? わたしは早くこの中に入ってみたいんだけど、やっぱりだめだった?」
どうやら、回りをみるだけなのは飽きたようだ。
「ということだ。アクタはこの中に入る方法って知ってるか?」
「まあ、それくらいならいいけど、後でしっかりと教えろよ。俺のホームのマップを送るから、見終わったらここに来てくれ」
「わかった。で、どうやって入るんだ?」
「ああ、ここなら入館料は必要だが、一応図書館でな誰でも自由にはいれるようになってるんだ。塔の最上階は展望台みたいになってて面白いぞ」
「そうだったのか。ありがとな。フェルネ、この中にも入れるらしいから行くぞ!」
俺はアクタにそう返事をして、フェルネと一緒に図書館のなかに入っていった。
「これはすごいな・・・」
「うん・・・」
俺たちは図書館のなかに入ると、本の多さや作りに圧倒された。
すると突然
「こんにちは。ご用件はなんでしょう」
と受付の人に声をかけられた。
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
次回の更新はたぶん本日中に出来ると思います。
できれば5話くらいは投稿したい・・・