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「ねぇりく、りくにテイムしてもらったときに力が湧いてきたって言ったでしょ?あの力で私のスキルも成長したみたいでね、尻尾とか耳を隠せるようになったの。まあ、隠すのにもMPが必要だから他の魔法があまり使えなくなっちゃうんだけどね」
「いや、隠せるようになっただけで十分だ」
なぜなら、街の中なら正体を完全に隠すことが出来るってことだから。
すると突然、目の前にウィンドウが出てきた。
《モンスターのテイムを確認しました》
《チュートリアルが可能です。開始しますか?》
ウィンドウの文字を読んでいる途中で《No》が選択された。
「は?」
「いや、私がほとんど知ってるんだから、必要ないでしょ?」
どうやら《No》を選択したのはフェルネだったようだ。
まあ、フェルネがいないときにでも、ヘルプで確認しておけばいいか。
「いや、だからって勝手に選択すんな」
「必要がないものでも?」
「もちろんだ。俺は説明はじっくり読む派だからな」
「ふーん。わかったわ、気を付ける」
「そうしてくれ」
そして俺たちは街に向かった。
その途中でフェルネが一人で戦闘している間に、ヘルプでテイムについて読んだ。
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~テイムについて~
テイムしたモンスターは、メニュー画面から召喚と送還の選択ができます。
召喚とはテイムしているモンスターの中から一体だけ、一定量のMPを消費して呼び出すことができます。呼び出したモンスターは、送還またはシステム的な強制送還以外ではいなくなることはありません。
送還とは召喚しているモンスターを戻すことです。送還後そのモンスターは、待機状態となりHPやMPの自然回復率が格段に上昇します。送還を行った場合、10分間は次の召喚を行うことができません。
テイムしたモンスターのHPが0になった場合は強制送還となり、その後リアル時間で1日は再召喚ができません。
イベントなどによる強制送還は、イベント終了後再召喚をするかどうかの選択ができます。再召喚をした場合は、MPの減少はありません。再召喚をしなかった場合は次の召喚がすぐに出来ますが、MPは消費します。
テイムしたモンスターの能力値はテイマーの能力値によってごくわずかですが変動します。
PTを組んだ場合、テイムしたモンスターはPTメンバー1人分と計算されます。経験値はテイマーの取得分が自動的に分けられます。
テイムしたモンスターのスキルやステータスポイントは、テイムしたモンスターによって扱いが変わります。自立型のモンスターであれば自分で割り振ることが多いですが、その他のモンスターはテイマーが振り分けることになります。
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
次回の更新は5月15日午前9時です。