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ヤバい・・・
6日に図に乗りすぎた・・・
ストックがほとんどなくなった・・・
《クエストを達成しました》
《クエスト達成報酬:10000r と特別な農具を入手しました》
《クエスト中に条件を達成していました》
《隠しリンククエスト:ルコの頼み2(裏)》
隠しリンククエスト? はじめて聞く名前だ。よく分からないが、進めていけば何らかの報酬がもらえるのだろう。
「お嬢ちゃん。ちと、あたしの昔話を聞いてはくれんかねぇ」
「はい、いいですよ」
このゲームはノベルゲームとまではいかないが、クエスト進行中の行動により、ある程度のルート分岐があるのではないだろうか。そう思った俺は、素直にルコさんの話を聞くことにした。
ルコさんはふぅと一息つくと、話し始めた。
「あたしもむかしゃそれなりの冒険者をやっていたんだよ。冒険者と言っても一定の行動範囲内でしか活動しない者や旅をし続けてどこにいるのかよくわからない者もいた。あたしゃ後者だったよ。今は違うがねぇ」
ルコさんはそう言うと、ケラケラと笑った。
「あたしがここに住むようになったのには理由があるんだよ。それが今も気がかりなんだよ」
「その気がかりなことって言うのは、なんですか?」
「ああ。この街の東の外には広い森があるだろう?その森で昔、狐の子供にあったんだよ。
少しの間面倒を見ていたんだが、ある日を境に突然姿が見えなくなってしまったんだよ。
かなり体も小さくてねぇ、面倒を見ている間もなかなか大きくならなくてあたしもあの人も心配していたんだよ。
できたらでいいんだ。あの子を見つけてはくれないかねぇ。一目だけ見たいんだよ。
当然あの森には魔物もいるはずだから、死んでしまっているかもしれない。でも、その子が今どうなっているのかを知りたいんだよ。もちろん危険も伴うから、無理にとは言わないけどねぇ。どうかあの子を見つけてはくれんかねぇ」
ルコさんは真剣な目でそう言った。
「はい、いいですよ」
俺がそう答えると、ルコさんは笑顔になりまた話し始めた。
「ああ、ありがとねぇ。あの子には目印があってねぇ、少し特殊な首輪がついているんだよ。
その首輪はほとんど装飾とかはないけど、どんなに大きくなってもその付けられている体の大きさに合うという効果があるんだ。だから、外れていたら死んでいるか、あの子が自分ではずして逃げていったということになるんだよ。一応呼んでいた名前はあるけど、忘れているかもしれないからその首輪を目印にしてくれた方が見つかりやすいと思うよ」
ルコさんは話を終えた。
「名前って聞いてもいいですか?」
「役に立つかはわからないけど、それでもいいならねぇ」
「もちろんです」
「あの頃はイコタって呼んでいたんだよ」
「わかりました。では、探しにいってきます」
「ああ、よろしくねぇ」
そう言って俺は雑貨屋を出た。
あ、他の生産道具を買い忘れた・・・
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
前書きにも書きましたように、ストックを6日に使いすぎました・・・。
なるべく早く戻したいと思いますが、途切れることがあるかもしれません。ですが、出来る限り毎日投稿をし続けますので、応援よろしくお願いします。
今後ともよろしくお願い致します。
次回の投稿は5月10日午前9時です。