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18話目に裏話を入れました。
雑貨屋に着いた。着いたのだが・・・
「ほんとにここやってるのか?」
正直に言おう。ものすごくボロい今にも崩れそうな外見だった。
入り口には OPEN の文字もあるし、一応お店としてはやっているのだろう。
ただ、外見があれだったので入るのに戸惑いを覚えこうして入り口の前をてくてくと歩き続けていた。
「ええい!仕方ない!男は度胸!」
俺は大きな声でそういうと、店のなかに入っていった。
「こんにちは~」
俺は店のなかに入ると、か細い声で挨拶をした。
すると店の奥から「は~い」という声がして、一人の老婆が出てきた。
「いらっしゃい」
「こんにちは。ここに生産用の道具ってありますか?」
「ああ、あれか。その道具なら右に曲がった突き当たりの棚だよ」
老婆は少し弱ったような声でそういった。
「ありがとうございます。あの、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だよ。ありがとねぇ、心配してくれて」
どうみても大丈夫じゃないだろ・・・
「あの、なにか手伝うことはありますか?」
「なに、ほとんどの事は一人でできてきるから大丈夫だよ。そんなことよりも、あんたは時間とか大丈夫なのかい?」
老婆は優しい声でそういった。
「はい。正直今は特にやれることがなくて、暇なんですよ。なので、なにか手伝えることを探しているんです。あ、自己紹介が遅れました私はリクです」
あ、リアルでの癖が出てしまった。年上と話すときとか敬語になるんだよな。まあ、悪いことじゃないしいいか。
嘘もこういうときくらいはついてもいいよな?
「おお、そだったのかい。なら、手伝ってもらおうかねぇ。あ、わたしゃルコだよ。好きなように呼んでくれていいからねぇ」
《隠しクエスト:ルコの頼み1》
俺の目の前に急にウィンドウが開き、そう表示された。
そして、老婆改めルコさんは話始めた。
「最近腰が弱くなってしまってねぇ、ここの裏には畑があるんだけど、手入れをしてなくて荒れてるんだよ。その畑の手入れってお願いしてもいいかねぇ?」
「はいもちろんです」
「あ、特に急ぎの用事でもないから好きな時にゆっくりとでいいからねぇ」
「ありがとうございます」
俺はそのあと、右の奥の棚に行き、必要になりそうな農工セット 300r と調薬セット 500r 、合成布 400r を買った。合成布は2つ魔方陣が書いてあった。
俺の所持金残高 200r
あれ?これやばくね?
こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
次回の更新は5月6日午前9時です。