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消化不良に陥るかもしれません。

「カウント開始!」


 後衛のリーダーが指示を出し、俺たちは息を潜めて待った。


「5、4、3、2、1、今!!」


 合図と同時に、色とりどりの魔法が一斉に空を染める。地を揺らす轟音の中、巨大なレイドボスが唸り声を上げた。


「壁役、前へ!ヘイトを固定しろ!」


 アクタの声が飛ぶ。俺は矢をつがえ、距離を取りながらボスの弱点に狙いを定めた。


 斥候としての仕事は、ボスの行動を読み、仲間へ的確に伝えること。そして、適切なタイミングでダメージを稼ぐことだ。


「右腕を振りかぶるぞ!」


 声を張り上げ、同時に矢を放つ。俺の矢が命中すると、後衛の魔法が続いた。ボスの動きが鈍った瞬間、近接班が一斉に突撃する。


「今だ、削りきれ!」


 アクタの指示に合わせ、俺も矢を連射する。フェルネが周囲を駆け、仲間を援護しているのが見えた。


◇◆◇◆◇◆◇


 激闘の末、ボスが大きくのけ反り、ついにその巨体を地面へと倒した。周囲からは歓声と安堵の声があがる。


「ふぅ…終わったな」


「お疲れ。リク、最後の連携、見事だったぞ」


 アクタが近づいてきて、拳を突き出してくる。俺も拳を合わせ、軽く笑った。


「こっちこそ、的確な指示がなきゃ無理だったさ」


 戦利品の分配を終えると、時間はもう深夜だった。プレイヤーたちが次々にログアウトしていく。


「俺はそろそろ落ちるよ。また次のクエストでな」


 そう言ってアクタが手を振る。俺もログアウトを選択し、意識が現実へと戻った。


◇◆◇◆◇◆◇


 ログアウト後、ベッドの上で伸びをしながら端末を確認する。フォーラムでは今回のレイドの話題で盛り上がっていた。


「次はどんなイベントが来るかな…」


 そう独りごちたところで、ふと運営からのメッセージが届いていることに気づく。


『近日、ゲーム内にて重大発表を行います。詳細は追って告知いたします』


 不穏とも取れる一文に、胸がざわついた。だが今は疲れが勝る。俺は端末を閉じ、瞼を落とした。


 まだ冒険は続く。次のログインで、どんな物語が待っているのか楽しみにしながら――

こんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

突然の打ち切りのようになってしまい誠に申し訳ありません。

長期間投稿していなかったり、続きが思いつかなかったりと、この作品の書き方をすっかり忘れてしまいました。

そのため、このような形ではありますが、終わらせることとなりました。

今まで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

筆者自身またどこかで彼らに会えることを願いつつ終わりの言葉とさせていただきます。

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