表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/115

106

お待たせしました。

やっぱ戦闘シーンは苦手だ・・・

「お前の敵はこっちだ!」


 俺がそう叫ぶと同時にファイヤーランスがボスに当たり、タゲをとることに成功する。

 俺は弓を即座に短剣に持ち替え、ヒットアンドアウェイを繰り返しフェルネたちから徐々に離れていく。

 ちらりとHPバーを見ると、全員のHPが完全に回復していた。そのときだった。ポンッという乾いた電子音と共に新しいウィンドウが表示される。


《火魔法のスキルレベルが5、短剣のスキルレベルが10を越え解放条件を満たしたため、コネクトアーツ“火属性魔短剣”が解放されました》


「きたか」


 俺は一言そう呟くと攻撃の手を緩め、素早くウィンドウを操作して詠唱を確認した。


「あいつに大技を叩き込む! 少しの間持たせろ!」

「了解!」

「わかったけど、タゲ移して!」


 ノユキに言われ、まだ俺がタゲをとっていたことに気づく。


「わかった、移すぞ! 短剣アーツ[ハイドスイッチ]‼」


 俺がアーツを使用しヘイトを下げると、敵はノユキの方へ移動を始めた。


「タゲはもらったから、しっかりね!」

「わかってる!」


 ノユキに返事をすると、すぐに詠唱を開始した。


「“我が短剣に火を纏わせよ。敵を焼き、切り裂く力を与えよ”[火短(ひたん)]‼」


 俺が詠唱を終えコネクトアーツを発動させると、短剣には火が蛇のようにうねりながら絡みついていた。

 短剣を逆手に持ち替えると


「うおぉぉぉぉ‼」


 叫びながら敵に向かって走り、直前で上にジャンプする。


「斬り裂け‼」


 短剣の刃を突き刺し落下と同時に切っていく。


「グゲエェェェェ!」


 地面に着いてもまだ効果は残っていた。俺は残っているエネルギーをすべて使いきるような気持ちで近くにあった敵の後ろ足を斬る。

 部位破壊が起きたようで、後ろ足はすぐに再生することはなかった。

 敵のHPを確認すると、2本目が終わろうとしているのが見えた。


「次で終わりにするぞ!」

「「うん‼」」

「“我らに筋力の加護を与えよ”[付与Str]、“我らに器用さの加護を与えよ”[付与Dex]、“我に知力の加護を与えよ”[付与Int]」


 俺は短剣で攻撃をしながら、付与をかけ直しMPが回復するのを待った。

 40秒ほどたつと必要なMPが回復した。


「MP回復した! 大技行けるか!」

「大丈夫!」

「あと、15秒!」

「じゃあ、今から20秒後に一斉攻撃!」

「「了解!」」


 俺はそう指示を出すと、後ろに下がり、弓に持ち替えた。

  あれ? そう言えばファイヤーランスの無詠唱は使うことができたけど、他のスキルと同時に使えるのか?

 ふと、そんなことが頭をよぎった。


「やるだけ、やってみるか!」


 俺はそう呟くと、MPを確認して焔矢とファイヤーランスが両方とも撃てることを確認し、同時に時間も確認する。すると、残り時間もギリギリだった。

 すぐに頭上に無詠唱でファイヤーランスを出現させると、焔矢の詠唱へと移る。


「“炎よ我が矢に宿りて螺旋を描け。敵を貫き燃やし尽くせ、放つ矢は炎の矢”貫け![二ノ陣焔矢]‼」

「“孤拳火炎二ノ陣”[大火連拳]!」

「“我が手にあるのは疾風の剣”[疾風一閃]!」

「追加だ![ファイヤーランス]‼」


 俺たちのすべての攻撃がほぼ同時に届き、敵のHPはようやく0になった。

 すべての攻撃が終わると、ボスは「グゲエェェェェ」と叫びながらポリゴンとなって消えていった。

こんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。


はい。今回で迷宮は終わりです。一応次回はボス終了後のちょっとした雑談がありますが、予定上はこれがラストです。

なので、もう少しで第3章も終わります。第4章はついにギルドが!となれば良いな~ って考えてます。


今後ともよろしくお願いいたします。


次回の投稿は11月26日午前9時です。

久しぶりに書いたな、これ・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ