表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/115

105

 かなり奥まで進んでいくと、大きな扉を見つけた。


「ボス部屋みたいね」


 ノユキがポツリと呟いた。


「そうだな」


 俺はそうを返事すると、全員に限界までバフをかけていく。


「よし、バフはしっかりとかかってるよな?」

「ええ、ビックリするほど沢山かかってるわ」

「わたしもかかってるよ」


 ノユキとフェルネから返事が得られたので、早速ボス部屋に入った。


――――――――――


バタンッ


 部屋に入るとすぐに、入り口の扉が閉まり


『ゲコォォォオオ‼』


 カエルの鳴き声を大きくしたような音が部屋に響いた。


「ここでもカエルかよ・・・」


 そんなことを呟いていると、上から紫色の巨大なカエルが落ちてきた。

 視界の右上に《ポンペースフロッグ Lv.55》と表示される。


「全員散開! タゲは持ち回りでスキルの予兆が出たらフェルネか俺が怯ませる!」

「わかった」

「了解‼」


 フェルネとノユキは返事をするとすぐに俺から離れた。


「初撃で一気に削る! 新技使うぞ‼」

「わかった!“狐拳火炎二ノ陣”[大火連挙]‼」

「よくわかんないけど、了解!“我が手にあるのは疾風の剣”行け![疾風(はやて)一閃]‼」

「“炎よ我が矢に宿り螺旋を描け。敵を貫き燃やし尽くせ、放つ矢は炎の矢”詠唱完了! 引け! [二ノ陣焔矢]‼」


『グゲエェェェェ‼』


 初撃でボスの3本あるHPバーの1本を7割ほど削ることができ、さらに状態異常も付けることができたようだ。


「タイミングを見て通常攻撃とスキル攻撃でHPを削れ!」

「わかった!」

「了解!」


 フェルネとノユキから頼もしい言葉が返ってくる。

 俺も他の二人に置いていかれないよう矢を放っていく。スキルを使用しないのはMPが初撃でかなり消費してしまい、ヒールを使うために50は残しておかなければならないため、使う余裕がなかったのだ。

 MPの量を見ながら、矢を放っていく。


『ゲェコォォォォ‼』


 突然敵が叫んだ。


「「キャァァァァ‼」」

「フェルネ! ノユキ!」


 どうやらさっきの叫び声は範囲スキルの前兆だったようで、二人は離れたところまで飛ばされてしまった。

 HPの残りを確認すると、フェルネは5割、ノユキは4割ほどとなっていた。


「“ノユキの体力を回復せよ”[ハイヒール] “フェルネを回復せよ”[ハイヒール]!」


 二人のHPを回復させると、すぐにボスへと向き直り無詠唱でファイヤーランスを放つ。


「お前の敵はこっちだ!」


 Vitにほとんど振っていない俺がボスの攻撃を受けたら、すぐにHPもろとも吹っ飛ぶだろうが、そんなことはお構いなしにタゲを自分へと向けさせた。

 こんにちはyoshikeiです。

 今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 さて、今回リク君が使用した[ハイヒール]の詠唱についてですが、詠唱のある威力の調節は、詠唱を削ると威力が低下する。という設定からのものです。この説明が小説内で出来るようになりたい・・・。

 次回はいつ更新になるかはわかりませんが、ストーリーは思い付いているので、執筆が終わり次第投稿したいとおもいます。

 今後ともよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ