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ふぅ、なんとか投稿できました。

「あ、ごめんノユキ。チャットが入った」

「そうなの? 急ぎの用事かもしれないし、出ていいよ」

「ありがとう」


 俺はノユキさんにお礼を言うと、アクタからのチャットに出た。


「おう、どうしたアクタ」

『あ、リクか? お前に頼みたいことがあるんだが、大丈夫か?』

「なんか、嫌な予感がするが、話だけは聞いてやろう」

『うわ、声と口調が合わねぇな』


 アクタはそう言って笑った。


「よし、なら、話しも聞かずに切る」

『あ、ちょっとまっt』


 俺はアクタの話の途中で、チャットを切った。


「ごめん、ノユキ。で、何の話だっけ?」

「えっと、団結の証はエンブレムになるから、よく考えた方がいい。って話しだったはず」

「ああ、そうそう」

「え、でも、いいの?」

「ん? なにが?」

「いえ、アクタって君と一緒にボスを倒して回っていた、あのアクタよね?」

「たぶん、そのアクタで合ってるんじゃないか?」

「なにか、大切な用事じゃなかったの?」

「さあ?」

「さあ? って、それでいいの?」


 ノユキと話していると、また


《Akutaからチャットが来ました》


 と目の前に表示された。


「っと、ごめん。まただ」

「ううん。大丈夫」

「ありがとう」


 俺はまた、ノユキさんにお礼を言い、応答のボタンをタッチする。


「なんだ」

『まったく、酷いなお前は』

「用件を言う気がないなら、切るぞ」

『ちょっと待った。マジでそれは勘弁』


 俺はチャットを終了するボタンから手を離した。


「なんだよ」

『いや、次の街でギルドが作れるようになるんだ。だから、俺たちのギルドに入らないか?』

「生憎だったな。俺はもうすでに自分で作る予定がある。じゃあな」

『あ~、待ってくれ、マジで待ってくれ』

「今度はなんだ」

『お前のギルドなら面白そうだ。俺たちもまぜろ』

「なんで上から目線なんだよ。それと、俺たちって誰だ」

『お前も会ったことあるだろ? トロールを倒したときのメンバーだ』

「トロール?」

『最初に倒したボスだ』

「ああ、あれか」

『あれだ。それはさておき、俺たちも混ぜろ』

「まあ、ホームを持ってるやつが一人は欲しかったからな。こっちにいる人にも聞いてみる」

『なんだ? 他にも誰かいるのか?』


 俺はそんなことを言うアクタを無視し、ノユキに話しかけた。


「ギルドに、トロール初回討伐のメンバーが入ることになりそうなんだが、それでもいいか?」

「もちろんよ。メンバーが増えることはいいことだし、名の通った人ならなおさらだから、私には反対する理由はないよ」

「そりゃよかった」


 俺はもう一度アクタに話しかけた。


「よかったなアクタ。入れるっぽいぞ」

『そうか。おーい、リクのギルドに入ることになった!』

「まさか、そこに全員いるのか?」

『ん? ああ、そうだな。あのメンバーに加えて、少し増えるがいるぞ?』

「信頼できる人なんだな?」

『ああ、もちろんだ。ところで、お前のことだからギルド結成に必要なアイテムはもう揃えてあるんだろ?』

「団結の証以外はな」

『団結の証? ああ、なるほど。そこはお前が自由に作れ。ただし、変に脚色をしようとするなよ? 他の人から意見をもらっても、その意見を一切採用するな』

「わ、わかったよ」


 アクタの勢いに少し気圧されるようになりながらも、そう返事をした。


『それで、ホームⅦ設立申請書とメンバー署名書は、どんなことになってるんだ?』

「どんなことって?」

『いや、リクが作ったんだろ? なら、おかしなことになっても不思議じゃないからな』

「さすがにお見通しか」

『当たり前だ。何年間の付き合いだと思っていやがる』

「たしかにな」

『で、どんなことになってるんだ?』

「話すのめんどくさいから、スクショでいいか?」

『わかった。じゃあ、一旦切るぞ』

「おう、会える日程でも決まったらまた連絡してこい」

『どうせ直ぐに連絡することになるだろうがな』


 アクタはその言葉を最後にしてチャットを切った。

こんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

とりあえず、これで今日の分は終了です。

次回は今の章を終わらせるために、全力でクエストを終わらせます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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