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迷車両で行こう31

うP主:皆さん。おはこんばんちは。今日は時刻表を見ていて、これはこれでいいのかという列車を見つけましたので、その列車を紹介いたします。今回の主役は「特急きりしま81号」と「特急きりしま82号」です。

「特急列車。でも、特急列車に迷列車なんてあるんですか。」

787系さんです。

「787系。お前の持っている列車だぞ。そんなことを言うな。」

「あっ。783系先輩。こんにちは。いったいどういう意味ですか。僕にはさっぱり。」

「・・・うP主さん。どうやらこいつ。まだその6081Mと6082Mの運用に入ったことがないようです。」

うP主:うーん。そりゃあ困った。でも、何のことはない。なぜなら今からここで話をするからだよ。では、皆様にはわかりやすいようにこの「きりしま」という列車のことをお話しするね。「きりしま」はJR九州が運航する特急列車で区間は基本宮崎の宮崎から鹿児島の鹿児島中央までの運用。しかし、一番最後に鹿児島中央を発車する「きりしま82号」が宮崎まで行っていると日付を越えてしまうため、鹿児島県の国分止まりの列車も設定されている。使用する車両は787系というものと783系というもの。つまり、今回出演していただいている車両たちです。この子たちによってこの列車は運行されます。

「そうです。だから、乗りに来てね。」

「こら、今日話したいのはそういうことじゃないんだって。まぁ、宣伝も必要かもしれないけど、本当に言いたいのはそこじゃない。」

うP主:さすが783系。よく分かっている。「きりしま」はさっきも言ったが運転区間は宮崎から鹿児島中央。この列車は鹿児島中央に近づくにつれて、停車駅がおおくなるという特徴を持っている。つまり、2・3駅立て続けに止まるというダイヤもある。そして、その極めつけが今回の主役「きりしま81号」と「きりしま82号」である。

「ここから先は私783系がお送りします。「きりしま81号」は鹿児島中央に向かう特急列車としては始発です。なお、始発駅である国分駅から終点の鹿児島中央までは9駅存在します。今から停車駅を言っていくので、数えてみてください。隼人(はやと)加治木(かじき)帖佐(ちょうさ)姶良(あいら)重富(しげとみ)鹿児島(かごしま)鹿児島中央(かごしまちゅうおう)。お分かりですよね。この特急列車は実に7駅も停車駅が存在しているんです。」

「うわぁ。2駅しか飛ばさないとか。特急料金・・・・じゃねぇか。」

うP主:お前なぁ。787系他人事のように言っているけど、この運用が組まれているのはお前だからなぁ。

「・・・えっ。」

「では、今度は「きりしま82号」。もう言わなくても分かっていると思っているかと思います。「きりしま82号」の始発鹿児島中央から終点の国分までは9駅。もう本当に言わなくてもいいと思うので、以下略。こちらの列車にも7駅の停車駅が存在します。通過駅はわずかに2つ。所要時間は40分ほどです。なお、普通では同区間50分ほどかかります。」

「・・・哀れな特急ですね。」

「確かに。もう哀れだけど、通過駅が2つならまだ納得ができる。しかし、問題は通過する駅だ。一つ通過する駅は錦江(きんこう)。もう一つは竜ヶ水(りゅうがみず)。何だ、ふつうじゃないかと思った方は大多数いると思うので、言っておきますが、竜ヶ水には普通列車の中にすら通過する列車が設定されています。つまり、竜ヶ水はそれほど需要がない駅。列車はどれぐらい泊まるのですかという質問には2時間に一本くればまし、と言っておきます。言いたいのは特急列車が正当に通過していると胸を張って言える駅が錦江一駅だけということです。こんな列車よく設定したな。」

「・・・先輩。運用の前にこんな話聞いちゃうともう行きたくなくなりますよ。」

「行かなくてもいいけど、行かなかったら後で始末書を書かされて、本社にまで呼び出されるぞ。」

「うーん。それも嫌だ。先輩。どうにかしてください。」

「僕に言われてもどうにもならないことだ。だいたい鹿児島中央(カオ)にも宮崎(ミサ)にもお前を置いておけるスペースがないんだから、仕方ないでしょ。しょうがなく国分(コク)においているだけなんだから、我慢しなさい。」

「・・・。」

うP主:話さないほうがよかったかな。

「いや。話さなくても、結局は現実を知ってしまうから、どっちでもよかったね。」

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