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(6)アルバイト
電車に乗った二人は三つ目の駅で降り、木崎遊李はスクールバックから地図を取り出して「う~んっと・・・確かここら辺だと思うんだけど・・・」と呟きながらトコトコと歩き出した。れおんは何処に行くのかも知らずに悠李の後に着いて行った。
――――――そして、
「お帰りなさいませ、ご主人様ッ♥」
アルバイト先に着いた。フリフリのピンク色の衣装、メイド喫茶だ。悠李はニヤニヤしながら「ここが萌ちゃんって子のバイト先だよ?」と言うと「じゃあ僕は家に帰るね」と連れ来て帰るといった無責任な事をした。