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(4)クラスメイトとご対面.

篠塚萌と言う巨乳美少女との出会いがあり、その後体育館に。入学式始まりまで5分だった為か体育館内は緊張感がはしっていた。


―――――――入学式終了後、クラス発表があり倉崎れおんは1-1、りおんは隣の1-2となった。今日は単なる顔合せの様なものだけでお決まりの自己紹介をし、下校となっている。

明日には「新入生歓迎会」をやる予定になっているが、その歓迎会の賞品があまりにも凄い事に毎年の新入生は驚いている。

「自己紹介は名前、出身中学と得意な科目。こんな感じで出席番号準からー。」

1-1組担任の30代後半男性教師が言うと、1番の新井と言う者が自己紹介を始めた。れおんがクラス中を見回したところ、人数は20人程度。「「あ」の次は「か」位か...」とかなんとか考えている内に一番の自己紹介は終わった。

「出席番号二番、木崎悠李(きさきゆうり)です!...僕の得意な教科は...ないかなっ?あ、出身中学は諸星学園中等部だよ!皆、宜しくねっ」

この元気が良すぎる自己紹介に皆は拍手をするしかなかった。「こいつ、なんだ・・・」と思っている内に倉崎れおんの番がやってきた。どうやら、この席準は出席番号順であるらしい。

――――ガタッとれおんが椅子を立つと女子の視線がれおんへ向いた。それもそのはずだ。恋愛小説などの登場人物にたとえて言うと、『成績優秀でモテモテな男の子』なのだから。

「倉崎れおん。出身中学は...桜崎第二学園(おうざきだいにがくえん)。得意な教科...保体。...宜しく。」

れおんの拍手は前の悠李の拍手よりも無駄に大きな拍手だった。その事に気づいたれおんは頭にハテナマークを浮かべたまま椅子に座った。やはり鈍感だ、れおん。

するとれおんの机をコンコンっと前の席の悠李が叩いてきた。

「れおん君だっけ?君、鈍感すぎるよ。」

「ん?」

「まあいいや。...おっと、今年のトップ様の自己紹介だッ。」

悠李はそう言うと倉崎りおんの耳元で「あそこ」と小さく囁いて一番前の席を指さした。

「出席番号5番、篠塚萌です。出身中学はだ・・・じゃなくて、諸星学園中等部です。得意な教科は古典。宜しくね。」

そして、萌の自己紹介後も無駄に拍手が大きかった。それはそうだ。

萌は巨乳で美少女、また「萌笑顔」と言う笑顔があり、その笑顔をうけた者は一発KO、女子の場合はその場に倒れ男子の場合は鼻血を出す程。また、メイド喫茶で働いていると言う噂もある。


――――――――そして自己紹介が終わり、今日は下校となった。れおんと遊李が教室を出る途中、あの巨乳美少女がやって来た。すると周りに居た女子は篠塚萌に、男子はれおんに目を向けた。

「れおん...君だったよね?入学式の時はありがとう。」

「れおんでいい。」

「あっ、うん。あの、家って何処にある?私、電車通学なんだけど....」

「俺、バス通だから。」

「....そ、そっか..うん、分かった‼バイバイ‼」

萌は顔を真っ赤にして教室を出て行った。すると女子と男子の視線は消え、悠李が「鈍感すぎるな...」とれおんに聞こえない程の声でボソッと呟いた。

そう、れおんは鈍感すぎるのだ。

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