表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

4.負イオンの場合

 上述したように、正イオンには、それと一体化できるニュートラルキャリアが存在する。しかし、負イオン(この報文では、主としてC イオンについて記載する)には存在しない。より正確に言えば、実用化できたものはない。

 そのため、初期にはAg/AgCl電極が実用化された。誤解を承知で譬えれば、これは正イオンに対するガラス電極のような存在である。

 あるいは、4級アンモニウム塩と呼ばれる、N(窒素)上に正電荷を持つ化合物がイオン応答物質(Clの場合は、官能物質と呼ばれることが多い)が使用されてきた。


挿絵(By みてみん)


 上記は代表例のメチルトリドデシルアンモニウムクロライド(MTDDA+Cl-)である。

 また同様のN骨格(4 級アンモニウム骨格)を持つイオン交換体も官能物質として利用された。


挿絵(By みてみん)


 Clイオンに対する官能物質の弱点は、ニュートラルキャリアのような優れたイオン選択性(対象イオン以外の他イオンと反応しない性質のこと)を持たない点である。実際、Clイオンの同族であるBrイオン(投薬のカウンターイオン/薬剤を水に溶かするための相方イオン、として使用される)や防腐剤に用いられるアジ化物イオン(N3イオン)、サリチル酸イオンがCl イオン以上に応答してしまう困った性質を有する。


 因みに、以下の二つの化合物の反応物に、上述の4 級アンモニウム塩をごく少量(0.8%以下)加えたものを電極本体としたCl電極もある。


挿絵(By みてみん)


 しかし、Brイオン、アジ化物イオン(N3イオン)、サリチル酸イオンに対しては、(Cl イオン1 ヶが1 相当応答する

として比較した場合)、2.45、1.85、0.74 程度応答してしまう。すなわち、Brイオンが1 ヶ共存すると、Cl イオン3.45ヶが加算されてしまうわけである。

 これは、一般的なクラウンエーテルのイオン選択性が250倍以上ある(妨害イオンが250ヶあって初めて、対象イオン1ヶ分の妨害をする)ことに比べて、大きな弱点である。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ