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0.まとめ
クラウンエーテル修飾物を感応物質とする正イオン選択性電極に類似した大環状ニトロン修飾物を感応物質とする液膜電極を開発する。
ClイオンとKイオンは、ほぼ同じイオン半径を持つため、バリノマイシンや18-crown-6 と似た大きさを持つ環状ニトロンが合成できれば、Cl イオンに対するニュートラルキャリアとして利用できる。正のKイオンを捕まえるのは酸素(О)上のδ-だが、環状ニトロンの場合は、N上のδ+である。完全な+を持つ4級アンモニウム塩では他の負イオンも引き付けるが、環状に分散されたδ+は環の大きさに釣り合う負イオンのみを引き付ける。ただし、クラウンエーテルが相対的に有する酸素数より、環状ニトロンが相対的に有するN数が少ないこと(すなわち、引き付ける力が弱いこと)が難点である。




