未来を生きろ
単純に異能力バトルの物語を書きたくて書いたものでこれを軸に色々書こうと思います、不定期でsyが
未来を生きる
2XXXX年の夜突然地球が揺れ闇に包まれた後光に照らされると辺りが一変していた。異常な植物が至るところに生え都市や街を廃墟と化した。それだけではなく見たことのない動植物が溢れだし人間を襲いだした。
当然人類も反撃したが認識していた動植物ではない小さくても刃物や金属の棒でも傷つける事が出来ず殺されていった。そんな中日本のある都市に住んでいる普通の男が意思に反して周りに影響を与え変えていく物語が始まる。
「ふわ~、眠い」頬に消しゴム跡を付けながら起きた。高校生河治光目を開け欠伸をしながら残りのコーヒーを飲む。だが何かおかしい事に気づく
「ふわぁ~時計を見ると12時を指している」
「ふ!寝よう。って遅刻」
部屋の窓を開けると目の前に窓を塞ぐような木々が
「何じゃこらぁ~」
叫ぶとその木で休んでいたと思われる鼠?角が生え牙が鋭い動物が飛んだ。慌てて窓を閉めたが間に合わず部屋の中に入られてしまった。
その鼠は耳障りな鳴き声で威嚇してきた。思わず部屋に置いて合った
足踏み健康器具を掴み鼠らしい動物に相対した。
「何!!なんだ?鼠にしては少し変だ!角なんてないのに」
そんな事をつぶやいた途端角で襲い掛かってきた足踏み健康器具で防御したらそれを貫いてきた。河治はそれを見て恐怖を感じた。なぜならこの足踏み健康器具は素材が鉄でそれなりに重くドリルでも穴をあけるのに時間がかかるそれを一撃で貫いた。
「おいおい!ありえないだろう」
刺さったままバタバタと暴れている鼠らしい生き物を見つめながらどうしたもんか考えていると角を抜くような動きをし始めた。
まずいと思い何か探していると友達から買ったサバイバルナイフがある事を思い出し引き出しから取り出し鼠に切りつける
<ガチ!ガチン!>金属音を立てる
「うわぁ~全然傷がつかん????」
そうこうしていると鼠は角を抜き部屋の隅に移動しこちらを睨んできた。
(どうすべ、ナイフで傷つけられないなら詰みってことか?)
威嚇している鼠がまた角を立てて向かってくる鉄の健康足踏みで払う<ガチン、カーンドスン>
なんと跳ね飛ばされてしまった。
「これは、これは あはは」
思わずへたり笑いが出てしまう。あまりの勢いに尻もちを搗き無防備になった自分に鼠が近かったのだろう噛みつきに来た。その口に持っていたナイフを真っすぐ差し込むと相手の勢いでナイフが吸い込まれるように刺さった。当然動きが止まる
「死んだのか?」
傍に会ったハンガーでつつくが動かない突然の事で暫く鼠のそばで何もできないでいた。
五、六分だろうか思考停止から立ち直り慌てて窓を閉めカーテンを引いた。
「考えろ?これは鼠ではないよな」
観察してみると角があり口には牙足には鋭い爪図鑑でも動物園でも見たことがない
「う~んどうしよ、まずナイフを抜こう」
ナイフはすんなり抜けた次にナイフで傷が付くかもう一度試してみるがやはり同じだっただがそのナイフに刃に沿って亀裂ができているのを見つけ何故だか調べ鼠の口に合わせると牙の位置と会うことが分かった。
「なんだよ、ナイフより牙の方が上なのかよ」
牙に障り引っ張ったらスッと抜ける。上下で合計6本形状も湾曲しているのが2本、円錐状が2本、タガネのような平歯が2本回収した。
その牙は鼠に傷を付けることができたので学校で使用した工作材料の真鍮の棒に取り付けてみたところ穴に旨く取り付けられた。
「一応これ使えるかな、こいつで試してみるか」
死んでいる鼠に向かって突いた。
<ブス!カチ>
何かに当たった音がしたので余っている牙で腹を割いてみると石があったので取り出してみる。それは薄い赤い色をしていた。これを赤石と呼び牙と一緒に並べるナイフで叩くが割れる気配がない牙で試そうと思ったが一連の出来事で頭が追いつかず思考逃避し寝ることにした。
どのくらい時間がたったかわからないが河治は目を開ける
「あぁぁあ~変な夢を見たな今何時だ?」時計を見ると6時を指していた
部屋は暗い「XXXX電気オン」
流行りのAI家電に命令するが応答しない
「あ~あ高かったのに壊れたか?」
諦めて部屋の壁にあるS/Wを入れるが付く気配が無かった。半ばあきらめ目を凝らし部屋を凝視した。するとふしぎなことに見えたのだ
「おや!何でさっきより見えるぞ」
中央に鼠の死骸その横にあったはずの牙と爪赤石が無くなっていた
「おかしいナイフだけしかない」
そう死骸から取った物が無くなってナイフだけ残っていた。だがそのナイフが少しおかしかった。確か刃は黒く大きさももう少し小さかったのだが目の前のそれは1.5倍刃は赤黒く薄っすら光っている。何となくそのナイフを鼠に投げるとすんなり刺さり突き抜け止まった。
「おう!」
さっきまでと違う切れ味に河治は寝る前と違い思考が巡る結論がでる
「赤石と牙爪がナイフと癒合したでいいのか、それと俺の身体の変化は鼠を退治したから?」
まさかノベルの物語が実際に?それ以上は検証が必要だと思いひとまず何が起こっているのかを把握する事にした。
ふと外に異常な何かがいると感じ部屋の隅で息を殺す。その何かを感じられなくなるまで動かないでいた。
「何だあの感覚殺される恐怖は」
慎重に窓を少し開け外の景色を見ると廃墟だ、植物でビルや家屋は巻き込まれ崩れている
空にはやはり見たことのない鳥や虫が飛び道には四つ足の動物が跋扈している。ため息をつきそっと窓を閉じる。
「うん、夢だ パシン」
頬を手でたたく傷みがあるので夢ではないと改めて認識し机からノートを取り出し要点をまとめる
1、危険を冒さず状況の把握
2、ナイフの変化と身体の変化の検証
3、食料、水の確保
4、自分以外の人間が生存しているのか
5、安全な場所の確保と動植物を倒せるかどうか
その他はその時々で調査
「これでいいか後は移動手段と荷物を運ぶリュックか」
確か登山用のバックパックが合ったはずと階下に行きそれに防災グッズと必要な物を幾つか突っ込んだ。スマホと昔遊んでいた無線機も入れ防災ヘッドライトを装着する。
部屋に戻りナイフを革のバックルの鞘に納め軽い登山靴に履き替え厚手の複に着替える
「準備はできた。明日家の周りを調べよう」
疲れがどっと出たのか深い眠りに着いた。明かりが差し込み眠りから冷め鼠の死骸を確認して昨日の出来事が事実と再認識し外を調査する
玄関を開け外に出る何となく危険が無いと感覚が教えてくれる庭にでかい木が生えて家を巻き込んでいる。
河治はあり得ない状況なのに以外に落ち着いている自分に多少驚くが見ている木の横に動くものがいるのに気づいた。
「いたいた。昨日の角鼠」
普通の鼠ではないので便宜上名前を角鼠と付けナイフを握る相手もこちらに気づき襲ってくる真っすぐ突っ込んでくるのを横にかわしながらナイフでその首目掛け刃を当て凪ぐと首が飛んだ。
昨日腰が引け角鼠に殺されかけたのと大違いだった。
「体が軽いし力も上がっているレベルアップしたのか?」
顔をニヤとしながらステータス オープン xxxxxx叫んだが何も起こらなかった。
「おかしいな?普通ならレベル表示してスキルとか表示するんだけど」
いろいろ試すが何も起こらないので諦め角鼠を布の袋に回収する。ナイフを鞘にいれ造った真鍮の棒を構え家の周りで誰か生きている人を探す。声を出したり中に入ったりして確認するが生存者はいなかった。ちなみに河治の両親は数年前事故で亡くし一人で暮らしている
「俺は運がよかったのか?」
探索した結果いないか遺体しかなかった。ある程度食料を確保して出る。安全を確認しながらコンビニに向かう場所は駅に向かう方向で約一キロだ。
上を見て変なものが居ないのを確認しながら音をさせず向かうが道はアスファルに亀裂や穴が開き気を付けなければならず目的地に行くには時間が掛かりそうだった。
「静かだ、誰か生きているのは居ないのか?」
河治は歩きながらこの辺りで一番大きい佐藤と言う家にガレージ兼備蓄倉庫があるのを思い出し其処に行くことにした。
途中で破壊された車を多数見つけ確認するが中を見なければよかったと後悔した。中は食い散らかせら骨が見える遺体があったからだ。
「救助を待つべきだったかな」
後悔をしながら佐藤家に着き安全を確認して家に入った。
中は何人かが抵抗したのだろう金属バットやナイフ、猟銃が転がり壁や床下が抜けていた。猟銃と弾を拾って確保、その他使える物を探し一か所に集めた。
猟銃が1、弾が40、弓銃、その他頑丈な細いロープと食料旅行鞄に詰めた。
「後はガレージか。」
ガレージに移動して中を確認すると中に大きい犬が1頭いた。いたのだが様子が違う。何せでかいし牙が尋常なくらい大きいのだ
「あれは、この世の生き物ではないな、どうする」
角鼠でさえ刃物が通らないからだ、犬の強さも分からないので母屋の三階からロープを垂らしガレージの扉に括り付け移動、銃を準備してロープを引いた。
<ギィ、ギィー>音を立て開くと犬が開いた扉目掛け飛びついた
三階から犬を観察する。飛びついて外に会った車のボディを食いちぎり吠えながら辺りを徘徊し始めた。その犬に狙いを付け猟銃を撃った。散弾が犬の正面に当たるが死ぬことは無かった。
「やっぱり通常の武器は効かないならこれか」
弓銃に昨日造った真鍮の棒をセットするボ弓銃の矢として再度犬を狙う。犬は散弾で目がつぶれていてその場を動かないでいた
<シュ!>
矢は犬の額に命中し大人しくなった。急いで犬の傍に行きナイフで喉を突き死んでいるのを確認する。その後ガレージに引っ張り込み扉を閉めて犬を確認する。牙は4本するっと抜ける胸を裂き赤石を抜き取る
「眼は散弾で穴が開いているけど治りかけてる。目は通常の武器で傷けられるが回復するってことか、体の変化はないな」
昨日と同じように赤石と弓銃の矢そして牙を並べスマホをセットして録画モードにしておく手が空いたのでガレージの中で使える道具を探した
電ノコと折り畳みの梯子修理道具セットキャンプ用品を見つけ頑丈そうな四輪駆動の車に載せる燃料は満タンで鍵は玄関の箱で見つけた
食料もキャンプに行くつもりだったのか車にあった。実験で並べたボウガンの矢を見るが変化はなかった。
「時間が掛かるのかな、一応ここを起点にして周りを調べるか」
扉をロックし道の反対にある奥の5階建てのマンションを調べる事にした。保々保々部屋は荒らされている
「誰かいないかー!」
叫ぶが反応は無かった。最後に屋上にいくとそこに
<ギャ、ギャ、ギャー キャー助けてよー>
翼がある狸のような生き物がプレハブに突進していた、どうやら中に人がいそうだ
弓銃を横に置き猟銃でその生き物を撃ったが特に傷が付いたようには見えない
こちらに向かってくるので続けざまに目を狙い撃った。犬と同じようにその場で動かなくなるそれをボウガンで撃ち抜く。眉間に刺さり倒えたのでナイフで刺し死んでいるのを確認して矢と牙と爪を回収しプレハブに向かい声を掛ける
「もう安全だ、誰か居るのか?」
<カチ、ギギー>
「本当に大丈夫?」
「向井か!生きてたんだ。」
「河治君なの何があったの?両親は」
このマンションには生きている人が居ない事向井の両親がその中にいるかどうかは分からないと伝えた
向井に聞くと朝に叫び声が上がり外に出ると見たことのない動物が人を襲っていた両親が自分と弟に屋上のプレハブに避難しろと言われ隠れていたとの事。泣きじゃくっている向井にこれからどうするか相談する
「あの動物は?」
まだまだ分からないことだらけで通常の武器は通用しない事、辛うじて目に一時的に傷を付けられるがすぐ回復する事、倒すには特殊な武器が必要な事、
「じゃあ、殆ど倒せないの」
「そう、遭遇したら逃げるしかない」
説明しながらガレージの家に戻り向井姉弟は母屋の3階に避難させ自分は周りの魔獣を倒したり他に生存者がいないか探すといって外にまず河治はガレージに行き直ぐにスマホの場所に行くと赤石と牙が無く矢が10本だけしかなかった。スマホの録画内容を確認した
其処には赤石が牙を取り込み10個に分裂し矢と同化していく映像だった。
「こう言うことか」
つまり赤石が触媒となり牙や爪を取り込み近くにある金属と融合し角鼠や白犬、飛ぶ狸に通用する金属となった
そこで狸の赤石と牙と爪を散弾と並べたスマホの時間では6時間で融合するはずだ
弓銃の威力を確認する為家の周りのこの世の生き物ではないので<魔獣と呼ぶ>魔獣を狩ることにした。当然倒せる物を狙う結果弓銃の威力は十分と分かった。
「威力は十分、でも身体には変化なし何かしらの鍵があると思うんだが」
廻りにいた角鼠5、白犬が1匹を倒していたが昨日起こった身体の変化は起きなかった。ガレージに戻り散弾を確認残弾すべて融合していた
魔獣をガレージで解体回収した赤石と牙爪を弓銃の矢、ナイフに分け並べる
「魔獣を倒す武器は手に入れられる。食料と水は確保と生存者は?」
ノートに線を引き、身体の変化の検証と安全場所の確保に丸を付け非難させた向井のところに向かった。
「向井!落ち着いた?」
「うん、ありがとう。」
「それならこれからの事を相談したい」
横で寝ている弟を見ながら
「これからっていっても考えられない。」
「なら俺の意見を聞いてくれ」
「君たちが生きているように他の生存者を探す、安全な場所があれば其処に移動したい」
向井も賛成したのでガレージに来てもらうことにした。
一足先にガレージで矢を確認、そしてナイフは2倍の大きさに変化していた。
「ナイフって感じではなく鉈だな、矢は全部で39本使用したら回収だな」
矢は全部で39本となり倒せる武器は猟銃の散弾が37個、ナイフが全部で2本となる
「河治君、何してるの」
運転席に乗り自分の状況を話しナイフと真鍮の棒を渡す
「なら私達も身体の能力が上がるの?」
「いや、俺も最初だけでその跡何匹か倒しても変化はない」
何かしらの鍵となる物があると考えていると話しどこに行くか話し合い避難場所の定番学校に行くことにした。
<ブン!ぶるっるるブオン>
「行くぞ!」
けたたましい音をさせガレージから飛び出し学校に向かう。
「流石頑丈な四駆だ」
「信じられない、こんな状況で笑顔になるなんて」
向井は文句を言いながらしっかりと前を見据える。覚悟を決めた目だ
これからどんなことが起きるのか生きていけるのかいや生き抜くと決心した目だ。
海上高校
一日で地球は一変した。魔獣が跋扈し人間の命を脅かし突然の植物の成長でエネルギー施設は殆ど壊滅し地球人口の半分は死んだ。
だが人間も抗う、魔銃を倒し退けるある場所では砦を築いて軍隊が守りある場所では人民が頑強な建物に閉じこもり救助を待ったりし生き残りをかけコミュニティを構築していった。
その一つ河治と向井の学校では逃げてきた人々が集まり魔獣に破られないように入ってくるのを防ぐバリケードを造り何とか生き残っている
「なあ小説ではバケモンを倒せばレベルが上がって強くなるのじゃないのか」
「俺はトラックでひき殺したけど変わらないぞ」
その中で一人変化した人物がいたスクールカーストの最下層の織田信長歴史上有名な名前と同じなのに小柄で大人しかった為いじめの対象となった。
「おい!織田水と食用を持て来い」
「い、いやだ!」
水がある場所は外で側に白犬が一匹いる為誰も汲みに行けないでいたのだがカースト上位の菊池が無理やり織田に命令した。
「いやだと、どうなるか分かっているんだろうな。」
凄みながら仲間の柴田にボコるように指示したがそこで織田と菊池の立場が逆転した。織田も何故このような事になったかわからないが相手のパンチやキックは効かず力も十数人に押さえつけられても跳ね返すほどの力を発揮して立場が逆転する
「も、もうやめろ!」
「やめろだと!」
「いや、辞めてください、許してください」
織田もこれ以上はと辞める。それを見ていた避難した人のリーダーの黒田が織田に詰め寄った
「君!名前は、その力はどうやって」
行き成り問い詰められた織田も
「僕は織田と言います。僕も何でこんなに力があるのかはわからないです」
黒田は少しがっかりしたがこれだけの力があれば外にいる犬を退治できるのではないかと思い
「なあ、織田君お願いがある」
大人と子供だ、弁では叶うはずも無く犬を退治する事になってしまった。
今まで誰も持つことのできなかった鉄の棒を渡され織田と犬の死闘が始まるはずだった。力を持った人間は普通と違うのだろ多少てこずったが倒す事に成功備蓄倉庫を開放することができた。
「織田君のお陰で備蓄倉庫を確保することができた。そこで微陸倉庫を守る事と食料管理で人手がいる誰かいるか」
多選推薦自選などなど話し合いの結果10人が食料の管理で備蓄倉庫に交代で詰めることになった。
織田は黒田の助手そして高校スクールカーストトップなった。
「織田君どうだい?できるかな」
「そうですね、複数に来られたら難しいですけど1匹ならいけると思います。」
黒田は救世主のように現れた織田に高校の前にあるコンビニから食べられるものや飲み物を手に入れる相談をしていた。
作戦は織田が警戒しながらリヤカーでコンビニに向かいある程度積んだら化け物がいないタイミングで数名が一気にリヤカーを回収し化け物が現れたら織田が対応複数現れたら高校に逃げ込むことにした。
高校の正門のバリケードを除けリヤカーを引き織田が待機した。
「織田君準備はいいかい」
頷く織田
「GO!」
正門を開け織田がリヤカーを引きコンビニに入った。リヤカーいっぱい物資を積みコンビニをでて黒田に合図を送ると待機していた有志4人が織田の元に行きリヤカーを押して帰ってきた。
織田は化け物を警戒し護衛しながら戻る。
「やった!直ぐ門を閉めろー」
学校にいる人々は歓喜する備蓄している飲み物は水だけだったからだその他菓子やアイスなども持ってこれたからだ。
アイスは溶けていたが再度凍らせれば食べられるだろう。
「織田君ありがとう、コンビニの中は後どのくらいある」
「はい、消費期限が早いもの以外でリヤカー30個ぐらいはあると思います。」
話し合いで今の内に回収することになりコンビニ商品奪取作戦と銘打って織田が監視し少数なら倒して複数もしくは強いと判断したら撤収とし商品が無くなるまで続けることにした。
織田も数匹倒すが今以上の変化は起きなかった。
「お、織田君今いいかな」
菊池一味が織田に声をかけてどうやったらその力を得るのか聞きに来た。ジロっと見ながら
「悪いけど君に暴力を振るわれるまで知らなかっただから何故こうなったかは僕が聞きたいよ。」
菊池たちはがっかりしながら避難場所の奥に戻る。
「くそくそ、どうしたらあいつみたいになるんだ誰か知らないか」
「普通は魔獣を倒せばレベルが上がりスキルや魔法を使えるようになるって聞いたんだけど」
舎弟1が答える、
「だが俺達も倒したぞ」
舎弟2が反論する
「なら他に方法があるはず、あいつが隠してるはず聞き出す手段がないか」
「あのお宅は摩弓の事が好きなはずだよ、それ利用できない。」
カースト上位の女性ループの一人菊池の彼女が答えた。
「ほんとか?なら篭絡しよう。摩弓!」
摩弓を呼び出し織田に近づき煽てて聞き出してこいと命令した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<キキードカンドン>
道で遭遇する魔獣を跳ね飛ばし弱らせたところで止めを刺し部位と赤石を回収小さい個体は車に放り込んで進んだ。そのうちに向井姉弟は疲れたのか眠ってしまう河治も強烈な眠気に襲われ車を開いているガレージに入れ扉を閉め眠った。
「河治君、河治君!起きて」
向井に揺さぶられ起こされた。
「う~ん、ごめん、俺もいきなり眠気が来たか車庫に入れて眠ってしまったんだ」
言い訳をして向井を見ると
「それはいいの、聞いて私おかしいの?」
「何が?」
目の前で金属パイプを曲げてしまう。
「え~!!!!」
「これだけじゃなくて、気配?魔獣だっけ、近くにいる感じがするの」
弟も似たような症状だそうだ。向井らは魔獣を倒していない何故俺と同じになったのか
「なあ向井、本当に魔獣を倒してないよな」
姉弟でコクコク頷く、少し考えそういえば角鼠を倒して少ししたら眠気が共通点を見つける一つ一つ紐解いていき実験をすることにした。
「いいか、俺は魔獣を倒してこの力を得たと思ったでも向井も同じ力を持った。魔獣を倒していないのにでもこの車には乗っていたろ」
「でも河治君あれからいくら倒しても変化はないよね」
「ああその通り、条件が幾つかあると思う。
1,魔獣を倒してある一定時間その場にいる
2,倒された魔獣と一定時間一緒にいる。
3,一回変化が起きたら次の変化は一定数の魔銃を倒し一定時間一緒にいる。
直近はこの三つの検証したい協力してほしい」
向井は良く分かっていないようだ単純に魔獣を倒して多少個人差があるが変化が起きたと思っている。俺は自分に変化が起きていることは黙っている事にした。
河治は車に放り込んだ魔獣を解体し改めて発現した能力を確認していく。
「また検証が必要になったな」
水で腹の中を流していく皮を剥ぎ肉は取り分け火であぶる剥ぎ取った皮は乾燥する風に吹かれると柔らかくなった。周りには水道もコンロも風を送る機械もない。すべて河治が2回目の変化で獲得したものだ。
「ようやく使えるようになった。どうやら力を獲得しても使って練度を上げないと使い物にならないのか、向井は鍛錬するかな」
身体の変化で獲得できる力の条件は分からないだが河治は何となく見当は付けた。向井で試そうと思った。
翌朝再び学校に向かう。その道すがら向井に話しどうするか決めて貰う
「分かった。力を付ければ実を守れるのね」
「確実とは言えないけど確率は上がる」
「どうしたらいい」
「今の能力は?」
「身体の基本の力は概ね3倍で集中すると鉄パイプぐらいは曲げられる、それと魔獣の存在が何となくわかる、あ!後夜目が聞くようになった。」
「やっぱり、俺と同じだ、銃を貸すからこれで魔獣を倒して赤石と牙爪を回収してくれ。」
銃を持って道すがらの魔獣を倒していく回数を重ねると動きも倒す速度判断力が上がっていくのが分かった。検証1力を獲得しても練度を重ねなければ使い物にならない。検証2倒した魔獣を車に載せていたら変化が起き獲得したのは火の力だった。倒した魔獣は白犬他の力は獲得していない。俺は角鼠、白犬、飛ぶ狸、そういえば蛇も
「白犬が火、空飛ぶ狸が風、蛇が水、角鼠が身体向上かな」
運転はいつの間にか向井がしていた。
「河治君もうすぐ私たちの学校だよ」
近づいていくと数頭の白犬が門から中に入ろうとして門扉やらバリケードのパイプやらに噛みついている
<パーン、パーン>
散弾で直ぐに倒し他にいるか気配を探る特に大丈夫そうなので声を掛ける
「誰かいるかーーーーーー」バリケードの上に黒田が現れ
「何か用か」
「此処は避難場所だろいれてくれ」
「君たちが悪人ではないと証明できるか?それと武器はこちらで管理したい。それが条件だ」
河治と向井は軽く相談して
「銃は弾が無いからやるが自営の武器は渡せない。それと俺とこっちのは此処の生徒だ。」
それを聞いた織田が黒田の横に上がり
「淡路君に向井さん無事だったんだ。黒田さん彼は悪人じゃないよ」
門を開けて貰い車で入り邪魔でない場所に止め降りた。
「向井さん無事だったんだ!ここは僕が居るから安全だよ。」
河治と向井は自信に満ちはっきり話す織田の変わりように戸惑ったがここでの状況を聞いた。力を得たのが織田だけで条件分からないここで魔獣と戦えるのは一人しかいない。
本当に弾は無いのかと渡された銃を持った奴に聞かれたがそうだと突き放すように言う
食料や水は備蓄倉庫やコンビニから確保し半年は余裕らしいから俺達の分は要らないよね、
「葉月、さつき無事だったのね!」
大半が海上高校の生徒で近隣の人々が避難してきたらしい。
「でも突然な事で化けものに一杯殺されたの、あの黒田さんが何とか周りの人と協力して此処にこもって助かったの」
黒田と数人が河治を囲み問い詰める、どっやってここまでとか生き残りは云々
「一遍に言われても答えられない、代表者は?」
「生意気な!」
黒田が制し「まあまあ、すまんね私がリーダーの黒田だ質問いいか」
銃はどこで弾は、化け物は倒せる又はどうやって、他に武器は
「近くに銃を持っている家で弾は使い切った。魔獣は倒せる。車で引いたり銃、後は拾ったナイフでかな」
どよめきが起こった。
「ちょっとまった!」
「ナイフだと刃物では傷一つ付けられなかったぞ」
「はあ、でも普通に倒せたけど」
「それ見せてくれないか?」
「良いけど返してね。」渡すと直ぐに埋めた魔獣を掘り起こし斬りつけた
結果は見事に切り裂き事ができた。「これを織田君に使ってもらって必要な物を持ってきてもらおう車もあるしな」
「君!河治君と言ったかな、車はこちらで管理させてもらう鍵を渡してくれ」
「冗談だろ、ナイフを返してくれ」
「駄目だこれは此処の共有財産とする車の鍵を渡しなさい。
黒田の取り巻き数十人が囲む数で来られたら勝ち目はない鍵を渡すとさっそく中を荒らされた
「弓銃があるキャンプ用品も食料もあるぞー」
「おいおい、武器と車はいいが食料や水は返せ」
「それも共有財産で没収だ」
「二つ三つ質問しても」
「なんだ!」
「あんたたちは何か持って来たのか?」
大人たちは顔を伏せるそうなんも持ってきてはいない、此処の機材で魔獣を排除しただけだった、食料も避難場所の備蓄された物だけ
「あんたらは何もせず此処に避難してきた人たちが持ってるものを搾取するだけと、資材やら武器の成りそうなものを調達しようと外にでたのか?」
「河治君、僕が力を得たからこれからみんなを率いて持ってくるから安心したまえ」
自信満々に俺の前で発現する織田だ
「分かったそこの黒田さんを率いて武器になる物を探してきてくれるのか」
「当然だよね、黒田さん」だが黒田は顔を背け指揮がどうだのといって他の人に行くように指示するだけだ当然他の人も一緒にとは言わない
結果織田一人で行くことになりそうに
「なら、譲歩だ、俺と向井のリュックと鞄は返してくれその他はあんたらのもんでどうだ」
孤立しそうな織田が黒田を見て、その通りにしないと今後は協力しないといった為リュックと鞄は戻ってきた。リュックと鞄を車から降ろし同級生が集まっている場所に移動した
織田は黒田に外に行かないのか尋ねたが救助を待つの一点張りだった。
河治、向井が中の良い同級生の元に行きどうしてこうなったか詳細を聞くと朝一時限に闇に襲われしばらくして光が戻ったら辺りには植物が建物を覆い魔獣が現れ人間を襲いだしたから出るに出られなくなったとのこと
学生も当初は魔獣に気づかず大半は殺されてしまいおの大人の手段がやってきて何とか追い払ってやっと落ち着いたとのこと。
河治たちもここまでの出来事を話し力自分達は力を得ている事、なので確認の為協力してもらいたいと話す。と協力すると男子の薩摩が名乗りを上げる他に斉藤、日向も
「どうしたらいい」
「俺が外に資材や武器を探しに行くからそれに3人を連れていくと言って車とナイフを借りる但しみんなの護衛に向井を黒田には織田を付けると話して一旦外に行こう詳細はその時に」
河治は黒田に持ち掛けた、だが大人のプライドがと言うより織田が離れるのが怖いのだろ難色を示したが俺達4人で行くといったら安心したのか同意した。
「河治君!僕も行こうか?」
「いや君は此処を守ってくれ君しか頼れないから」
嬉しそうに送り出してくれた、「なあ薩摩織田は何であれほど変わった」
菊池とのこと力をもっている事などを聞いて納得した力を得る方法を知らないと言って他の人が同様の力を得るのを恐れていると
「何だと!あいつ只じゃ」
「待て待て、俺も確実とは言えないから薩摩、日向、斉藤が力を得たら確証に代わるそれで仲間を増やそうまずは計画を知っている男子、その跡女子の順番でそこで他の人に教えよう。特に菊池のグループが織田から情報を得る前に」
「菊池が?」
「あいつのIQ知ってる150テストを受けてたら学年でも上位の成績は取れるぐらいなんだ」
「???????」
「俺も両親亡くして一時期荒れていたから一緒にいる時期があって知ったんだ、お!あそこがいいな」
駐車場の広いコンビニに入った。河治が先に降りて角鼠を3匹ひん死の状態で車に戻り荷物置きに置き中に入りナイフで止めを刺してもらい牙と赤石を回収してもらう
「此のバケツに手を入れて」といい水を出していく
「おおうほんとに出てる手品じゃあないよな」
洗いながら質問してくる、洗っている傍で火を灯したりして説明をする
「良く聞いてね力を得るには魔獣を倒しただけじゃダメなんだ赤石をその手で回収して最低数時間魔獣の傍にいる、それで時間を特定したい隣に車があるから1時間、2時間、3時間で隣に移動してくれ」
1時間で斉藤が、2時間で日向がすると薩摩が2時間30で眠いと寝てしまった斉藤、日向を見ると2時間で移動した日向も寝ているそこで斉藤をもう一度車に戻すと1時間後に眠いと寝てしまった。その後寝てから1時間後に日向と薩摩が起きたので幾つか確認した
「薩摩、日向どんな感じ」
「あまり変わらないぞ?いや待った何かいる」
「日向は?」
「はっきりはしないが何となく」
金属パイプを渡しまげて貰う2人ともできるかと言いながら簡単に曲げてしまった。色々確認していたら斉藤が起きてきたので同じように確認していく
「どうだ、あってたか?」
「ああ、間違いないな、まず止めを刺して赤石を取って狭い空間に最低3時間個人差はあるが眠気が来るまで魔獣と一緒にいる事眠りから冷めるのに一時間必要ってとこだな」
「よっと、さっと」
「何しているんだ?」
「火や水が出ないかと」
「すまん!角鼠は身体向上だけだ、火や水の力を得るには違った条件が在るみたいで薩摩たちにもその検証を一緒にしてもらうから」
「今ではだめなのか?」
「安全第一角鼠より厄介魔獣だからまず一人で角鼠を倒すぐらいにならないとね、じゃ薩摩このナイフでコンビニの中に行こうか」
「河治は?」
「鉄の棒で薩摩を援護するから安心しなさい」後にこの出来事で河治はサドだと決めつけられる
薩摩と河治は車に包丁と角鼠をもって戻ってきて日向を連れていく薩摩は角鼠の赤石の回収、次に斉藤と車の中に腹を割かれた角鼠が10匹角と牙、爪を剥ぎ取って死骸は離れたどぶ川に捨てる
「次にホームセンタもしくはサバイバルの道具を売っている店に行きたいけど近くにはある?」
ミリオタの斉藤が銃砲店の場所を知っていたので其処に向かう
「何があったんだ、」其処には銃砲店が焼き討ちに会い燃えた後だった
薩摩が「人間のあさましい姿が現れたって事だろ」
「否定はしないだから信用のおける仲間で助け合わないと」日向が答える
「中を確認しようナイフとかは燃えないだろ」
河治に促され中に入ってみると
「うぅごーげぷ」胃の中の物を吐き出す斉藤、薩摩、日向は辛うじて元答えた。
数体の焼かれた遺体どれにも銃創が確認できた。遺体を避けながら店の中を探していき最終的に軍用の大型ナイフ2本とサバイバルナイフ3本を見つけ車に戻った。
「河治お前良く平気だな。」
「慣れだよ、此処に来るまで生存者がいないか家やアパートに入ったからな」
「やっぱり弓銃は必要なんだよな」
「なんでだ」
「ある力を得るのに必要なんだ、遠くに飛んでいる魔獣を見ながら説明する」
「次は?」
「ホームセンタと言いたけどあれを見たらコンビニで食料を回収しよう。変な奴が立てこもってそうだ」
荒らされてはいたが多少なりとも水や食料は回収できた、その道すがら白犬は引いて赤石と牙を回収する最初のコンビニで隣の車に2本だけナイフと赤石と牙を並べる
「何している?」
「どうせナイフは取り上げられるから此処に置いて次の人の為にね」
「赤石と牙爪は?」
「菊池に勘繰られないように赤石と剥ぎ取った物は此処に置いておく」
「それでここからなんだけど次のメンツはどうする?」
薩摩は体力が合って空手黒帯の里見と女子でグループのリーダ帰蝶は最優先で後は俺と河治が交代作業できるようになったら順次3人を連れていこうとなった。
この作業は全員が力を得るまで2週間かかった。最後に残った女子の北条と次の段階の検証で薩摩と向井が向かうここまでくると菊池もおかしいと感じたのだろ河治と薩摩が居ない時を見計らい日向と帰蝶に詰め寄った。あらかじめ相談して決めてあった取りに応える
「流石菊池だ、確かに此処にいる全員が力を持ってる。」
「やっぱりおかしいと思ったんだよ、河治だろ」
「正解、伝言を貰っている、<織田が知ってる>これだけ言えば菊池なら直ぐ俺の意図を分かってくれるって」
「く、昔からあいつは俺の上を行きやがるそれで帰ってきたら教えるっていってたろ」
驚いて二人とも頷いた
「おい織田のところに行くぞ」
菊池は織田を囲んで問い詰める
「なんで僕が知ってるって証拠は」
「感だよ、それにもうお前に教えて貰う必要はない既に巣十人は力を得た奴らが居るから教えて貰える。今のうちに正直に話せば俺達が力を得ても干渉しないと約束するがどうだ」
織田もまさか自分以外に力を持った同級生がいると知って膝から崩れた
「織田!どうする」
観念して話していく偶々爆発した近くの家でバラバラの角鼠の血を脱水状態で我慢ができず飲んで暫くしたら力が上がった、なので魔獣の血を定期的に飲んでいるとのことだ。
菊池は少しこわばりながら「約束だ、金輪際お前には干渉しない安心してくれ」と言いながら離れていく
「大将いいんですか〆めなくて」
「みんなに行っとくあいつには関わるな、魔獣の血を飲むなんて人間を辞めてる」
「でもあいつらも同じに」
「いや違うな、目の光りが織田と異なる違う方法が合って確証を得たから皆に教えてるんだ」
「だったら俺達は?」
「まあ俺達が暴走するのを抑える必要で仲間を先にしたんだろ、戻ったら俺が話すわ」
そんな騒動も知らず黒田は相変わらず外に出ようとせず河治らが持ってくる武器、食料を取り上げている。
「薩摩、そろそろ火は出せそうか」
「ふ、ふん<ボボボう>ごー」
「消せ、消せ早く、早く」
「びっくりしたー俺らを燃やす気か」
薩摩も火を出せるようになり後はコントロールだけとなった、個人で練習してもらうとして北条も力を得たので次の段階に移行する。目を付けていた頑丈なトラックを持って帰ることにした。あらかじめトラックには集め貯めていた食料水を積んでだ。
「帰ってきたぞートラックもいるぞ」
2台で入っていくトラックの荷台を開け今までより多くの食料や武器になりそうな鉄の棒やパイプ生活湯品を黒田に渡す。なんか睨まれているような気がして振り返ると織田が怒気を含んだ目で睨んでいる。
次の団かいだと思い菊池の元に向かった。
「よう、待ってたぞ。」
「それで織田の秘密はなんだった?」
「驚け!魔獣の血を飲むんだと。」
「そうか、あいつが一番やっかいだな。それよりいいか相談だ」
菊池たちが力を得たらホームセンタの物資を取りに行きたいと何故と聞かれたので少し変な奴らが占拠していて荒事ができるメンツが足らないから協力してほしいと正直に話した。
「たく、今ならお前達だけででると思うが相変わらず慎重だな」
「今回は死にたくないからね」
次の日に菊池のグループ17人と河治と薩摩がトラックで外に出た。黒田も疑いもせず見送っている
「織田も随分正確が変わったな、いじめの反動だぞ、菊池責任を取れ!」
「いやだね、何もしなかったお前らが責任をとれよ」
先ずは例のコンビニに入り角鼠を乱獲し赤石牙を取り。3~4時間待つ
その間駐車場奥に置いてあった車に隠してあった包丁ナイフ、サバイバルナイフを回収する
「まさか魔獣用武器に絡繰りがあるとはね」
「身体が上がっているから鉄パイプでもいいんだけど曲がるし折れたりするからね」
「それよりそろそろ起きるよ」
菊池たち17人が力を得たので武器を渡す。菊池には専用武器作成の動画を見せ通常武器と区別して使うように教えた
「分かったそれで次は」
「言ったろ、ホームセンタで物資の調達に付き合ってもらう」
素のままホームセンタ駐車場にバリケードを突破して中に入る、二に分かれ壊したバリケードを改めて作り見張るグループとホームセンタで必要な物を運び出すグループに分かれた。
バリケード班は薩摩と向井を含めた10人で残りが中に入った。
中から声が
「誰だ!」
「避難所で必要な物を取りに来た。いいだろう」
「ふざけるな、此処の物は俺達の物だ欲しいなら金を払え」
「いくらだ」
「そうだな一億!」
「話にならんな、菊池右から俺は左、他は合図があるまで待機」
二人は素早く移動中にいる30人を縛り上げた。力を得た二人に罹ったら楽だったが弓銃とライフルを持っていたのには肝を冷やした。
倉庫にある荷物を運ぶ車を使いレンガや暖房器具、キャンプ用品調理器部や組み立て家具等積み込み学校に運ぶホームセンターにある別なトラックにも積み込んでいくピストン輸送だ
全部運ぶほど鬼畜ではない最後に弓銃一個を取り他の武器は事務所奥に並べて拘束を解き離れる、一応バリケードは可動式にしてやった。
「あいつらおうぞ!」
「その前にバリードを閉めよう」
「舐められたままでいられるか、銃で皆殺しだ。」
一部がトラックに乗って追いかけていく残った者は急いでバリードを閉めた。
「なあ、バリケードが可動式になって俺達外に出やすくなったんじゃねえ」
「そうだよな取られたって言ってもこれだけ残ってたら別に気にする必要ねえしな」
「それより俺見たんだよ」
「何を?」
「手から火を出してた。」
「それはいわゆる、超能力か」
「多分、あいつらが戻ってきたら相談したほうがいいんじゃね」
残っている18人はこれからの事を考える乱暴者の鴨といるより学生の彼らと要る方が生き残れるのではないかと
素早く方針を決め駐車場で動く車で感情そうなものを選び必要な物を積んでここから出て彼らの避難上に向かった。
鴨は避難場所を知らなかったので見失い諦めホームセンタに戻ってきたがクラクションを鳴らしても誰も出てこず子分にバリケードを開けさせ中に入り誰も居ないので怒りがこみ上げ外に行こうとしたが止められた闇雲に探してもガソリンが無くなるだけと言われ我慢することにしたのだ、まあ少し考えればわかるのだが避難所イコール区役所や公園のイメージしかないので思いつかなかったのだろう。
残っていて物はあの制服は海上高校と分かったし学校は保々避難所になると知っていたから真っすぐ向かう校門で交渉して入ることができ避難所に車が3台増えた。
此処で黒田と菊池の立場が変わった。力を得た菊池らが主導権を握り3グループに分かれた。
黒田と織田が率いる大人主導班と菊池率いるホームセンタの大人混成班、そして河治、薩摩率いる学生とホームセンタの大人女性混成班だ。そして食料もグループで確保した物は自分達の物とした。河治はナイフと弓銃その他自分が持ってきた物を取り戻した。そして備蓄倉庫の物は3/1を河治、菊池で分け残りを黒田のグループとした。
菊池は体育館を自分達の居住区とし河治たちは音楽室と理科室が隣り合っている為壁をぶち抜き其処を居住区とし黒田らは備蓄倉庫を居住区とした。他は共有とする取り決めをして此処に活動し何か異変が合ったら共闘することになった。
「河治よ~これからどうなると思う」
「これだけ待っても救助隊は来ないからどうしたら生き残れるかだな」
「それより次の能力の得る方法の手伝いをしてくれるんだろうな」
「当然手伝うさ、それより黒田と織田はどうする力の得方は教えたから血を飲むことは無いだろ。」
「そうだな血を飲んでも一時的に能力が上がるだけではな吸血生物で人間じゃないといったら納得したからな」
「だがあの織田の顔と言ったら」
「お前だったら力を得なくても簡単に遣れただろうに」
「ああ、だが俺以外が狙われたらと思うとな、お前だってそうだろが」
「あの目を見たら誰でも思うだろ。」
検証が進み結果両グループは超能力を手に入れた。個人差はあるが一番強力な火を出したのは菊池だった。河治は菊池の天才気質は相変わらずだと心で笑った。
黒田らも何とか全員身体向上を手に入れ外に行き食料やらを手に入れるようになった。
ホームセンターに残った乱暴者達は粛清の名のもとに殺され最後に鴨とその他で殺し合いになり鴨が生き残ったが流石に無傷とはいかず怪我が元で病気になり死んだ。
菊池が定期的に探っていて全員しんだのを確認して河治らと一緒に必要な物を調達しに行った。
黒田もその事を知りホームセンタに移った方が此処の資材でイニシアチブが取れると思い移動していった。
学校には菊池と河治のグループのみになった。
「どうするホームセンタに行くか?」
「あそこの資材や工作機械は惜しいが特別必要としないから行かない、それより魔獣の肉が食えるか確かめたい」
「食ったら織田みたいになるだろ」
「それが、内緒だぞ実は見えるのだよ、血抜きをして焼けば大丈夫って」
「はあ、馬鹿になったか」
「冗談だ、だがいずれ食料は無くなるまず、植物のの実や根がから食えるか確かめながら進めようと思う」
「食って異常がないか確かめながらか」
「だから、俺が人間でなくなったら頼む」
「誰かがやらなければか、随分変わったな河治よ」
「そこは、大人になったと褒めてくれ」
其処からは食えそうと感じた植物を食べていきある程度めどが立った後魔獣を食うことになった。河治は基本四つ足と鳥もどきは大丈夫と思っていたから比較的簡単に狩れる角鼠と角アヒルを試す
「では頂きます」
それは牛や豚の肉よりジューシで上手かった。河治は1~2週間で何もなかったので食べられると判断した。これで今ある食料が無くなっても餓死することは無くなった
黒田グループ
「黒田さん食料が厳しくなってきました。ここら辺はもう」
「分かってる!だが遠出は無理だ」
「銃があるから行きましょう」
「だが5頭以上に囲まれたら対処できない」
横目で織田を見ながら否定する(そもそもこいつがあいつらともめたから俺達が割り喰ってるんじゃねえか)
「織田君、他に力は発現したかな?」
「う、まだです。もう少し率先して倒せば行けると」
「だが君にだけ経験を積ませるのは正直もう限界なんだだから今度は君がサポートしてくれ」
織田も断ることは出来なかった。
地図で確認して隣の市にあるホームセンターに行くことにしたメンバーは織田、黒田弟、佐々木、上田、山本の5人が向かった。順調に目的地に近づいていった。
途中スタンドでガソリンスタンドによる
「駄目だ鍵が見つからない。」
スタンドは管理が厳しく鍵が頑丈なところが多く簡単に壊せないのだ。
能力者と世界の秩序
海上高校の避難所では次なる行動に移った校庭を畑にすることだった
半分は通常の4/1はハウス栽培残りをジャガイモ畑にと
「土から造らないとどうする」
土起こしをして石灰をと肥料を混ぜた。ハウスを造って水耕栽培で果物を専用にした。
何とか生き残っていると魔獣の種類が増えていくのに気づいた。菊池と河治
「なあ、あれおかしいだろう。」
「虎のでかいやつか、それとも熊みたいなのか」
「両方だ、この前は狼みたいな奴がいただろうが」
後者は灰色狼と名付け、初の個体を大虎、大熊と付け倒しに行く
大熊は菊池、大虎は河治が担当する。
このころは超能力を属性で火能力、水能力、風能力と分けて呼んでいた。
菊池は火能力の火炎矢を使い怯んだところに大剣で首を飛ばす。
河治は素早い大虎に縮地で横から大型ナイフでやはりのどを切り裂き倒した。
「どうだ!」
「少し硬いかな弓銃ではやれないかな、そっちは」
「こっちもだ、能力で通用するのはこっちでお例外3人だな」
「合わせると10人か」
「お前以外5人ってだれよ」
「薩摩、斎藤、日向、帰蝶、向井だよ」
河治と菊池は次の能力の条件を確認した。要は一定数の魔獣を近接で倒す事だった。
能力の獲得はまず第一段階は魔獣を倒し赤石を拐取して2~3時間傍にいる。次の能力の獲得は火や水の能力を持つ魔獣を倒し赤石を回収するその次は魔獣を一定数倒すか力の強い魔獣を倒し赤石を回収する事だった。
もちろん能力をコントロールするには練度を上げないといけないので狩りや魔獣退治に使えるようになったのは10人。
まあ属性の能力は作物や住居の改造へ使えるのでそれなりに有用なのだが
あの日を神の怒りと名付けられその日から3年が経ち学生も成人し恋人から夫婦になる者も出てきた。
世界も反撃に転じ各国でそれぞれ壁を造った衛星都市が作られその行き来で資本主義と軍国が融合された都市が形成さ。街単位の独立性が進んだ。国の成り立ちで国軍のトップ、王朝、大統領、独裁者が国の代表ではあるが各都市に裁量権が与えられる。
日本では総理大臣が諸外国と外交を担当し中心を旧東京とした。
魔獣対策で旧東京は23区それぞれ壁で囲み東京駅付近をドーエとし政治の中心地とした。こういった壁を47と度府道府県それぞれ大小造られ魔獣対策されに生き残った者は其処に避難する。能力者も増え持たない物との格差が広がっていく。それにともない資源も人材のない日本は世界より切り離された。
旧日本の支配者は議員貴族らが中心となり上級国民、平民、下層国民らに分け怒りの矛先を向けられないように奴隷制度を採用した。
目まぐるしく変わる世界島国日本は資源の輸入ができず文明の最たる電力の供給が止まり能力者の力が必要になる
能力者の力は今までの文明に近い。魔獣と金属を使った属性道具や属性武器等々を作成できるようになり新しい世の中になった。
「やっと硬貨での取引ができるようになったな。」
「本当だよ、重い荷物で行商しなくていいんだからね」
「でも、議員貴族は相変わらず金の亡者だな能力者を抱え込んでるらしいぞ、菊池だったらスカウトされるんじゃないか」
「金を貰ってもいやだね、旧東京で23に分かれそれぞれ覇を競っていやがる奴らの手先なんぞするかよ」
海上高校は昔で言う街の中心となり魔獣を排除し壁で囲み初代町長は黒田が務めた。
菊池は魔獣専門の討伐ギルドのトップとなり河治は生産ギルド、帰蝶は薬師ギルド、向井は商業ギルドとそれぞれの道に分かれた。
「で話ってなんだ。」
「お金での決済ができるようになったからギルドの統合と商品の基本単価を決めないか」
「なるほど俺らで決めて黒田の暴走を止めるってか」
「織田が能力者の育成を始めてかなりの人数を集めているらしいから早めにね」
「まあ黒田と織田が嫌いで従わないのも多いからな、明日にでも話し合おうか」
結果統合ギルドが作られ最初のマスターが菊池にサブが河治となりそれが国全体に広がった。
そして議員貴族同士さながら戦国時代に戻ったように戦いが始まり日本が北海道、東北、関東、中部東海、近畿、中国、四国、九州、沖縄
に分かれた。さながら戦国時代後期から江戸時代の状況に
その後月日が経ち属性能力が発達した為電気などの現代文明が忘れ去れた。
第一部完
途中で時系列やら能力を得る手段やらグダグダになってしまいましたとさ