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ゴブリンたちを全て、駆逐し終えた。
「それじゃあ、もうそろそろ終わらせようか。」
ゴブリンジェネラルとゴブリンキングは、俺を囲み、一斉に突撃してきた。
少し疲れてきた俺は、弾装:精霊を弾装:悪魔へ変更し、漆黒の2丁拳銃でかたをつける事にした。
「重力弾」
ゴブリンキングたちに被弾した瞬間、車に引かれた蛙のように潰れてしまった。
重力弾は、重力を操ることの出来る特殊弾だ。
全て死んでいるのを確認した俺は、弾装を解除し、ホルスターに入れる。
「んー、いい運動になったな。」
そういえば、これだけモンスターを倒したんだし、Lvも上がってるんじゃないかと、ステータスの確認を行う。
「ステータスオープン。」
名前:龍神 守
年齢:15 性別:男 種族:人間
職業:双銃使い
LV :23
HP:18400
MP:230000
スキル:双銃 全格闘術 言語理解 弾装 魔力弾 遠眼 魔力眼 MP自動回復 武器合成
称号:女神の加護 異世界人 小鬼殺し
ちゃんと、Lvも上がっていたし、称号も増えていた。何故か、やたらとMPが高くなっているが、多いいに越したことはない。ステータス画面を閉じ、街の方へ歩いて行こうとすると、街の方から四人組がこちらにむかって歩いて来ていた。
先頭の金髪頭の無駄にキラキラした男が話しかけてきた。
「おい、そこのお前、これをやったのは、貴様か?」
口調に少し、イラッと来る。見た目は、今の俺とさほど変わらない。どう返事をしようかと迷っていると、俺が黙っているのが気にくわなかったのか、突然声を荒げだす。
「そこの変な黒い格好のお前だよ、お前!!」
更に、イラッときたがここは大人しく返事をすると同時に、まだ効果の残っている鑑定を使う。
「あぁ、そうだが、それがどうかしたのか。」
名前:クラージュ・カーレッジ
年齢:18 性別:男 種族:人間
職業:勇者
LV :45
HP:13500
MP:13500
スキル:剣術 光魔法 身体強化 限界突破
称号:勇者
名前:エペ・スパーダ
年齢:18 性別:男 種族:人間
職業:上級剣士
LV :40
HP:10000
MP:4800
スキル:剣術 盾術 身体強化
称号:剣の達人 勇者の付き人
名前:ジェナ・ソルシエール
年齢:18 性別:女 種族:人間
職業:魔女
LV :40
HP:6000
MP:15200
スキル:火魔法 水魔法 風魔法
称号:3種属魔法使い 勇者の付き人
名前:シビル・プレーテ
年齢:18 性別:女 種族:人間
職業:神官
LV :40
HP:7200
MP:13200
スキル:回復魔法 支援魔法
称号:聖職者 勇者の付き人
へぇー、こいつらが俗に言う、勇者パーティーってやつかと関心していると、
「き…貴様なんだその口の聞き方!!」
「まぁ、落ち着けよ、クラージュ。こんな田舎臭そうなやつの事だ。どうせ知らないんだろうよ。」
短髪で切り揃えた茶髪の男が勇者を宥める。
「うわ、まじで、私たちの事、知らなそうな顔してるし。」
ザ・魔女みたいな格好の女が何故か返答し、
「勇者クラージュ様、無知なるものに名乗ってみては、いいがでしょうか?」
白い服を着た、神官の女が何故か名乗ることを進めだす。
うん、仲間もイラッとするやつらのようだ。
「チッ、まぁ、いい。俺は勇者、クラージュ。ちょうどこの街に滞在している際、領主に、ゴブリンたちの殲滅を依頼され、ここに来た。」
「はぁ? それで?」
だから何だよ。それなら、もっと早く来いよ。
「はぁ。皆まで言わないと分からないのか。貴様が、どんなせこい手を使ったか知らないが、もともと、俺たちが倒す予定だった相手だ。だから、俺たちに手柄を寄越せと言っている。」
はぁ、何だ、手柄の横取りか。まるで盗賊だな。別に手柄が欲しい訳ではないが、このイラつきを解消させる為、俺は、ヴァイスとシュヴァルツを抜く。
「おいおい、こいつ、俺たちと殺る気みたいだぞ。力の差も分からないゴミめ!! まぁ、いい、全員戦闘配置につけ。叩きのめしてやる。」
「まぁ、ここまで来たんだし、運動ついでに、力の差を見せつけますか。」
「マジあり得ないんですけど。まぁ、こいつの態度気に食わなかったから、いいんですけど。」
「迷える子羊に救いの手を差しのべましょう。」
勇者パーティーは、武器を取り出し、戦闘配置につく。
「ごたごた、うるせぇな。殺るならさっさとかかってこいよ。」
俺は、この世界初の遭遇者となぜか、戦闘を行うことになった。