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11話 ステータス3

お風呂を出た私達はステータスを見せ合う。


ーーー

カオリ・イシダ

人族 女 14

ジョブ【白魔法使いlv1】

魔力 250/250

スキル【白魔法lv1、橙魔法lv1、魔力操作lv1、魔力制御lv1、魔力感知lv1、生活魔法lv1、悪意察知lv3】

称号【勇者、転移者】

ーーー


ーーー

トモエ・ラクモト

人族 女 14

ジョブ【スライム使いlv1】

魔力 100/100

スキル【従魔術lv2(従魔契約、意思疎通、魔物鑑定、従魔強化)、調教lv2(1UP)、投擲lv3、棒術lv2(1UP)、生活魔法lv1】

従魔【セイ(ベビースライム)】

称号【勇者、転移者】

ーーー


ーーー

セイ

ベビースライム 女 0

魔石 1

魔力 10/10

スキル【吸収lv3、消化lv3、保管lv2、変形lv4(1UP)、打撃耐性lv2(1UP)、意思疎通lv3、環境適応】

称号【トモエの従魔】

ーーー


ーーー

アンナ・スズキ

人族 女 14

ジョブ【獣使いlv1】

魔力 100/100

スキル【従魔術lv2(従魔契約、意思疎通、魔物鑑定、従魔強化)、調教lv3(1UP)、投擲lv2、棒術lv3(1UP)、生活魔法lv1】

従魔【ラビ(茶兎)コク(黒猫)ハク(白狼)】

称号【勇者、転移者】

ーーー


ーーー

ラビ

茶兎 女 0

魔力 5/5

スキル【逃げ足lv1、意思疎通lv2】

称号【アンナの従魔】

ーーー


ーーー

コク

黒猫 女 0

魔力 7/7

スキル【夜目lv1、忍び足lv1、意思疎通lv2】

称号【アンナの従魔】

ーーー


ーーー

ハク

白狼 男 0

魔力 3/3

スキル【狩りlv2(1UP)、意思疎通lv2】

称号【アンナの従魔】

ーーー


ーーー

クロコ・オタ

人族 女 14

ジョブ【魔法使いlv1】

魔力 300/300

スキル【赤魔法lv1、青魔法lv1、緑魔法lv1、魔力操作lv3、魔力制御lv2、魔力感知lv2、速読lv3、生活魔法lv2、短縮詠唱lv1】

称号【勇者、転移者】

ーーー


ーーー

シホ・シンドウ

人族 女 14

ジョブ【剣士lv1】

魔力 80/80

スキル【剣術lv3(強斬、連続切り)、護身術lv2、礼儀作法lv2、生活魔法lv1】

称号【勇者、転移者】

ーーー


「カオリちゃん、白魔法と橙魔法ってどんな魔法なの?」

「えーっと、白魔法が傷を治したり解毒できたりするみたいで、橙魔法は力持ちにしたり足を速くしたりできるって担当の人が言ってたよ。」

「怪我が治るってすごいねぇ。」

「なるほどー。白魔法は回復で、橙魔法は支援、バフってことだね。」

「バフってなに?」

「バフはステータス…身体能力や耐性などを強化、上げる効果があるスキルなどの事を言うの。逆にステータスを弱体化、下げる効果のスキルなどをデバフって言うよ。」

「じゃあカオリちゃんは私達の事を強く出来るし、治す事もできるんだね!すごいね!」


「カオリちゃん、私にぃ力持ちにする魔法かけてほしいなぁ。」

「えーっと…」

カオリちゃんが困った顔して私達を見る。

「見てみたいね。」

「どのくらいの効果があるかみたいね。」

「うん。みたい。」

「わかった。は、初めてだから、上手く出来なかったらごめんね。」

「出来なくても気にしなくていいよ。」

「失敗は成功のもと。」

「初めてなんだね。じゃあ私がちょっと教えてあげるよ!」

「ありがとう、く、クロちゃん…」

カオリちゃんは名前で言うのが慣れていないのか恥ずかしそうに言っている。


クロちゃんがカオリちゃんに魔法の使い方を教えている。昨日シホちゃんに教えた事とカオリちゃんが魔力操作、制御、感知を取得していたからすぐに使い方がわかったみたい。


「じゃ、じゃあ、魔法をかけてみるね。」

「はぁい。」

アンナは返事をしてカオリちゃんの前に立つ。

「《我は求める・我が思う者に・力を・パワフル》」


カオリちゃんが橙魔法・パワフルを詠唱すると薄い橙色の光がアンナちゃんの全身を覆い、消えていく。アンナちゃんは屈伸運動などをして体を動かして、少し首を傾げる。


「あ、アンナちゃん、どう?」

カオリちゃんが不安そうに聞く。

「う~ん。少しぃ身体が軽くなったようなぁなってないようなぁ?あ!トモちゃんこっちきてぇ。」

「何するの?」

私はそう言いながらアンナちゃんの前に行く。アンナちゃんは正面ではなく私の横に立つ。

「トモちゃん、少しぃ腰を落としてぇ。」

何するんだろうと思うが、言われた通り少し腰を落とす。アンナちゃんは私の腰の上辺りに左腕を添える。

「持ち上げるからぁ暴れないでねぇ。」

「わかった。」

あぁお姫様抱っこかなと私は察して、アンナちゃんの首に手をまわす。アンナちゃんが私の太股の裏側に右腕を動かし、私を持ち上げる。アンナちゃんがとっても幸せそうな表情になる。

「えへへぇ。トモちゃんをぉお姫様抱っこしちゃったぁ。」

「重くない?」

「トモちゃん、軽いよぉ。」

「カオリちゃんの魔法のおかげかな?」

「愛の力だよぉ。」

アンナちゃんは私をお姫様抱っこしながらくるくる回る。


「軽々と持ってるね。カオリちゃん、ちゃんと魔法出来てるみたいだよ。」

「そ、そうなのかな。」

「アンナちゃんの余裕が魔法が成功している証拠。自信を持って。」

「う、うん。良かったぁ。出来て良かったぁ。」

カオリちゃんは魔法が成功してほっとして椅子に座る。


「アンナちゃん、目が回る。」

「あ、ごめんねぇ。嬉しくてぇ、つぃ」

アンナちゃんは回るのを止める。

「…アンナちゃん、下ろしてよ。」

「えー。もうちょっとだけぇ。」

「トモちゃん、魔法が効いている時間を知っておきたいから、そのままお姫様抱っこされてて。」

「だってぇ。」

「…わかったよ。」


カオリちゃんが魔法を使ってから約5分、楽しそうにしていたアンナちゃんが静かになり、おでこから汗が流れる。


「アンナちゃん?」

「な、なぁに?クロちゃん?」

「魔法切れたんじゃない?」

「ま、まだぁ効いてるよぉ。余裕だよぉ。」


はぁはぁ言いながらくるくる回る。汗が落ちてくる。


「ほらぁ、はぁはぁ、余裕だよぉ。まだぁ、はぁはぁ、魔法はぁ、効いているよぉ。はぁはぁ。」

「アンナちゃん、無理しないで。下ろして。」

「む、無理なんかぁしてないよぉ。」

「トモちゃんと二人でシャワー浴びてきたら?」

「トモちゃんとぉ二人っきりはぁ嬉しいけどぉ、どうしてシャワー?」

「汗かいてるからだよ。」

「あ、汗ぇ?」


アンナちゃんは自分が汗をかいてる事、私の服が少し濡れている事にも気が付く。また汗が落ちる。


「トモちゃんを汚した責任を取ってきます!」

「いってらしゃーい。」

「いってらっしゃい。」

「い、いってらっしゃい。」


アンナちゃんは早口でそう言い、私を抱えながらお風呂場に入り私を下ろす。アンナちゃんがはぁはぁ言いながら近付いてくる。


「はぁはぁ。トモちゃん、ぬ、脱がすねぇ。はぁはぁ。」

「あ、アンナちゃん怖いよ。」

「はぁはぁ。大丈夫ぅ。怖くないよぉ。はぁはぁ。」

「普通に一人で脱げるから。」

「はぁはぁ。私がぁ責任をぉ取るからぁ。はぁはぁ。」

「えい。」


私は落ち着かないアンナちゃんのおでこにチョップをする。アンナちゃんはおでこを押さえる。


「いたぁい。」

「落ち着いた?」

「ごめん。暴走してたぁ。」

「いいよ。じゃあ、早くシャワー浴びよう。」

「はぁい。」




「相変わらずアンナちゃんはトモちゃんの事大好きだね。」

「トモちゃんの為なら何でもしそう。」

「あはは。あり得るね。」

「私はあんなアンナちゃん見た事がないよ。」

「親しい友達だけの時はいつもあんな感じ。」

「親しい友達…」

「カオリちゃんも仲間入りだね。」

「そ、そうだと嬉しいな。」

「一番攻略の難しいアンナちゃんが素を見せたという事はそういう事!それにお姫様抱っこの機会をくれたカオリちゃんにめっちゃ感謝してると思うよ。」

「確かに。アンナちゃん幸せそうだった。だから大丈夫。」

「…嬉しい。」


カオリは嬉し涙を流す。シホとクロコはカオリの側に来てよしよしと撫でる。


「大袈裟だなー。」

「こんな風に優しくされた事ないから…嬉しくて…」

「こんな風にって私達いつもと変わらず接してるんだけど…カオリちゃんの周りの人がどんな感じだったのか気になるよ。」

「…イジメれてた?」

「………」


沈黙が数分続いた。カオリはやっとの思いで返事をする。


「………うん。」

「誰?クラスメイト?」

「…ううん。違う。その人達にはもう会う事がないから。」

「…違うクラスの人って事?同じくクラスの人じゃなくて良かったね。ぎすぎすする事になるところだったよ。」

「…クロちゃん、良くない。」

「ご、ごめん。あ、カオリちゃんがほとんどいなかった理由って…」

「…うん。」

「ごめん。」

「ううん。もうその人達に会わないから大丈夫だよ。そ、それとと、友達が出来たから…」


後半の言葉を恥ずかしそうに言うカオリをシホとクロコはこいつ可愛いなと思いよしよしと撫でまくる。そこにトモエとアンナが戻ってくる。


「なに?この状況?」

「どうしたのぉ?」

「カオリちゃんがめっちゃ可愛いって思ってね。」

「うんうん。」


クロちゃんがカオリちゃんの事を教えてくれた。


「カオリちゃん、何かあったら言ってね。」

「うん。言って。」

「ありがとう。みんな。」

「もしぃ戻ったらぁイジメていた子にぃ誰に手を出したかぁ分からせてあげなきゃぁいかないねぇ。」

「そうだね。私達の友達にイジメをしていた事を後悔させないとね!」

「私が守る。」

「え?え?だ、大丈夫だよ。なにもしなくて。皆と友達になれたから、それだけで充分だよ。」

「………ね?可愛いでしょ?」

「「うん!」」


皆でカオリちゃんを可愛がりまくった。カオリちゃんは恥ずかしながら笑顔だった。カオリちゃんと友達になれて良かったと思った。そして昨日と同じくスライム風呂を堪能して皆で一緒に寝た。


最後まで読んで頂きありがとうございます。気に入って、ブックマークでもしてもらえると嬉しいです。

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