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八話「自己紹介をしてみよう。」

この次にゲームに戻ります。

1/25増筆 相川君は爽やかと言う印象を残すが顔立ちは平均より上と言う印象を残す人だ。

無事(?)に入学式も終わった。もっとも、僕ににとっては、地獄の時間だったけど……。


「じゃあ、これから自己紹介をする。まず、俺だな。俺の名前は桐谷一樹。31歳だ。一応お前たちの担任を務める。」


桐谷先生は、実年齢よりもすごく老けて見える。やっぱり無精髭生えてるからかな?


「部活は総合格闘技部の顧問をしている。そうそう、そこの銀髪の紅葉は俺が入ってる道場の師範代の息子だから、面識はあるな。て言うか俺の方が弟弟子になる。趣味は稽古だよろしくな。」


もう!そんな余計なこと言わなくていいのに!実際何回も一緒に稽古してるけども!

ほらみんなこっち見てるじゃん!


「次、相川。」


先生!せめてフォローを!この視線をなんとかして!

ほら、今自己紹介に立っている人も自己紹介していいか迷ってるじゃん!


「えっと、相川颯太といいます。趣味はゲーム。最近はalmighty onlineをしています。宜しくお願いします。」


相川君は爽やかと言う印象を残すが顔立ちは平均より上と言う印象を残す人だ。へー。相川君もしてるんだ…、ってそうじゃないよ!次僕だよ!?考えてないよ!?ていうかまだみんなこっち見てるよ!相川君マジで複雑そうな顔してるよ!


「次、鶯。」


あー!呼ばれちゃったよ。これはおとなしく行った方がいいのか?

そう考えながら、教卓の前に立ったら、より一層視線が強くなったよ。


「う、鶯紅葉といいます。みなさん察しはついていると思いますが、日本人とイギリス人のハーフです。趣味はゲームかな。特技は武術、えっと、よ、宜しくお願いします。」


はあぁぁぁぁぁ…。まだみんなこっち見てるよ。もう恥ずかしいよ!


― 一時間後 ―――

「はあ。」


溜息がつきたくなる。あの後授業終わったらみんなから質問攻めにされたよ。転校してきた外国人の気分……。

そう憂欝になりながらも帰ろうかなと思っていたら、


「ねえ、鶯君。」


一人の女子が喋りかけてきた。ロングヘアーで、目は大きく鼻は小さい。唇には薄っらとピンクいろがかかっている。どちらかというとかわいい系の女子だった。

えっとたしか神凪さんだったかな?後、後ろに相川君もいる。また質問かな?と内心溜息をつきながらも、


「ん?なに?」


愛想笑いを顔に張り付けて話した。実は愛想笑いは得意だったりする。やっぱりみんなからは、珍しい動物を見る目で見られるんだから、これくらいしないと付き合っていけないんだよね。


「鶯君さ、almighty onlineしてる?」

「うん、してるけど。」

「もしかして、プレイヤーネーム《nain》だったりする?」


びっくりした。なんで知ってるの?


「えっと、そうだけど…なんで知ってるの?」

「やっぱり。一週間前ぐらい前に闘技場でPVPしたでしょ。私達あの試合みてたんだよ。」

「すごいね!あの剣聖に勝つなんて!あの人はベータの時に無敗伝説くらいあったくらいだからね!」


へえそうだったんだ。受験勉強もせずにあんな事をしてたんだねー。へえそうなのかぁー…。


「ちょっと、鶯君!なんか後ろに黒いオーラが見えるんだけど!」


おっと神凪さんが止めてくれなかったら。そのまま銀杏をヤりにいくところだったよ。


「ま、まあいいか。ねえ鶯君今日一緒に狩りに行かない?」


おお!いいね!最近一人で狩りをしてるんだけどきつくなってきたからね。


「いいね!」


嬉しすぎで愛想笑いも忘れて笑ってしまう。

二人にその笑顔を向けると、神凪さんが顔を真っ赤にしてる。何でかな、嬉しすぎとかかな?さすがに違うか。じゃあなんでだろ?

首をかしげていると、


「じゃ、じゃあ今日20時からでいい?」


相川君がなぜかどもりながら、そう言ってきた。20時かちょうどいい時間だね。


「いいよ。後僕の事は鶯でいいよ。」

「うんじゃあ俺も相川でいいよ。」


よし、たのしみだなぁー。と神凪さんが再起動を果たした。


「じゃ、じゃあ私は、理香って呼んでくれない?」

「えっ!?」


な、名前呼び?さすがに名前はちょっとなぁ。

ちょっと引き攣った顔をしながら、


「えっと、さ、さすがに……、神凪じゃ…」


そう言ったとたん下からうるうると目を滲ませ上目使いに僕を見てきた。顔がさらに引き攣った。


「えっと、、理香?」


そういうと、花が咲いたように笑顔を見せた。

とりあえず何とかなったと安堵していると、


「こりゃ、自覚してないな…。」


となぜか、相川がぼそぼそと何かを言っていた。


「どうしたの?」

「何でもない…帰ろうぜ。」


なんだろう?まあいいや。


おまけ

―下駄箱にて―


「あれ?」

「ん?どうした?」

「いや、下駄箱が開かないんだよね。」

「なにか引っかかってるんじゃない?」


なんだろ?少し強引に引っ張ってみる。

開いた良かった。と思ったら


ドサドサドサー!



え!?なにこれ!手紙?なんでこんなにたくさん?!


「こりゃラブレターだな。」


えー!!?なんで?!たしかに僕は銀髪だから少し新鮮だけどさ!なんでこんなにいっぱい来るの?!


「うん……、頑張れ…。」


ちょっと相川!助けてよ!これ全部返事しなきゃならないの!?

いやーーーーーーー!

うん。てんぷらですね…、間違えたテンプレですね…。

神凪さんはヒロイン枠です。

それではお疲れ様様大統領~

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