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ギレイの旅 番外編  作者: 千夜
いち
36/52

小さな遺跡にて

時間軸的には「ギレイの旅」4章、5章のあたり。

儀礼の白衣をパワーアップする前の話です。

 (僕は今、目の前を軽快に走る黒髪の少年に、物凄く言いたいことがある。)

それは、―――


「獅子のバカァーー!」


 細い、松明がともされただけの回廊に、儀礼の絶叫が響いた。

しかしその声は、全速力で走る彼の後方へと流れて行っただけで、前を走る獅子にはあまり届いていないように感じられる。

走る彼等の後ろからは、次々に地面から槍のような鉄串が何本も突き出し、追い迫ってきていた。

「あれだけ、緑色のブロックは踏むな、触れるなって言っておいただろ。」

息をあげながら儀礼は獅子の背中を睨み付ける。

背中に目があるわけじゃないから、普通なら気付かないだろうが、獅子は少しペースを落とし、儀礼に並走する。


「触ってねぇよ。」

反論は、小さな声でなされた。まるで、しかられた子供が言い訳をするようなさまだ。

「ああ、そうだな。触ってない。でもな、魔物を倒すためとはいえ、衝撃波で人の体重以上の衝撃与えたら意味ないだろ! スイッチを押すなってことだ、普通わかるだろ?」

苦しそうに喘ぎながらも、怒涛のように流れ出る言葉を止めることができなかった。それらを内に貯めておく余裕が今はない。

「触っちゃいけないのは覚えてたけど、さそりはやばいと思ったんだよ。」


*************


 儀礼に、踏むなと言われたブロックの上に、獅子はさそり型の魔物が動いているのを見つけた。

小さくて、獅子にとってはたいした脅威にもならないが、鈍い儀礼は刺されでもしたら毒で参ってしまう。

そう思ったら、動いていた。踏み潰すのが1番楽なのだができない。

なら、剣の衝撃で吹き飛ばせばいい、と獅子は思った。

剣を抜く初速のまま、獅子は虫のいる辺りを薙ぎ払ったのだ。


 パシュ

と、空気の破裂するような音がして、虫は跡形もなく消え去った。

「よし。」「あ。」

それを見た二人の声は重なった。


 カチリ

機械的な音がして、緑色のブロックは、地面から2センチほど沈み込んだ。

その直後だった。

ザシュン ザシュン ザシュン

せわしない音と共に、前方、廊下の端から細い道全てを塞ぐように、鉄の槍が生え始めたのだ。

瞬時に回避を選択した二人は、来た道を戻るように駆け出した。


***************


 そして、今に至る。

「バカだろ。魔物よりやばいって。この遺跡がランクEに設定されてるのは緑のブロックに触れなきゃ何も起こらないからだよ。入る前に説明したろ!」

逆にいえば、緑のブロックに触れれば、ランクが跳ね上がるのだ。


【※攻略済みの遺跡では、研究者や冒険者によって、トラップ発動箇所に目立つ蛍光緑色の塗料が塗られている。】


今回の仕事は、この遺跡で依頼主が落とした指輪を拾うこと。

観光に来て、そんな高価で見つけにくい物を落とさないで欲しいが。

「だってお前、前見てなかったから……。」

苦しくて、もがくように怒鳴る儀礼に、獅子はうなだれて呟く。

確かに儀礼は地図だけを見て、記憶にあるブロック配置のみを頼りに歩いていた。

小魔物の類は獅子に任せておいて問題なかったからだ。


「っ……。」

言葉に詰まる儀礼。

さすがに息が切れたのもあるが、自分に非がないわけじゃないのも大きい。

まして、自分より幾分か大きい少年に、叱られた子犬のように落ち込まれてしまっては……。

「も、いいよ。……ごめん。」

余裕もないのに、ふっ、と小さく息を吐いてから、儀礼は怒りを放り去った。

正直それどころではないし。


「次の角、右に曲がったら突き当たりの壁、壊して。」

指で前方を示しながら言う儀礼。

「壊していいのか?」

散々壊すなと言われた遺跡を今度は壊せと言われ獅子は、儀礼の顔を確認するように見る。

すでに息のきつい儀礼はこくんと頷いて見せる。

「わかった。」

そう言うと、たちまち速度を上げて角の先へ消えていく獅子。

(やっぱ速いな……。)

それを少し羨ましげに儀礼は見た。

本気を出せばあれだけの速度が出るのに、一人逃げ出すこともせず、獅子は儀礼に合わせて走ってくれていたのだ。


 ドォーン!

間もなく、前方から壁の壊れる破壊音と振動が伝わってくる。

その壁の向こうはこの遺跡の簡易コントロール板がある。

ついでに、トラップ発動の際の避難スペースにもなっている。もちろん壊した壁は自費修理だが。


 儀礼がようやくその場所にたどり着くと、そこは広い空間になっていた。

あたかも、壁など存在していなかったかのようにそれは見事に破壊されていた。

「……瓦礫と言うか、もう砂利だよね。」

安全地帯に入ったことから安心したのか、呼吸を整えた儀礼が最初に発したのはそんな言葉だった。

「ちょっと、もろかったみたいだな。」

自分に非があるとは微塵も思ってない様子で頷いている獅子。

「……いいけどさ。」


 本来、残っているブロックを積み上げて修理するのを、ブロックの作成から負担する完全修復に膨れ上がったことを理解して、儀礼は見えないように涙を拭った。

管理局からの注意と、多額の修繕費は免れまい。

気を取り直して、儀礼は操作板に触れる。起動された罠のスイッチを切っていく。

「これで大丈夫。もう進んで平気だよ。」

ついでなので、指輪を落としたとされる2階への通路を開く。

と言っても、ただ2階の落とし穴を開いただけだが。

ほど近い場所で天井に開いた穴に獅子が飛び込む。

3mの高さを助走無しとは相変わらず人間離れした奴だ。

そう思いながら、儀礼は袖をくるくると回し、袖の中から2階にフックを飛ばす。


 穴のふちに掛かったのを確認すると手元のボタンを押す。

 ウィーン とモーター音がして間もなく、儀礼の体は引き上げられて行く。

「お前って何でもありだよな……。」

穴の上からじっとその様子を見ていた獅子が興味深そうに屈み込んでいる。

「くっ。」

2階の床に登るのに苦戦している儀礼はそれどころじゃない。

獅子が儀礼の片腕を掴む。するとぐい、と儀礼の体は勢いよく引き上げられた。

「ありがと……。」

なんとも情けないことだが、感謝はするべき所だろう。

と、言うか、服にいろいろ仕込んだ状態の自分を軽々と引き上げてしまう獅子の力は羨ましい限りだ。

言わないけど。

(↑調子に乗るから。 ただの馬鹿力とも言うし。)


 ともかく、目的の2階に着いた。

「んで、どうやって探すんだ?」

小さいとは言え、このフロアで部屋数6。

さらにそれらを繋ぐ廊下やバルコニーも探索範囲に含まれる。

地道に探していては日が暮れてしまう。

「これ使って。」

儀礼はポケットから、小さなヘリコプターのような物を取り出した。

パラパラと3センチ程のそれらが10個、床に落ちる。

「金属探知器付けたんだ。」

そう言うと、別のポケットから操作板を取り出し、起動スイッチを押す。

ヘリはプロペラを回して浮き上がり、あちこちへと飛んで行った。

それから20分程、指輪は簡単に見つかった。

そして、儀礼達は遺跡から町への帰路につく。



「なぁ、俺って今回ついてきた意味あったのか?」

儀礼の後ろから、とぼとぼと歩く獅子はどこか元気がない。

「何言ってんだよ。獅子がいてくれて助かったよ。行きの魔物退治してくれたし、遺跡の中でも僕は魔物に意識むけなくて済んだし。」

気を使ってるわけでもなく、素直に気持ちをのべる儀礼。

「でもたいしたもんいなかったし、お前一人でも十分だったんじゃねぇ?」

少し足を速め、儀礼の横に並んだ獅子。


「僕じゃ、ウルフ(狼型魔獣)一撃とか無理だし。」

含みのある笑みで獅子を見る儀礼。

獅子は眉間にシワを寄せて首を傾げる。

何か別の事柄がからんでいるのに気付いただろう。

「ウルフ倒した周辺で人の気配があったのは気付いただろ?」

隣を歩く獅子を少し見上げるようにして話し出す。


「ああ。複数だったな。十七、八人か?」

姿も見えなかったのによくわかるな、と感心しながら儀礼は続ける。

「観光客狙って盗賊まがいの連中がいたんだ。町の若者らしいけどね。獅子の腕見て、討伐に来たと勘違いして、町に逃げ帰っただろうね。きっと警備兵に一網打尽にされてるよ。」

儀礼がにこりと笑うと、獅子はあー、とか言いつつ照れたように笑い返してくる。

そして、

 ゴン

剣の鞘が儀礼の頭に当たった。


「先に言え、そういうのは。」

頬をかく仕草から照れているようだが、こんな痛い照れ隠しはやめて欲しい。

「どうもお前はこそこそと……、人を英雄にでも仕立てるつもりか?」

困ったような表情を浮かべ獅子が儀礼の顔を覗き込んでくる。

「別に何もしてないよ。獅子の実力だろ。」


 獅子の名で盗賊捕縛作戦に参加したのは内緒だ。

澄まし顔で答えてやると獅子はさらに困惑した様子で視線を前方に逸らす。

くすくすと笑う儀礼。面白いことを試したくなった。


「付き合ってくれてありがとね。観光遺跡の探索なんて退屈だったろ。」

背景にも小さくなりだした遺跡を振り返ってから、儀礼は視線を合わせない友人に言う。

顔がにやけてしまうが、こちらを見ない獅子には気づかれまい。

「いいよ、そんなん。」

前方へ歩いて行ってしまう獅子の顔が赤くなっているのは気のせいではないだろう。


「じゃ、今度は大きな遺跡に行こうよ。トラップがなくて、魔物の巣窟になってるようなとこ。」

同じように少し足を速めた儀礼を獅子はちらりと見る。

「獅子がいれば怖いものなしだよね。僕は思う存分調査ができるよ。」

すでに、遺跡の候補を頭の中ではじき出しながら、儀礼は獅子の隣に並ぶ。

「買い被んなよ、俺より適したやつがいくらでもいるだろ。」

力はあっても知識に弱い獅子よりは、遺跡探検を主流にしているような冒険者の方が、一緒に遺跡に入るなら数段楽なはずだった。

少し落ち着いたのか、呆れを声に混ぜて獅子が言った。


 だが、予測していた儀礼はにこりと笑ってとどめを刺す。

「信頼できるのは獅子だけだよ。君なら目をつぶってでもついていける。」

儀礼の示す信頼の言葉に、今度は、よそ見をする間もなく、獅子の顔が赤く染まった。

いたずらの成功に、くっくっと楽しげに儀礼は笑う。

「っ! ……くそ、あほ儀礼。」

通常の表情に戻れないままの獅子が、苦い顔をしている。


「はは、いやいや本気だよ?」

ふざけた口調で儀礼が言うと、獅子はついにそっぽを向く。

「緑のブロック踏むぞ、俺は。」

ぶっきらぼうな声が届いた。

「いいよ、いつでも。そのために僕がいるんだ。」

まだふざけた調子で返す儀礼に、獅子は背をむけたままがりがりと頭をかいている。



(おもしれー!! 利香ちゃんに見せてあげたい。)

うろたえる獅子の姿に、儀礼がふき出すのをかろうじて堪えていると、なんとその利香が町の方向からやってきた。

真っ赤な顔の獅子に、笑いながら立つ儀礼。

何を想像したのかはわからないが、利香の機嫌が悪くなりつつあるのを儀礼は感じとった。


「り、利香! どうやってここに……。」

慌てた様子の獅子に、ついに利香は瞳を潤ませる。

「いや、待て。なんで泣くんだ? これは……。」

獅子が言い訳めいた事を言い出す前に儀礼は口を開いた。

「利香ちゃん、獅子の恥ずかしい話し聞く?」

笑いながら近づき、利香の肩に手をかけ儀礼は利香の耳に口を近づける。

利香がびっくりしたような顔をして、涙は止まった。

「面白そうだな、」

「一体何の話だ、」

「「儀礼。」」

二つの怒気が儀礼の肌を焼いた。


「うっ。獅子はともかく、……なんで拓ちゃんがいんだよ。」

固まった体で、儀礼はなんとか前方から来た青年を認める。

馬から身軽に降りた拓は、そのまま儀礼の腕をひねり利香から引き離した。

「痛いって、力入れ過ぎ。」

涙を浮かべて弱音を吐く儀礼の後ろでは、獅子が利香を確保するように腕を回している。

いたずらした罰だろうか、にしても、この犯罪者のような扱いはないだろう。


「利香が遺跡に向かって、途中の道に野盗が出るって聞いたから追ってきたんだよ。」

儀礼の腕を放さないまま、馬を宥める拓。

「その盗賊なら獅子が追っ払ったよ。もう捕まってるんじゃない?」

くるりと、白衣を脱ぎ捨てることで、拓の捕縛から逃れた儀礼。

ドサリと、音をたてて拓の足元に白衣が落ちる。

怒気もなくなり身軽になった儀礼はうーん、と伸びをする。

「さすが、了様です。」

きらきらと、尊敬を込めた瞳で利香が獅子を見ている。


「隙ありだな。」

と、拓が儀礼の腹部目掛けて拳を振ってくる。

「伸び位させろよ。」

呆れながら、儀礼はそれをかわす。重りを脱いだために体は軽い。

だが、

「細っせぇなぁ。」

拓の呟いた一言に、儀礼は心臓をえぐられた。痛恨の一撃、再起不能。

ガクンと膝を着くと、そのまま白衣を着込み、地面に膝を抱えてうずくまる。


「僕は普通だよ、一般だよ、標準だよ。」

涙を堪えながら、ぶつぶつと唱えるのがやっとだった。

「いいなぁ、私も儀礼君くらい細くなりたい。羨ましい。」

やんわりとした利香の声が、儀礼の心臓に突き刺さった。


儀礼は屍になった。


「ナイスキル。」

拓は利香に親指を立てグーサインを送る。

「いや、さすがに哀れかな……。」

利香の頭を撫でながらも、獅子が哀れみの視線を屍儀礼に送る。

「え? どうしてです?」

状況がわからないと言うように利香は拓と獅子の顔を交互に見ている。

利香にしたら褒めたつもりなのだろうか。


「……僕は帰るよ。仕事の報告あるし。」

影を纏わり付かせたまま、ふらふらと起き上がると儀礼は拓の乗って来た馬のたずなを握る。

そして素早くまたがると、乗り逃げ体制に入る。

「あ、こら!」

気付いた拓が儀礼を引きずり落とそうとするが間一髪、馬が走り出す。

「ちっ。」

舌打ちをすると、拓は走り出した。そして、あろうことか、馬に飛び乗る。

儀礼は考える。速度+飛距離……。

「人間離れがここにもいたか。」

「何か言ったか?」

睨むように言われ、儀礼は口を閉ざす。


 ひったくるように手綱をうばわれたが、儀礼を落とすつもりはないらしい。

おとなしく馬を走らせ出した。

「俺にあの二人と一緒にいろって?」

疑ってたのが顔に出たのだろう、拓がちらりと後ろを示して言った。

「なんでだよ、いつも一緒にいただろ?」

言いながら、儀礼も拓の後ろをのぞき見る。

おたがい、照れたようにわずかな距離を取り、少し赤い顔をして歩いている獅子と利香。


「うわぁ、入りたくないね。」

そこに置き去りにされた自分を想像して、儀礼は苦い笑いをした。

あたりは舗装された森の中の道。

町まではゆっくり歩いて二時間ほど。

後方には、もう見えなくなりそうな小さな遺跡。



 馬は速度をあげて景色を後方に流していった。

「これでりょうも帰るって行ってくれりゃいいんだけどな。」

予定よりもずっと早くついた町の入り口で、拓が言った。

馬は借りていたものらしく、宿のうまやに返す。

「あ、遺跡に行くとか言っちゃったな。」

先ほどのやりとりを思い出し、儀礼は顔を引きつらせる。

拓はあまり怒らせたくないのだが。


「遺跡ぃ? どこの。」

半ばあきらめてはいたのだろう、返ってきたのは怒りではなく呆れた声。

「ん~、フェード(今いる国)国内なら『バーラ』とか。」

あ、拓の顔が引きつった。

「お前は! 了を殺す気か!!」

バーラは世界でも珍しい、Sランクに設定された遺跡。


 フェード国の『バーラ』は、入った者で出てきた者のないひつぎとも称される場所だ。

数年前にAランク冒険者がパーティを組んで入った時、「多数の魔物がいる」、と言う通信の記録がある。

ただし、それを最後にそのパーティの消息は絶たれた。


「あはは。」

本気で攻略する気もなかったし、儀礼は笑ってごまかした。

「じゃ、僕は仕事の報告と用事があるから。利香ちゃん、ちゃんと連れて帰ってね。」

そのまま深く追求される前に、儀礼はギルドへと走り出す。

仕事の報告と、報酬をもらって、獅子のやった盗賊の捕縛作戦の結果を聞かなくては。


そして……。


 報告しにギルドへ行けば、どうやって盗賊を追っ払ったのかって、兵士達にからまれるし。

管理局へ遺跡の修繕を依頼しに行ったら、破壊の規模に対して散々怒られてしまった。

修繕費用は、今回の報酬全てを飲み込んだ。

言ってもいいよね、


「獅子のバカー!」


ただ、「獅子のバカー!」と言いたくて作った話だった気がします。

メモ帳の作成日が2008年4月~5月でした。

こういうテンポのいいのは書いてて楽しい。

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