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忘れてしまったお酒の酔い

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/09/18

酒をやめたら、代わりに膨らんだのはお腹の脂肪でした。

 これは、アルコール依存症のどん底から奇跡的に(?)完全断酒を果たしたわたしが、酒を断った代わりに太ってしまいダイエッターへと転身するまでの、少しおかしくてちょっと切ない日常の手記です。

 お酒に溺れていた当時の記憶や反省、そしてこれから始まる減量への誓いを込めて、ここにお届けします。酒呑みの方も、そうでない方も、どうぞ肩の力を抜いてお付き合いください


 サブタイトル通り、わたしは、入院していた。何処に、って?そりゃ病院よ。当たり前か。固有名詞ら言えませんけれど。

 それより病院の診療科はなんだ、という質問の方が多いと思われるのだ。そう━━わたしは、悪く言えばアルコール中毒者、近頃風に良く言えば、アルコール依存症患者だったのだ。

 とはいえ、何しろ、あの時は苦しかった。退院したあとにもすぐにはお酒は止まらず、さらに脂肪肝やら血糖値の異常が見つかる、食べ過ぎが原因で痛風になるわとまあ、自業自得ではあるものの、生活も経済的にも精神的にもどん底にいたのであります。とにかく退院したその日に居酒屋に行って呑むというような、バリバリのアル中だったのだが。わたしの追想によれば、退院時のお酒はたいそう美味しく感じたものだ。(皆様方お姫様方は決して真似をなさらないように)

 とまあ、わたしは退院した後にも、鬼殺しワンパックをちびちび、または一気に嗜(たしな)んでいたのである。

 断酒した筈なのに再び飲んでしまうことをスリップと医学的にはいうのだが、わたしはスリップをスリップだとも思っておりませなんだ。

 お酒を飲めるなだけ呑んで体調的に極限まで具合が悪くなって生きていく上で支障が起きてくれば、自然に飲む気もおきなくなる、身体が自然にアルコールを受け付けなくなるわ、というなんだか楽観的でしかも根拠はないが溢れる妙な自信に満ち溢れていたのである。

 しかして、その推察とと自信の通りにわたしは完全断酒に成功したのであります。もうかれこれ、お酒というものには一切ない手をつけてはおひません。めでたし、めでたしという結末なのでありますが、だから何だ?とお思いでありましょう。

で、本題は(本題かなあ?)、入院時に非常に食べ過ぎたが為に肥ってしまって困っおります。これからは断じて痩せるぞと誓わせていただいてこれまでにしほうのおよいます。ありがとうございました。またお会いしましょう。


     【了】


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

 酒を断ち切ったことまでは良かったものの、まさか次に戦う相手が「肥満」になるとは思ってもいませんでした。アルコール依存症のどん底から脱出した勢いのまま、次はこの膨らんだお腹と向き合って無事に減量してみせます。

 断酒中の方も、ダイエッターの方も、ぜひ応援していただけると嬉しいです。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!

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