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南先輩の謎

 まだ六月なのに、窓が小さく風通しの悪い部室はまるでサウナのようだ。冷房なんて当然あるはずもないから、暑さをしのぐ手段なんて無いに等しい。それでもこんな時だって、風でシャトルの軌道が変わっちゃうかもしれないから体育館は締め切りで練習中。こまめな水分補給は絶対に欠かせない。だからこそいつでも新鮮なドリンクを供給してくれる春ちゃん先輩には頭が上がらない。ありがたやありがたや。

 あまりの暑さに僕が全身汗だらだらで現実逃避をしている間にも、隣で洗ったジャグを拭いている南先輩は涼しい顔をしている。


「春ちゃん先輩、暑くないんですか……?」

「んー……まあこれ位なら全然かな。元々汗もかきにくいんだよね」

「え!ちゃんと水分取ってくださいね?!先輩、僕らには勧めるのに部活中もあんま飲んでないの知ってますよ!」

「あはは……ありがとね。気を付ける」


 そう。春ちゃん先輩はどんな時でも上下長袖のインナーまで装備してるのに涼しげで、ノックのシャトル出ししてる時だって全然疲れた様子を見せない。それに僕の試合練習にだって付き合ってくれるし、僕が家庭科室で授業受けてる時にグラウンドで体育の授業を受けているのも見たことがある。だから大きな怪我があるようにも思えなくて、だからこそ四月に「選手だったけど今は色々あってマネージャーやってる」って言ってたのがかなり気になるのだ。「色々」って一体何なんだろう?誰にだって話したくない事はあるだろうし、僕からは絶対聞かないけどさ。


「なんかさ、校長先生あんだけうるさかったのに春風杯以降静かだよね」

「そういえばそうですね!僕、できればこのまま関わりたくないです」

「あはは……。気持ちはわかるよ。ボクが二年生の時異動してきたからもう一年前からかぁ。明確な理由なんて全く心当たり無いんだけどなんかことあるごとに首突っ込んでくるんだよね……」

「うへぇー、最初っからあんな感じなんですね」

「そうそう。まあ、最初は今ほどじゃなかったんだけどね―――」


 こうして始まった話で、僕は図らずもずっと疑問を抱いていた先輩の過去を知ることとなった。


次回から、南先輩の過去編です。

どうして南先輩は選手からマネージャーになったのか?

晴風高校バドミントン部の過去とは?


テンポ良く投稿できるように頑張ります。

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