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二日目:午後その6(足りないもの)

 気合いを入れ直して挑んだ第二ダブルスでしたが、結果から言いましょう。完膚なきまでに負けました!!!スコアはどんな感じかといえば、


 舞宮・縁 21-11 松下・羽代

 舞宮・縁 21―9  松下・羽代


 はい。こちらになります!もっと絶望的な点差にならなかっただけ良しとするべきか、全国常連の松下先輩を擁していながらこの点差にとどまってしまった自分の不甲斐なさに落ち込むべきか。ものすごく複雑だ。


 そしてわかったこと。まず第一に!僕の!体力が!足りません!


 ただこれは、正直インターハイ予選までに残された短い期間で劇的な改善が出来るとは思えない。日々の積み重ねは、「もう二度とやるかこんな競技!」から約半年間僕の辞書に運動の「う」の字すらなかった時点で出来ていない。


 さらに、持って生まれた体質とか得意不得意とか十五年ちょっとの経験からわかっていることを並べてみると、おそらく僕はあまり持久力は伸びにくいタイプなんだと思う。中学時代からスポーツテストのシャトルランそんなに良い点取れないし、マラソン大会も割と真ん中より後ろにいること多かった。


 だから、今までより体力を少しでもつけることを意識した練習はしつつも、体力不足をカバーする立ち回りを身につけていく必要があると思った。


 パッと点差だけを見ると、割と短い時間で試合が終わったように見えるかもしれない。ただ実際は、めっちゃ長かった。思いつく限りありとあらゆる手段を試しに試し、持ってるものを絞り出しとにかく全力で食らいついた。


 一回のラリーが三分を超えることもあったって見ていた青葉に聞いて、自分でもびっくりした。練習試合でこんなにヘビーな試合をしたのは初めてだ。まあそもそも、中学時代の練習試合なんてほぼ出してもらえることもなかったから、場数自体少ないんだけどさ。でもそれがあったからこそ、試合出させてもらえるだけでとんでもなく嬉しくてありがたいことだって強く思う。


 そして第二に!瞬間的なスピードに関しては思っていたより通用する!


 ただ、相手も当然のように早い展開に対応してくる。それに前述したように相手の方が全然体力があるため、僕がバテてきた頃にも相手はそこまでスピードが落ちないから結果として押し負けることになった。でも二セット目の中盤までは、そこまで一方的な試合にはならなかった。


 正直松下先輩の力によるところが大きいとは思うんだけど、それでも僕もなんとかラリーについて行くことができた。地力の差はヒシヒシと感じたものの、それに絶望している暇はない。ただでさえどんどん前に進んでいる人たちを死ぬ気で追いかけないといけないんだから、足を止めている場合ではないのだ。


 そして最後!三つ目!小夜川や松下先輩みたいに、僕はスマッシュみたいなパワーショットを武器や決め球として使うのは難しそうってことが、よーくわかりました!!


 最後の方バッテバテになったのは、僕の強打がそこまで驚異にならないと相手に判断された結果バンバン打つように仕向けられてしまったことが大きな理由だったと終わってみて気づいた。こちらが攻めに回っているのだとばかり思っていたのに、結果として良いように動かされて上手いこと削られてしまっていた。


 体力が切れる前は、とにかくラケットの面を意識して当てさえすればラリーは続けられた。小夜川や松下先輩のスマッシュを常日頃受けてきた甲斐あって、自分で思っているよりは速い球に対応する力が身についていたのかもしれない。だから狙われても受け流すこと()できて、ラリーを続けられたんだろう。

 ただ、それだけでは勝てない。相手の攻めを流しながら自分の攻撃を組み立てていかないと、ずっと後手に回ることになってしまうから。強打で攻めきることが難しい以上、何か別の攻撃方法を模索しないといけない。


 とはいえ予選まではあと一ヶ月ちょっと。少しの時間も無駄にはできないことはわかっているものの、思っていた以上に時間がなくて正直焦る。


 そしてヘロンヘロンのまま挑んだ第三シングルスのことや、第一シングルスに出た小夜川のスマッシュで周囲がめちゃくちゃざわついたこと、第一ダブルスの天野先輩と松下先輩の善戦、それに第二シングルスの松下先輩が流石の全国レベルな戦いを繰り広げたこととかまだまだ色々盛りだくさんの午後だったわけだけど、なんかもう、とにかく疲れてまぶたが重い。


 もう、一歩も動きたくない。


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