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星の月の天啓

もしかしたら私は ぬかもしれない。自分の手で終わらせるかもしれない。だから、そのときはごめんなさいって彼女に言おうと思う。そういう物語だから。

というわけで、星の月(=一月)の戦争です。あ、あけましておめでとうございます。私は元気に躁です。上の文は、あれです。一種の誓いですがネタバレ(?)部分前提です。

このシリーズは毎度こんなの書いてやっていきます。次回以降は多分後書き送りですが。

後で書き換えますね。

 ◎視点 アルマ・ブルーム

  センチョオシー地区 ペンタ方面演説地

  花の月11日 夕方…?


 演説終えました。

 よく考えると例の魔法もう一度使わないと記録の再開ができないのでした。

 というわけで演説の内容は忘れました!ごめんなさい!!


 これは、多分本当に偶然なんだろうけど。

 忘れてたおかげで私は…。あれ、消された?何で?

 いやまぁ、確かに物語としてはよくないかもしれないけど、え、えぇ?

 どうしたんだろう?見てるだけだった誰かが、申し訳なさそうに今だけ介入してきてる…。

 とりあえず、もう一回使ったので安心してください許してください。


 ◎夜


 何でもいいや、と結論づけて外で待っています。

「アルマさん…」

「やっほー、フォリック。どうしたの?」

「大丈夫ですか?」

 かなり不安そうな面持ちで話しかけられる。

「あー…」

 思い出した。被害者の子供が思いっきり突っかかってきたことに。

「大丈夫よ、気持ちはわかる」


 それは公表の途中。

「どうしてだよ!なんで今すぐ殺さない!」

 戦争は、10日後。その言葉に激高して突っかかってきた子供。

「別に殺しにいってもいいわよ、私は大して止められはしない…だから行かせる前に、一つ試させていただきましょうか」

 広場に集まっていた皆に向かっても言う。

「あなたのその意思で、あなたの言葉でこの人たちを納得させてみせなさい!それさえできれば、あなたは何も案ずることなく戦えるのだから!」

 どうせ無理だろう。

 案の定、無理だった。


 あれは、子供が親を殺されて怒って、八つ当たりする他なく反抗してきた。それだけ。それだけの話のはずなのだが。

「どうにしろ、それぐらいはかかるけど…むしろその間にやることが多すぎる気がする」

 あんまり冷酷に言いたくもないが、客観的に見てこちらは人質を取られている状態のはずなのによく自由に動けるものだ。

「ええ、確かに多すぎるようです。クーもマータと帰ってしまいましたし」

 あらま。

「彼女も少し不穏な気配もしますし」

 彼女…?あ、そうだ。

「前に言ってたミーって誰?どんな人?」

「え?あぁ、そうですね…ミシェル。彼女は狼族の族長の子で、気まぐれでぐーたらなんですけどすごく強いし、動くときは知恵も頼りになるんですよね」

「はえー」

 なんか猫っぽいね。そういえば前に狼で猫って言ってたか。

「結構長い縁ですね」

「そういえば狐の力を持つのは兎族っていってたけど」

「兎族の方だけではないですよ、シューのお母さんもそうです」

 へー。って、二人いるのか…。

「あ、一人とは限らないんですよ。今回はいつも欠けている狼以外同年代でそろってる稀な時期です」

「む?兎族の子も同じ位なの?」

 話していると、だんだん周りの人が減っている。夜が更けてきたからでもあるだろうか。

「そのはずなんですが、会ったことないんですよ。確か相当な男嫌いの男の子だそうで」

 ……大分変わっている。変に思っているのはフォリックも同じなようで、かなり微妙そうな表情。

「まぁ、変化の力ですし、何かしらはあることが大半です。他より恐れられやすい力ですから」

「……はぇー」

 変化…狐でしょ?多分化けるんだろうなぁ。

「そもそも、貴方も神獣の力とは無関係ではないですよね?」

「え?どういうこと?」

 周りの人がすっかり減って、雑音が少ない。

 そんな中、彼は教えてくれた。

「あなたは…天眼の力を使用しています。先ほど確信しました」

 天眼。

 そういえばあの本、天眼の本当の力は未来を見ることって…。

「あ、わかった。あの本!」

 それは一人しか持てない力!

「えっと、本…ですか?」

「うん。フォリックはもしかして、未来を見た?」

「ええ、見ました」

 あの力は、私が使ってない間だけフォリックが使えるってことらしいね。

「しかし…不明瞭すぎてその瞬間でしかわからない気がします。すみません」

「まぁそんなもんだよ、多分」

 どうも自信がないみたい。初めて…なのかな?未来を見るの。

「気をつけて行きましょう。東の果てへ。我ら獣人のもう一つの故郷へ」

「大丈夫。私はマリルといれば絶対に殺されない。死なないとはいえないけど」

 こう言っておいてだけど、対応できる速度も時間も限界があるし。普通なら底が見えないだけで。

「…障害は、切り捨てる」

 これは完全に独り言。ちょっと悲壮感あるのだけれど、何があった?

「…僕は、死にたいわけじゃないけど。それでも、あれに立ち向かう」

 本当に何を見たんだ?

「ま、がーんばれ。正直よくわからないけど」

 本当に何一つとしてわからない。まーったくわならない。

 でも、なんかどうでもいいや。

 と、そんなことを考えていると音が鳴った。

「…ぇ」

 二人同時に腹の虫が…。

「ご飯食べに行こう。コルルんとこはもう売り切れてるだろうし…どこがいいかなぁ…」

 少し悩んでいると、妙な…ってかやばいところからひょこっと顔を出してきた人に話しかけられる。

「せっかくだし私の家に来ない?」

「!??」

「何でさっきから地面にいたんですか?……あなたモグラなんですか?」

 地面から出てきたのは。

「私はクマだ」

「そう言ってたね……って」

 フンフさんでしたぁー。ってか。

「フォリック!?さっきからって!?」

「少し前に見かけたんですよ。いつの間にかいなくなってましたけど」

 なぜ地下にいるのかは全くわからない答え。まぁ知ってるはずがない。

「ふっ、ならば説明してやろう!」

 と、説明し始めた。


 ◎フンフ視点の話のような気がする


 変なことしたんだよ。

「なぁ、地下に命の使い魔いたの知ってるか?」

「え、知らないけど?どーしたの?ろっくん」

「その音楽みたいなあだ名やめろっての。まぁ、とりあえず地下さがしてきてくれないか?」

「はーい!」

 ってな訳で君のお父さんに頼まれたわけだよ。

My wisdom (まいうぃずだむ)teach (てぃーち)me how to (みぃはうとぅ)use the (ゆーずざ)mana(まな).(私のなけなしの知恵が私にマナの使い方を教える。)

Earth do(あーすどぅ) not(のっと)prevent(ぷりべんと) me from(みぃふろむ)my walking(まいうぉーきんぐ)(大地が私の歩みを妨害することはない)」

 中略!まぁ、あれだよ、あれ。全力((フルパ)発揮(ワー・)変身(モード))ってやつだよ。私はすごくヘンテコなのでさ、あー……うまく説明できないや。他のみんなから聞いて。

 それで、地下を探してみたんだけど見つからなくてさ。疲れたから上に上って、今に至るわけ。

 なんだけど地上に出てたら見つけたから、後で行くつもり。


 ある意味一番肝心だろう、捜索中のアクシデントについても…


 ◎中断


「それ、後でもいいですか?」

「……そうね!私の家に来てほしいな?」

「うん、行こう?」

「そうしましょうか」


 ◎視点 アルマ・アローラ


 夕食のメニューはドリア、ピザ、ローストビーフ、オムレツと…いろいろ乗ったサラダ。いろいろを説明するとね…、わかめにエビに生ハムに、…えっと……なんだろ…豆サイズのジャックオーランタンみたいなくり抜かれ方したカボチャみたいなの。

 ……どうでもいいか。

「おいしいです」

 うん、私もそう思う。だからよくわからなくても気にする必要ないよね。

 でも、なぁ…。

「あのさ、フィーアの…学園長の話、知ってる?」

「ううん、知らない」

 フンフさん…。

「そっか…私、あの人のこと、全部わかってたわけじゃないけどさ」

 食べ過ぎじゃない?全部一人前くらい持ったよね?

「―――」

 フォリックは絶句してるよ。あ、それ…。

「あづづっ!?」

 やっぱり熱かったよね。水は近くに…ないかぁ。フンフさん高速で取りに行ったし無理に動かない方がいいね。

「お、お水!おみぃずぅっ!?」

「危ない!」

 転びかけたフンフさんを支える。

「あ」

「ぴぎゅ!?」

 まぁなんかの如くフォリックが水をかぶってしまった。

「あ、あ……」

 固まっている。どういうこっちゃ。

 話しかけるなよ。どうせごにょごにょ。

「せめて言うことくらい考えとけよ…」

 この馬鹿ぁー!

「はっ……………!」

「あ、戻った」

 私も戻ろう、落ち着こう。

「はい、水」

 いつ持ってきたのやら。とにかく、ほら飲め飲め。

 かなりの量をごくごく飲む。ただ水を飲みたいだけになってない?

「ふぅ…失礼しました」

「大丈夫?」

「やばそうだったねぇー…?」

「はい。これ以上はお気になさらず」

 どっちに答えたんだ?

「じゃ、話し続けるよー?」

「「はーい」」

 さて。


 ◎改めてお話にあります。


 不審極まりない大穴を見つけたんだ。入ろうとしたらさ、やばい敵に襲われて。

「ぐぞがぁぁぁあぁあぁ!!!!」

 怒られちゃったの。

 いやぁ、ひどいよねぇ。

 狼族の人みたいなんだけどさ、断片的に機械でさ。左腕かな?

 ビームシーーールド!!!って感じ。

 でも急に消えてさ、まともに戦えなかったんだよね。とりあえずすっごいエネルギーしてたから無視できないし。

 とりあえずその空間がどこまで続いてるかなぁって思ってさ。

「我を砕くでない、“音速疾風”」

「あー、ごめんなさい」

 叱られちゃったの。

 世界樹さんの根っこだったみたいでさ。

 この後一時間ほど怒られちゃった。

 ……以上。


 ◎ほい。


 ほい、って。ほかにもいくつか突っ込みたいところはあるんだけど。

 まぁ、この話については全部ほっとくとして。

「すごい食べるね…」

「まぁねー。さっきからの通りたくさん動き回ってるからたくさん食べないと。わざわざ胃腸強化の魔法作ったんだ」

 すごいなぁ。……端から見たら動き回るっていうか暴れ回るって感じだけどね。

「それで、世界樹様の中にいたその無礼者は?」

「さぁ…それについての話をしようにもほとんど情報ないからねぇ。とりあえずおじいちゃんに報告かねぇ」

 おじいちゃん?

「あぁ、そうだ。明日は私も行くけどさ」

 ん?

 この人はものすごいスピードで勝手に話してる感じがする。食べるために中断してはいるけれど。

「あっち…やばいの一人いる。一応気をつけてね?」

「え、はい」

 一応って程度の不安感なのがなんとも言えない。

 何がそんなにやばいのか。

「あんま、話したくないよ、あれ」

「……赤?」

「どう」

「……ああ」

 わからねぇよぉー!!!

 ……とりあえず、フォリックがすーっごい困惑しているので、同じように判断に困っているのだろう。

 どう考えたものか。

「ふぅ、食べた食べた」

 本当に何人分食べたんだろうね?

 私たちも食べるかぁ…。美味しいんだよねぇ。見た目が結構気になるけど。

 帰ろう。


 ◎ブルーム王城 3階外向きバルコニー


My wisdom (まいうぃずだむ)teach (てぃーち)me how to (みぃはうとぅ)use the (ゆーずざ)mana(まな).(私の知恵が私にマナの使い方を教える。)

Follow me(ふぉろーみぃ) and (あんど)support me(さぽーとみぃ).(私について、私を支援して?)

My soul(まいそうる) can go(きゃんごう) all world(おーるわーるど)(私の魂はすべての世界へ行ける!)

majic time(まじっくたいむ) start now(すたーとなう)!(魔法の時間が今始まる!)」

 いつもの思加魔法を珍しく唱えて使用し、編集をゆっくりと開始する。

My wisdom (まいうぃずだむ)intention(いんてんしょん)and (あんど)instinct (いんしてぃんくと)Lead me(りーどみぃ)to truth(とぅとぅるーす).(私の知識、意思、そして本能が私を真理へと導く。)

I show you(あいしょうゆう) the world(ざわーるど) history(ひすとりー) and(あんど) story(すとーりー).(私はあなた方に世界の歴史と物語を見せる。)

I (あい)start(すたーと) writing(らいてぃんぐ).(書き始めさせていただきます。)

today’s (とぅでいず)title is(たいとるいず)…(本日の題名は…)

majic time(まじっくたいむ) start now(すたーとなう)!!(魔法の時間が今始まるよ!!)」

 ……あぁ、だから適当にごまかしたのね。

 詠唱すると、記憶の確認と編集をまとめてできる。二回唱えなければいけないはずだっただろうものを、何かがとち狂ってまとめることが出来てしまっまたのだろう。

「お姉ちゃん?」

「あれ、マリル?どうしたの?」

 珍しくマリルが普段着でお城を歩いていた様子。

「お姉ちゃん星をよく見てるよね」

「あー、なんかね」

 星を見ていると思い出せる気がする。いつでもその気になれば思い出せるのだから、ただ逃げてるだけなのだろうけれども。

「まだ名前間違えてるわけじゃないよね?」

「なわけないから」

 マリルの表情は暗い。

「……聞いたよ、おじいちゃん殺されたって」

「あぁ、聞いてなかったんだ」

 私にあっさり話した件、マリルは聞いていなかったらしい。多分おじいちゃんも誘拐されたって説明されてたのかな?

 おじいちゃんの敵とは思っている。

 あの少年が人々を納得させられると思っていなかったのは、私がおじいちゃんが殺されたことを引き合いに出しても説得できる気がしなかったということも大きな理由だった。まぁ…その子供はできるかもって言われるとなんとも。

 さて、寝ますかね。

 明日、出発だ。きっと、次の歯車が動き出す。

いろはにほへとを順番に割り振る要領で星、心、とこの世界独自の規則で振っています。要は古風な表現なのです。


3/19訂正 全力発揮「変身」です。自分で間違えてどういうつもりなのでしょうね。

5/1訂正 しかもルビもまともにふられてない。

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