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演技のアクト(二回言う理由は)

チラ見せを含めれば、メンツはそろってるはずなんだけど自信がなくて読み返して時間を無駄にする今日この頃です。

ホラーは夜中に一人で見るものではないですね。せめて、毛布にくるまって見るべきでした。ほんっとさぁ…ってものです。本編はホラー関係ないはず(少なくとも自分ではそう思う)です。

 それを追いかける、道中で。

「マスターの命令です。誰一人通すな、と。お通りください」

 よくわからないことを言う人…じゃなくて、えっと…まぁ、見つけた。

「矛盾してない?」

「いえ、マスターの発言は虚偽の発言と把握しました。ちなみにこの度の命令に関しまして、私は虚偽の発言をしておりません」

 嘘はついてないからね、といわんばかりの様子(というか言ってる)。そうだとしても、どうなんだそれは?

「いいんだそれで…」

「私はマスターのお言葉に従いたいのではありません。私はマスターのご意志に従いたいのです。(ごいこうというべきだだだだった?)」

 なんかエラー起こしている気がするが、大丈夫…かな?

 この子ずっとおかしい気はするけど。

 あと、その思想は意味がわからん。なぜそうなるのだ。


「何だっけ、藤原の…ってあのヒーロー好きじゃあるまいし…まぁいいや、なんかそんな感じで実権握ったよな」

「追いついたよ!」

 なんとか見つけた。

 例の階段の上だが、やはり特記事項はなさそう。

「おお、早いねぇ…?じゃ、君。この鍵とその使い方、君に売ってあげよう」

「ほう、いくらで?」

「知らない。答え次第だよ。さて……」

 そして、一つくだらない話を始めた。

「あなたに一つ命題を売ろう…名は人形殺し」

 大仰な身振り手振りをする。

「人のごとく振る舞う」

 しかしすぐに糸が切れたかのように腕を垂らした。

「それをボタン一つで虐殺せば、人の命が助かる。君は目の前のそれを…押すかい?」

「押してるよ、私は。それを正しいことだと思っている」

 若干食い気味になったけど答える。

 今更過ぎる話である。私が見ている未来は一つの可能性でもあるが、現実だ。それを人形と置き換えれば、いつもたくさん殺しているようなものだ。

 目の前の女は笑う。

「くはははっ、とてもいい答えだな!!良いだろう…本当に売ってやる。扉を開ける手段を教えよう」

 そしてそれを聞いた。


「えぇ…わかりにくいなぁ」

 もらった鍵は穴が複数個開いた丸い筒。

「まぁね!悪意たっぷりに作られただろうからね!」

 頭を抱えながらいっているあたり、何かしらひどい何かがあったのだろう。訳がわからないだろうが、私もそれくらい理解できていない。

「しっかし、悪徳商売かなんかしてるんですか?」

「そんな害悪じゃあないさ、僕が売るのはオリジナルだからプライスレス。そしてそれを公正な基準で決めた価値で取引してるだけ」

「なんか別の意味で怖いなぁ…」

 おかしな話をふっかけられるだけで、私は何も払っていない気がする。

 やばい気配を感じるが、逃げる必要はないらしい。

「まぁ…これを徹底している理由は恨みだからね」

 恨み?なに?詐欺師に親でも殺された?

「まぁ…今話しても理解されないだろうから話さないさ。面白おかしく聞いてもらうためにもね」

 そしてその女は仮面を取る…。いや、この表現は誤りだった。

 この男は、その仮面を取った。

「アンドロイドの桃…それも未練なのだろうさ…俺が失ったものの」

 そしてその男は仮面を私に向かって放り投げる。

「あぁ、そうだ……アルマちゃん、だったかな?」

 白い羽根が舞い踊る。

 それは美しくもあり…なぜか本能的な屈辱を感じた。でも何かの侮辱になり得るとは到底思えないが。

「改めて名乗ろう…私の名はツェーン・ファンダメントルだ。あぁ、そうそう…私はこれよりエーデに出向かねばならぬのだ。アルマちゃん以外に会うこともないだろう。ではな…真理に飲まれるなよ?」

 うん…。うん?

「あ、学園長に伝えといて。無駄足ごっめんねぇ~、って」

「なんで煽るの……?」

「いや、煽らなかったら嘘になるレベルだし?」

 …そうしなくては説得力がないほど好き勝手したらしい。

「何をしたの?」

「だから前提が、ね?語らないといけないからいつかは語るけどさ。ま、ファイトを頑張れ!ばいばぁーい」

 消え…てない。上にいた。空を歩いている。上下移動だけ無駄に早いスキップで無駄に飛び跳ねながら去っている。よく頭ぶつけないね?

「あ、三日で戻ると思う」

 …………。

 おいおい。

「じゃあな、嬢ちゃん」

「うん、生きていられるといいね」

 危ないところにいくのだからと思ったが、口から出たのはいい加減な言葉だった。

「………まじでな」

「え」

 本当に危険らしい。当たり前のごとくそこへ行くと言うから、気にするほど危ない目に遭うことはないのかと思ったのだが。

「……俺は俺のやることがあるんだよ、命を張りたいと思えたんだよ。だからしょうがない」

 無駄に爽やかな笑顔も、どこかで私の逆鱗に触れる。

 なぜか、この人は好きになれそうにない。

 まぁ、それでもいいか。別に、嫌いになるほどでもない。

「健闘を祈る」

「そっちもね。それでは~」

 さて、開けようか。

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