超短編 秘伝の鳥巻物
◎視点 シュレール・ミラージュス
E.W屋敷地下 禁庫
クアーロが戻ってくる前のこと
暴れる鳥の制圧を命じられた。言われたからにはやるが、後が怖い。
以前相対した獣の巻物よりはましか?
ってかあれは危なかった。この力とはいえ、せめて最初くらい人間にして頂きたい。この際純人でも獣人でもいい。
「My intention inform me how to use the aura.(私の意思が私にオーラの使い方を知らせる。)
The charm of magical(魔法の誘惑)
Squirrel the eldar animal.(りすの「古い動物」(=神獣))aura release!
majic time start now!」
暴れる鳥にかすかな魅力で止まってもらう。人間に対しては圧倒的すぎる量でも縫い止められるが、動物相手では厳しい。
「よし、制圧完了か」
死した鳥の使い魔が消え、代わりに本体…巻物が現れる。
「感謝する」
「大丈夫」
「ありがとう」
そして男は去る。
せめてクーたちに頼んでおくべきだったか。
◎視点 鳥
今は男の手の中に巻物としてある
確か…陽極とかいったか。
あれが白銀人とはね。恐ろしい。……そして彼らの子供たちも相当な戦力だ。
あぁ、とても恐ろしい。
石井と雨西だったか…生け贄の不足による不調を主に請け負ったものは。…彼らでも強いのだろうな。
あぁ、憂鬱、憂鬱。この愚かどもに神殺しなんてできるのかね?




