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崩壊伝 諸々の1 花の月9日

視点がめちゃくちゃになる定期その1。だと思います。

今時の表現だろうが古風な表現だろうが意図的に使わないのは言うべきにもあらず、使うのもまた面倒ですね。

 ◎視点 パイン・ブルーム


 おはよう。

 あさです。ここはおうちでもおしろでもありません。

 どこだっけ?わすれたました。

「とりあえずあさごはん」

 きがえてへやを出ます。ドレスきるのは大へんです。

 でもこれは一人で出きるもん。

 まほうはつかうけど。

 まほーじんをかいたとくべつなかみをつかえばすぐにまほうをつかえます。おねーちゃんによると、それをしらない人だらけらしいです。しってる人はえーっと…なんとかに3人。だっけ。

 なんだっけ?

 ぱぱはそれでもまじゅつをつかえない。ダメダメー。

「きがえおわった」

 よしオッケー。ファーもセーカもシャリーも寝てる。

 ゆっくりとびらをあけて、ゆっくりしめる。

「はぁ…もういやだわぁ…」

 おつかれのメイドさんだ。

「おなかすいた。どこでごはんたべられますか?」

「はい?……そうですね、えっと、ついてきて下さい」

「はーい」

 ついてくよー。おそとにいっちゃった(・・・・・・・・・・)けどついていくよー。

 どよーんなじゃないの?ちがった、どよーんじゃないの?


 ◎視点 アルマ・ブルーム


 朝ご飯を食べ終え、外出の準備をしている。

 猫姫王子とフォリックとクアーロちゃん、あとミリアもか。

 だからえーと、6人か。6人で買い物に回る。

「終わったカ?」

 あの時のような茶色のコートを着ている。

「その状態の時さ、普通に呼んでていいの?」

「いいよー、例の口調の時はだけど、ね?アルマさん」

 ウィンクしながら言う。

「なんか口調が違う?」

 増えた。と思ったが、最初にジュース屋で見かけたときこんな口調だったような。

「はっはっは、まぁこんな感じ?のときはちょーっと不味いことしてるからそっとしておいてくれないかしら?」

 それは…。うん。

「例えば?」

「だからそっとしてって…」

「ごめんごめん。オッケーだよ」

 適当にできないからそこそこ着飾ったつもり。

「じゃあ先いってる」

「うん」

 消えた。あの子が出て行った窓を閉めて、立って寝ている人へ話しかける。

「ジェーン?ほら、起きて?」

「うぅ…ん?」

 寝ぼけてる。こんな大変なときにこっち来させられて、何もないんだから眠くもなるか。

「眠い?」

「うん…眠い。でも行く」

「わかった」

 さて、エスコートしますか。

 私はラフな服装だけどジェーンは思いっきりドレス姿ですから。


 ◎視点 ヒュー・ウィデリネルシルヴァ

 空亡奈落(そらなきならく) 底

 昨日

(アルマはこの事件の解決の終局にふと彼女の記憶が流れてきた。この部分へ流せたのは一部だけなことをご了承願う)


「ええ、わかっています」

「なら、頼むよ?片方だけでも処理できれば御の字だ。今は、陽極だけでも処理できれば十分だ」

 私の主へ忠誠を。

「君、あの下銭なヒトモドキの姿に化けて動いてるんだっけ?」

「化けてすらいませんわ、皮を被っているまで」

「まぁ、そういうことでいいや。それよりさ、さっさとあいつの娘を一人くらいやったらどうだい?」

「その件ですが…やはりあの混血は…」

「ああ、やっぱあの女王やばいか。まぁいいよ、心だけ壊せばいいでしょ。どうせ調べてあるでしょ?」

「はい、仰せのままに」

「ただ…そうだな、実行する日までここから出るなよ」

「如何なるお考えで?」

「いや、何か…近づくと碌でもない何かに掻き回されてる感覚がする。警戒しただけのこと」

 運命とやらか、下らない。真偽とかすら知りはしないけど、下らない。

 そんなものに私が束縛されたなんて、思いたくない。


 ◎視点 一般人A

  明日の話

  カルロ村

  ある感情とともに流れてきた魂の記憶


 いつも通りの日常の中に、それはひっそりとあった。

「これなんだろー?」

 煙突のような形のものが落ちていた。地下通路に向かって沢山、まるで道しるべのように。

「さぁ、なんだろうな」

 一匹のウサギと、蛇らしき眼光が奥に見えたが、大して気にとめることはなかった。

 ウサギは食べられるんだろうな。

 町にいるなら捕って置くべきだったと、少し後悔した。


 ◎後書き?

  長いです。分かりにくいです。

 だって私もわからないもの。

            byアルマ


 記憶の編集者(メモリーエディター)には一定の範囲で因果へ干渉が可能であるが、その限界を説明する。


 まず、変えられる時間軸は基本的に前回使用してから今まで、の範囲。この範囲の記憶を改変すると、過去の自分は、変えた瞬間という未来から干渉を受ける。

 二回目以降の改変は、基本的に過去の自分は干渉に気づかない。彼女が感じている観察している誰かは、この現象のことではない。


 もう一つ、空間軸の範囲について。まず私が行動できる範囲で自由に結果を予測できる。そして、これは私によって、二次的、三次的、…に影響を受けた人間の行動は予想できないことを示すが、自らへ招く結果は予測できる。そのため、結果的な干渉範囲は広い。


 この時間軸と空間軸の外で条件を整えられ、絶対的な結果を作られると、改変は不可能になる。

 また、時間軸は短いものを連結している影響で、人の思考や思想の改変は困難。せいぜい印象をよくする程度しかできない。しかも私はあまりそれをする気がない。

 そして何より、一回一回私が思考して改変している(ことになっている)ため、思加魔法を覚えた今こそこのように複雑多岐にわたる改変を可能にしているが、基本的には思考力の不足で改変は不可能。

 しかも、この魔法、本来なら魔力も妖気も生命力も一瞬で枯渇させるほど大規模な魔法である。なんせ一つのパラレルワールド((分岐する世界))を木に例えて見ると、枝(すなわち世界)一つではなく幹一つ、木一本を観察し、自らの許される範囲で求める枝を見つけて、それ以外のすべてを切り落とさなくてはならないからだ。しかもその枝の先っちょの芽の本の一つ、細胞一つくらいにしか過ぎないちっぽけな存在がだ。

このパラレルワールドだが、この「廻金」の世界や「白銀」と称される地球がある世界に似た世界はフィクション的な理由で無限の可能性を部分的にに失っているのだが。というかそれがすべての始まり。

前書きにある

いろいろあって

のその前提のお話でした。残りも出てくるよ、どこかでね。じゃあね。

 今更だけどこれファンタジー?白銀方面の常識に詳しくないけどさ、なーんかあっち寄りの話な節があるような気がするんだよね。

要は運命改変。もしくはタイムスリップした結果だけの世界。

同じ一日を何億回と繰り返して一番よい「結果」だけで作られる世界。

身も蓋もなく言えば、メアリー・スー――理想的な主人公(この物語においては主人公という名の語り部)であるための能力。

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