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私が私である理由 展望

風邪でした。生き返ったので投稿再開します。

元々不定期ってつもりですがペースがしばらく狂うと思います。失礼しま下。

 人を殺すことさえ、この世界のどの国でも明確には罪とされていない。

 それ故に、理想郷が理想郷であるためには、高潔な魂こそが必要不可欠。

 だって。

 戯言を、というかもしれない。異界の法律に染まった今なら。

 以前はそれが普通だった。よほどのことがなければ犯罪などする理由はなかった。

 今は違う。

 今は。それ故に悪人が増えた。賊に分類される武装集団にも悪人が現れて久しい。

 ブルームでは元々平和ボケする民族だし、昔の大征伐事件もあるしでほぼいないけど。昔っても私が生まれる少し前なんだけど。

 そして、他の国について知っていること。

 妖連邦ミラージュスはそもそもが野性的な生活をしている(自称)。賊?よほど強くないと成り立たないよ。食えなきゃ犯罪も犯せず死ぬような環境。

 ゼロスサン帝国では、賊はたくさんの兵士にて対処している。最近何かに振り回されているらしく、ブルームの事態を嘆いていたそうな。こっちは安定したぞはよ行くぞよ。

とりあえずこの三つが主要な国。あとはポセイドン公国、エルダーアース狂国、秘境国エーデ。ポセイドンはやる前から詰む、エルダーは手遅れ、そもそもエーデの規模は国ですらない。

 それと、世界樹の森。ブルームの辺境、東の方から入れる大森林。その大きさは、大陸のほとんどを埋め尽くすほど。

 私たちが住めているのは、ほんの端っこ、西の一部分と北だけ。まぁ、ところどころ集落はあるらしいけど、法なんてあるわけがない。

 余談だけど、その事実をわきまえず戦争ばっかだったり白銀人の召喚したりして人を物みたいに扱うお母さんをさらった犯人がいる国がエルダーアース。天誅よ下れ。あ、天誅下ってたわ。

 そもそも神獣たちの侵攻ってそういう経緯だったし。

 天かは知らないけど神様だよね、多分。神獣っていうくらいだし。

 そうなるとなぁ。神獣ってなんで子孫残したんだろ?フォリックとか、クアーロちゃんとか、見ててもあまり神獣の侵攻とか関係なさそうに見えるし。

 まぁ、どうでもいいんだけどね。そこまではこの話に関係ないでしょう。

 お母さんが捕まっている国はエルダーアースで間違いないはずだけど、国境を越えられない。

 なぜな……

「あいたっ!」

 頭をぶつけた。しかし、目の前には何もなかった。


 どういうことだかは私も知らない。


◎視点 アルマ・ブルーム

 18:35


 城の入り口へとついた。

 魔法で戦争をすることはもう間違いないからね。国民を巻き込む羽目になるのか無双するのかは知らないけれど。

 無双できるかって?できる。

 広範囲に攻撃を打てない私でも戦争でこの国の兵士の半分はぼこせるだろう。

 広範囲にばら撒く(主に上に打ち上げるためだけど)パインのライトニングドラゴンなら一匹討千ともいえる。一騎当千どころではない。

 なんだとしても、わたしがもう止まる気がないのは確かだ。

 なめるのもいい加減にしてほしい。

My wisdom (まいうぃずだむ)teach (てぃーち)me how to (みぃはうとぅ)use the (ゆーずざ)mana(まな).(私の知恵が私にマナの使い方を教える。)I can know(あいきゃんのう) why it is(ほわいいっといず) discarded(でぃすかーでぃど).(私はなぜそれが破棄されたかを知っている)its (いつず)construct (こんすとらくと)has miss(はず みす).(その契約には誤りがあった)A new one(あにゅーわん) is now(いずなう).(新しいそれを今なそう。)majic time(まじっくたいむ) start now(すたーとなう)!(魔法の時間が今始まる!)」

 ちょっと長めの魔法の方がよかったかもしれない。慌てて出てきたのは三匹の小熊。毛並みはベージュ、青いリボンを右手につけている。

「ひっさしぶりー、またよろしくね!」

「「「がうー」」」

 三匹そろって手を上げてくれた。

 よし!明日は学校だ!まずはベッドへ、いくぞー!


 ◎視点 エニカ・エンロープ


 アルマに振り回される時期です。トロワに仕事させられるよりはまだ楽しいですが。親の影響か、人のパシリになるのが性に合ってるらしい。

 どうでもいいことに全力を尽くせる親は尊敬している。馬鹿にもしている。

 後ろの馬鹿に振り回されてるんだなと同情もする。

「よっしゃ飲めぇー!」

「バカヤロー酒は盛るんでね゛ぇー!」

「酒は盛ってねぇ、注いでんだー」

「こりゃ一本取られたな」

「「がっはっはっ!!」」

 酒に弱い二人。シャメルとドライ。何をしてるのやらわからんがすぐこれだ。

「あ、アルマだー」

「やっほー」

「おーう、なんか眠そうだなー」

 実際眠そうだ。それに、話を広げたいすごく。あんな現実見てられない。

「そーだ、編集前に聞いとこ」

「なんじゃ?」

 ニンジャ!じゃねぇよ一人で何してんだ。後ろがだんだんうるさくなってくる。

「余人って何?」

「またそうやって、いつのかを…」

「naanny?」

「それは日本語かな?まぁいいや、余人ってのは他の人って意味」

「ありがとー」

 にっこりすると可愛いものね。

「…目か」

 少し右目に輝きがあった。何か魔法を使った後だろうか?

 まぁ、追求しようにもいないのですがねーー?

「おやすみ」

 さて、二人は静かになった。寝たかな?

 ……王家の証、か。ブルームとポセイドンは知ってるけど他の国にもあるのかねぇ?

 とりあえず奥から毛布を二つ取り出す。

「ま、いっか、私も帰って寝よ」

 いつの間にか私の部屋ができたのでそこで寝ることにする。そこはとても落ち着かない。でも寝具は高級品だし、寝れる。残りは安らかな夜になりそうだ、ということが言いたいだけなのにすぐに出てこないあたり、人間複雑ですねぇ。

 そうでしょ、二人とも。

 寝てる大人二人に毛布を掛け、私はばいぼいした。

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