私が私である理由 私の力
しばらく執筆できないので次の投稿が遅くなります。長くて多分半月になるかと。
申し訳ないです。
◎視点 アルマ・ブルーム
結局飽きた 18:05
ブルーム王城 女王の間
フォリックの眼を再現する魔法はよくわからない。
ほぼ完全な再現ができたはず。だからこそ分からない。
「見えない?」
見えると思っていたものが見えない。神はいる。でもどうやってこちらを把握しているのか?
その手段が見つからない。
フォリックも見つけていない様子だったし、訳がわからない。
私を見ている存在がいなければ私の魔法には価値がない。私は完全な記憶ができれば十分だから。不完全でも物語性や、日記のような雰囲気を与えているのは、どこかにいるそれのためかと思っているのだが。
「なぜ私から見ることができない?」
どこかにいるんだ。紙でも、布でも、何だったら木でも石でもガラスでもいいや、何かを通して、何かに移して見ているのなら、カメラのような物が、こちら側にもあるはずなんだ!
「確か、そう、観測者効果とかいうのをお父さんが言ってたもの」
要は見られれば見られた側は変化するってこと。つまり見られたことを確認する手段があるってことなはず。
私は見つけてやるんだ!覗き魔を覗くんだ!うん、何を言ってるのかさっぱりだね。
でも必要なことでもあるはず。今はもう、私が私である理由がそこにも存在してしまっているのだ。
だから、私は私であるために、その答えを探したい。
本当なら、そろそろ旅にでも出たかったんだけどね。そうもいかないよね、このままでは。
まずはお母さんのことを探るため、そこの子猫ちゃんに吐いてもらいましょう?どうせそこに落ちている髪の毛も、この舐めるような視線も、そこの妖気だらけの空間にいるあなたでしょう?
「leavateinn」
ラーブァが貫くのは見えないはずの空間にいる金髪の少年。
「やぁ、坊や」
「っな…?」
坊や、とそちらを見ることもなく言い切った。
「どういう勘してるんだ?」
「さぁねー」
勘ではないが。見えただけよ。見えるとあやふやな勘に頼れなくなってきて困るけど。
「あのさー、あんたなんかいい情報ないの?」
「……何かってなんだよ」
振り返ると、そこにはもう誰もいなかった。
「あんっ」
後ろから斬られたが、魔法で作られたものらしく、無意識の抵抗の結果多分傷一つない。っていうかなかった。
「ああっ…」
裂かれたワンピースの上から足で踏みつけられた。痛え。
「はっ、何?まだやる気?」
戦意がよみがえる。やっぱり私はこれが好きだ。
「この野郎が!行け!」
ラーブァ!
「ぐっ、あっつ!」
「ふぃ!」
足を払ってひっくり返す。立ち上がってワンピースを落とす。完全なる下着姿に一瞬だが明らかに動揺を見せた。うぶだねぇ。
いや、私も恥ずかしくなるけどね?うん…。
「どうしたにゃぁー……に゛ゃぁぁぁあ!?」
そしてまたこのパターンか!!ラッキースケベとしては美味しくないだろ!いや、美味しければ良いとかいうわけでもないし、そもそもウィッチも大概うぶな子なんだよね。
「ああ、もー何だよ!」
急に切れた少年が起き上がろうとしたのに対し、馬乗りになって押さえ込む。
「あー何これ、ボクハナニモシラナイヨ」
「ウィッチ、こいつどこの奴かわかる?」
「簡単。間違いなくゼロスサン」
そう。なら多分……――― ―――危なっ!
予兆なく意識が落ちるところだった!何で!?
「まぁいい、もう限界だ!My instinct understandme how to use the life.(私の本能が私にライフの使い方を理解させる。)」
禁術で正気をなくしておこう。
「Flame gives you the passion to loveme.(炎はあなたに私を愛する情熱を与える。)majic time start now!(魔法の時間が今始まる!)」
こう言っておいてなんだが、愛は正直いらないです。
「はぁ…もうやだぁ」
こいつについては、とりあえずウィッチ辺りにでも任せておく。
意外とおとなしいままで何より。さて、外に行こう。ただその前にドレスちゃんと着るべきか?
いいや、適当にキュロットにパーカーで。はぁ……。
ここから本番、とどこかに書きたかった。
スペル訂正中(leavateinn→laevateinn)
正確にはどちらも違うようなのですが。
ところでこの男の子忘れてたとかいったらだめですかね…?




