王城の一日 午後
説明回大会
情報過多注意
4/29 誤字訂正、一部に『』を加えました
あのあとは、専門的なとこに入りそうなのと魔法が使えるとはいえ子供にはきつい力仕事なのでやめた。今は、庭でベンチに座って見学してる。マリルはいま、シャメルさんと牢屋の点検中。
ぼーっとみてると、1匹のネコが迷い込んできた。いや、入ってきた。
このネコ、知性があるな。
「にゃ、ばれちゃったかにゃ?」
しゃ、しゃ、
「「しゃべったぁーーーー!?」」
パインとおどろく。って、いつからいたの?
「パイン、そもそもこれどうしてこうなったの?」
ネコの前にしゃがみ込んだパインに聞くと、おどろきのこたえ。
「あのね、ノインおばさんがふしんしゃあつかいされて、きずかなくて、ついまほーどっかーんしちゃったの」
ノイン叔母さんはスパイやってる人。気配が無いに等しくて、それによってかなりたちの悪い隠密魔法がつかえる。
見つかるとは、あの人かなり油断したな?
「ねこちゃん、おなまえなんですか?」
しかし、そうだとすると、ノイン叔母さんはお父さんに小言くらってるかな?
「名前はないよ、つけてくれるかい?」
で、パインはもう許す、と。
「えーと、くろいから『くろ』?しっぽふたつで『ふたちゃん』?あ、おなかしろい、『しろは』?」
「なかなかいいのないのかな?」
この子たちは何してるのかがわかんないんだけど。話聞いてなかったわ。
「まほーのねこだからウィッチで!これならいいね」
「じゃ、僕はウィッチだね。よろしく!ところで、魔法のネコってどういうことだい?」
ああ、それ私も知りたい。
パインは、立ちあがって一回転。そしてウィッチを指さしどや顔で言った。
「ウィッチはまほーでうまれたいきものなんでしょー!」
え?
「いわゆる使い魔、だね。魔法の解説でも聞きながら、紅茶の時間にでもしたらどうだい?」
◎ブルーム王城 王族の間2 パインの部屋
午後3時ごろ
「My wisdom teach me how to use the mana.(私の知恵が私にマナの使い方を教える。)Tea time now.(今がティータイム。)」
ウィッチの魔法が響き渡る。
「tea cup,tea,plates,sweets,table,tablecloth and chair.(カップと紅茶、皿とお菓子、テーブルとクロス、そしてイス。)are we ready?(君たち、準備はいいかい?)」
そろそろ、発動するね。
「majic time start now!(魔法の時間が今始まる!)」
紅茶とお菓子を窓際のテーブルクロスのきれいにひかれたテーブルにのせ、イスを二つ用意して。
それらを全て魔法一つで用意した。
「さて、語ろうか」
そういって、そのネコは語り始めた。