FoxTurn フォリックの厄介払い
めっちゃくちゃに遅れました。
真に申し訳ありません。
そのくせ外伝です。
許してください何でもしま以下略
◎ 視点 フォリック・ミラージュス
花の月1日
ブルーム王国 フレア湖上町
そういえば。魔法は意思の力で強くなるんだったか。
はぁ。まぁいいや。特に出力求めるような使い方する予定無いし。
建物の屋上は、風が心地よいものです。
「田舎根性抜けませんねぇ」
「そもそも田舎根性って何ですか」
ああ、アテスか。
「なんとなくそう表現したい何かがあったんです。さて、と。そろそろ」
いつも通り、端っこに立って、今日は持ってる刀を肩に乗せ、空へとつぶやいた。
「頑張りますよ」
今回ここに来た理由を説明しよう。一つはただ湖で魚食べたかっただけ。本当にそれだけ。
それともう一つ。そもそもこの国に来た最初の目的。
「アンデットの処理、か」
いわゆるファンタジーと呼ばれる世界の定番、らしいアンデット。
「とりあえず首を落とせばいいのです」
「だがこの量は……」
その量は確かに異常。そこには死体から生まれた者だけでなく、はじめからアンデットとして生み出された者もあるはずだ。どちらも魂を削り取るか、思考器官などを破壊、まぁなんかする必要がある。
それは困難なものだが、獣人には、純人にはない物もあるのだ。それを生かすまでである。わっはっはー、って何を急に?
「アテス、少し制御を」
「御意」
さて、始めようか。
私たち獣人は、妖気があまりにも多いことがある。そういった者は、一人でその全てを制御することは決して不可能。それは大体が生物の、ひいては魂の限界であるために、努力で完全に制御可能にはならないとみていい。
最近見て知ったこともある。たまに確かめねばな。
今この言葉も妖気を通じ流れ込んでいるのだろう?アテス?
「それより始めて下さい」
ああ。確かめてみよう。さて、これなら力を制御できるはずだし、妖術一つは試してもいいか?
「構いませんが、問題はある」
「それは?」
「本当に1回だけですよ?二回目は無理ですからね?」
まぁ、そりゃあそうか。
でもやる。
「My 《まい》intention inform me how to use the aura.(私の意思が私にオーラの使い方を知らせる。)My aura converged.(私の妖気は収束された。)」
僕はいつだって、あの日のために。
「I can’t forget that I sawthat day(私はあの日見たそれを忘れることができない。)」
あの日見た。
「I want to become her shine.(私は彼女の光になりたい。)」
何かのために。
「for her who I saw that day!(あの日見た彼女のために!)」
まだ僕は止まっていない。
その思いのままに標準を敵の中心に置く。
「放てっ!もう限界だ!」
その声とともに、閃光が走る。
「majic time start now!」
そして誓いの光は、ほとんどすべてのアンデットを焼き尽くした。
「終わり、ですね」
「はぁ、もう、それ、やめてくれ…」
息も絶え絶えなアテス。
はぁー疲れたー。半分以上使ったからなぁー。




