余談 エクスタシー哲学
◎その家系はまさに哲学
フィロソフィア。知を愛するという意味を持つ。
彼らは、愛とは何か、問われている。
◎視点 トロワ・スターリバー
朝のことである。
お父さんは今日は寝ている。
「さすがに疲れてるのかな」
代わりにして欲しい仕事のメモを残してあるが、今日はほとんど無い。
「さて、どうしたものか」
お母さんもなぜかここに居ないから、一人分でいいのかな?
何はともあれ、朝食を用意しましょう!
「たらら、たらら、たらら、たらら、立ったランタン」
歌いながら用意する。
さて、調査を軽くしておきましょう。
「一人起動。No1」
よし。生きてる。
―ァ―「ジェーンちゃんには遺言残してんの?」
―ァ―「誰が負けるっつったよ」
―ァ―「説明不要!!でしょーが。私はあなたに殺されて欲しくもないです」
―ァ―「これは心外だな」
―ァ―「別に?さぁて、とティルフィ呼んでくる。あの子らにボコされるためにね」
―ァ―「すまんな」
―ァ―「……いいってもんよ」
リーンとゲータかぁ。この二人の意図は、何かがあること以上は分からないのだ。目をつけるのが遅すぎた。だいたいこの計画は、終着点はどこにあるのかという点から間違えてないか?
「さてハムエッグ出来上がり」
トーストはまだ焼けてないか。
「ふぅ」
ちょっと待ちながら考えてみる。
「さて、問題は……とりあえず計画上アルマさんと戦うこと、そこにマリルちゃんとパインちゃん、リーンとティルフィさんが巻き込まれることか」
ついでに言えば、リーンとティルは数合わせ。やられるだけの仕事。
「となれば計画の要点にはリーンとティルが特別必要でも無い。計画の開始時点とこちらの知識からするに、ちょうどよくアルマさんが来るからラピスたちを利用して一連の行動を始めた、といったところか?」
なんせアローラ三姉妹に仕掛ける一連の行動自体は今日戦ってどうなるかが知らない程度だ。そもそも計画の目的が分からないからゴールも分からない。
お、焼けたー、いただきまーす。
「一番おかしいのは、むぐっ、アルマさんもそうだけど、マリルちゃんもパインちゃんも、はむ、………ごくっ、そんなに詳しく知らないでしょうに」
本人たちしか知らないレベルで隠し持ってるというか、使う機会のない手がある可能性は高すぎる。
「だから、勝つことが目的ではない。何なら負けてもいい。勝敗に関係なく目標が達成される可能性が高い」
問題はそれが彼女らにとって不利に働くのかだが。
「ま、そこは知らないや」
彼からすれば知ったことではなかった。
少なくとも。
「まぁ、アルマさんならば、すぐ起こりうる問題は心配する必要は無いでしょう」
パインちゃんってその辺どうなんですかねぇ。マリルちゃんはそもそもがないからいいけど。
トーストを半分食べ終わったころには、不安の方は消化してしまっていた。
「観戦のためobse-No3を動員しましょう」
今日は仕事あるから休むのですが、観戦したいのでしょうがなく寄越してやります。
「まぁ適当にエニにでもくっつかせとけばいいか」
行き先を指示して終わり。仕事メニューの消化を始めた。




