エクスタシー二元
マリルは目の前の死を見ていた。
そして、かすかに避けた。だけど、無駄らしく。その結界……ってゆうかさ、いつもいつも魔法使ってるのに気づけないんだけど。いつ使ってるの?
まぁ、このとんでもなく遠くで右肩を押さえている様子から大体分かるだろう。なんとか無事ではあるらしかった。
はぁ、2対1。
でも勝てる気しないなぁ。でもしょうが無い。
「My wisdom teach me how to use the mana.(私の知恵が私にマナの使い方を教える。)
in addition to it,(それに加えて、)
My instinct understand me how to use the life.(私の本能が私にライフの使い方を理解させる。)」
やってはみるかな。
「まだいるよ!」
後ろから残りの龍の一匹を飛ばす。
「くっ、何を考えている?」
それのあごをかち上げながら問う。
「なにも?なんとなくでやるものなの」
「I want to save a hero(私はヒーローを救いたいと思う).No fire no fight(炎無くして戦いなし).」
「っち、そうゆうことかーぁ。あれの暴走もう無理だな」
もう暴走させられない。したら彼は負けるから。
「My father teach me magic logic(お父さんは私に魔法の理論を教えてくれた),my mother informed me the soul shape(私のお母さんは私に魂の形を知らせてくれた).」
私は私に教えてくれたこともある。
「and I helped me followingmy fate.(そして私は私の運命に従い私を助ける)」
うーん、この文法やたらとおかしくないかなぁ。まぁいつも自信ないしいいかな。
細けぇこたぁいいんだよ!
「majic time start now!(魔法の時間が今始まる!)
」
始まる。
体が熱い。軽い。
私はゆったりと、足を地面から離した。
◎視点 ゲータ・フィロソフィア
それは、まるで太陽のごとく。とでもゆうのか?
「って、そうじゃねぇ」
目の前の大きく姿を変えた少女を見る。
「赤と黒、そして蝶。私は……自由の世界に縛られて舞うの」
赤と黒のドレス。黒バラの髪飾りをつけて、赤々と輝く瞳に黒い花の模様がはっきりと描かれている。こいつが例の花弁の火の傷、とやらか?
一番目立つのは、ゆっくりと形を成している、炎だ。背中に集まり、一つの形を成そうとしている。
「言ったでしょう?蝶だと」
確かに、蝶の羽のごとく形作られた。
「行くわよ」
◎ 視点 アルマ・ブルーム
この性質は、勘で分かる。
「多分、つな渡りだね」
炎以外で一撃まともに食らったら終わる。
まともに、だが。そうで無ければいくらでも大丈夫。おそらくは私はそういうイメージなのだろう。
「でもあいつ速いんだよなぁ」
まぁでも気合いよ気合い!と切り替えることにするか。
「world master(世界の主)」
ランダムで次の魔法の発生数を増加する禁術。いつもはきっちり唱えなくちゃいけないけど、今は何度でもすぐにできる。ただ名前適当すぎたのによく通じたな。
「laevateinn」
炎の剣、剣の炎でもいいけど、を大量に出した。えーと、26ですね、今回は多い方かな。過去最高は249。その次は38。まぁ、249は血統魔法使った上での結果なんです。とゆうわけで、例外と言うことで。……あのときは正気ですら無かったんだろうな。やっぱな。
ユリウスのことは今はいいか。
とりあえず考えにふけった時間をごまかすために、せめて不敵に笑うことにした。
「とりあえず、結論は出た?」
どこかに問いかけるが、それに意味は無い。
「「じゃぁ、いっちょやるか」」
その一言を持って、戦闘を始めた。




